見出し画像

ウエストブルック・ゴーゼ

今、流行のアメリカンゴーゼの超王道。

はいどーもビールのお時間です。
今回はウエストブルックのゴーゼ。
近年アメリカを中心にすっきりと爽やかで美味いゴーゼが流行ってるのは、このウエストブルック・ゴーゼから始まった…みたいな話を聞いたのである。また聞きなので本当かはしらん。

ゴーゼ自体はドイツのビールスタイルで、小麦系の乳酸サワーエールで、塩とコリアンダーで風味をつけるという…。まぁ悪く言うとヨーグルト系やチーズで野暮ったい味がする。

ので、最近アメリカから流行りだしたゴーゼは、
乳酸も酸味も爽やかに!軽いウィート!
味わいはフレッシュ!
塩の旨味と酸味で引き締め!
ゴクゴクうめぇー!

みたいなもの。

このウエストブルックのゴーゼは、まさにそういう味。
超王道。
サワー、ソルティー、デリシャスって書かれてる通りの味の組み立て。
看板に偽りなし。打撃で入り、投げで流れを作り、関節技で仕留める。
実際、ウマイ。

画像1


も少し細かく言いますと、飲み口の香りはサワーウィート系。
レモンとレモングラス、カルピスサワーとかスコールを極弱くした乳酸。
それとなんか少しずつ色々。

口に含んだ時のフレッシュさは書いた通りで。
コリアンダーのアクセントや、ホップの爽やかな風味などもこのあたり。
そこから塩の旨味がドンと来ると。

サワー系好きで、飲んだことないなら必ず抑えたい銘柄ですな。
俺は見たら1/2くらいの確率で買うと思う。
なぜ1/2かというと王道の美味しさなので、他に面白い変化球のサワーがあれば迷って天秤に乗せるから。

これはあれだ。ものさし的銘柄として年中手に入れたいまである。
ほんとに。

ウエストブルック・ゴーゼ
スタイル:アメリカンゴーゼ
国:アメリカ合衆国
醸造所:ウエストブロック醸造所
原料:麦芽、ホップ、小麦、コリアンダー、食塩(海塩)
アルコール度数:4%


■おまけと余談
ゴーゼ自体はドイツのスタイルで、小麦も使うウィートエールです。
塩とコリアンダーが入って乳酸発酵もして……。
私は…うん、もう1回飲もうと思わないなぁ。なんだかんだ言って3回くらいのんだけど。ちょっとクセが強すぎるというか。正解が見えないというか。

というゴーゼスタイルがアメリカでリバイバルされて大人気になった…と。

それで少し遡ると、アメリカでサワーエールブームが来てましたよね。
これはケトルサワリングという、かなり簡単な手法が編み出されたからなんですが。ただこのケトルサワリングで作られたサワーエールって、風味が単調で酸味がキツイんですよな。甘くないレモンヨーグルト酢のような。
その着地点の一つとしてゴーゼが流行った。という解釈でいいと思います。

さらにおまけで言うと、アメリカのクラフトビール界でサワーエールへの挑戦が頻繁に行われだしたのは他社との区別化って面もあるでしょうけど、原点回帰、温故知新。つまり昔の自然発酵エール、あるいはベルギーのランビックへの挑戦ですね。アメリカのクラフトビール界からのベルギースタイルへの挑戦や取り込みは常に行われていたのでして~。
次はフランダースレッドとか、オードグーズあたりが来ますかねー。ちょうどバレルドエイジドが流行ってきてますしー。