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ニューキャッスル・ブラウンエール

今、飲むと新たな発見を感じるブラウンエール。

ニューキャッスル・ブラウンエールの名を、覚えている者は幸せである。日本では海外ビールブームの頃から入ってきたので、古くからの輸入ビールファンにはおなじみの銘柄。透明な瓶による劣化に泣かされてきた人も多いだろう。そして、逆に昨今のクラフトビールブームのおかげで、見かけることが少なくなってきた銘柄でもある。

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良い感じの店に入ってたので、懐かしくなって買ってみたところ、
今、改めて飲むと驚くほど面白いビールだったことに驚かされた…。

まぁアメリカのアッパーッパーなビールに比べると地味ではあるが、なるほどイギリスって部分や新しい発見があって面白い。

さて。
やはり中心になるのはカラメルのモルト。
「カラメル」が良くわからない人でも、「ああ、これか!」と思えるほどには強くてはっきりした特徴…。脂分多めなナッツの風味も強く、ピルスナーなどとは違う、濃い目の焙煎したモルトの美味さってのを存分に堪能できる。

ここで、面白いのは「ビールの濃さ」「ボディの強さ」自体はそこまででもないところ。カラメルの風味によって麦芽が強調されてるので、麦芽を感じつつも純粋な濃さはそれほどでもない。だから、「麦芽の風味が濃い」けど「むしろ飲みやすい」に繋がってる。(その1)

そしてホップ。これは柑橘系の香りが少し漂っている。柑橘系といえばアメリカみたいなところがあるけど、いやいやイギリスのホップだって柑橘系風味のはあるよ?みたいなの。スッキリとした芝生みたいなハーブ香りもありますが、これはまぁうっすら。いずれにしろ、この香りがまた飲み欲を誘う。(その2)

それらがあわさると、カラメルでフルーティー、麦芽を感じるのに異常に飲みやすい!麦芽中心のイギリスなブラウンエールスタイルがよくわかりつつ美味い!みたいな良いビールになっていると。度数も実際、ちょっと低いあたりイギリス系ビールと感じさせてくれる。

ほんと、改めて飲みたいビールだし、改めて飲んで欲しいビール。飲んだことない人は飲んでどうぞ。
個人的には1日で延々と10本くらい飲んで沈没したい。ドライフルーツとチョコとチーズ片手に。映画をだらだらみながら。

ニューキャッスル・ブラウンエール
国:イギリス
原料:麦芽、ホップ
アルコール度数:4.7%