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【イサナブルーイング】感動の高純度ナイトロ(窒素)ビール。だがそれだけのブルワリーではないぞ!【ブルーパブ】

東京近辺でノーチェックの面白そうなブルワリーを探していたところ。
Xッターでフォロワーさんからオススメしてもらったのが今回のイサナブルワリーさん。

ISANA?昭島?AKISHIMA?
昭島……ってどこ??

ぐぐってみると多摩の北方で立川の西か。行ける……行けるな……。
そのうち行ってみるわ。

「行ってみる」…そんな言葉は使う必要がねーんだ
なぜなら オレや オレたちの仲間はその言葉を頭の中に思い浮かべた時には!もうすでに・・・・・ 終わってるからだッ!

『行ってきた』なら 使ってもいいッ!


JR青梅線、昭島駅で降りて歩くこと5分くらい。
お店までのルートが線路沿いなので、とてもとてもわかりやすい。
1度行けばスマホのナビ無しで余裕で行ける。
駅から少し離れた住宅街の中とか場所を覚えられないんだわ。

昭島駅南口から
線路沿いに西へ。
最初の踏切を左折してすぐ到着

■本日のタップリスト

サイズと値段表があるのが助かる。

右のページ下に注目するとナイトロビールが複数銘柄。
……凄いやん。

そういう醸造所だったの!?
ラインナップなど一切調べず予備知識ゼロで来たので驚き。
ビター好きな俺さんは満面の笑み。

このラインナップならやることは1つだ。


1杯目 とりあえずビター

ビターください。

3.4% IBU:20 

「じわーっと染みるぅ」
スッと入りヌッと味わいが広がりスルスルと落ちていく。
控えめでありつつ蜂蜜と華やかなホップの香りとパンのような甘めのモルトの味わいは好みオブ好み。当然のように炭酸は弱く、苦みは軽く引き締める程度の適度。少し酸味があるところが個性(クセ)かな?

全体的な味わいは紅茶にも似ていてオーディナリービターだなと思わせられる。すいすい入るよ、すいすい。

2杯目 とりあえずビター(ナイトロ)

さて次はっていうか、飲み比べするしかないでしょ。当然だよなぁ!
ナイトロのビターくださいと注文すると、醸造帳さんっぽいスタッフの方が「飲み比べですね(ニヤッ)」と反応してくれるのが嬉しい。
「入れたてでまず飲んで、落ち着いてからまた飲むとおもしろいですよ」とのこと。

見た目がトロトロの状態で飲むと……見た目よりトロトロ感は薄い。
と書くと語弊があるか。これは粘度の話。
トロトロよりも粘度は低い、ミルキーよりも低い。
手触りの良い毛布やビロードのような舌触りと肌触りだ。

落ち着いてくるともっと滑らかで落ち着いた舌触りと喉越しになってくる。
シルキーが近いかな。
個人的にはボディントンパブエールのウィジェット缶を思い出した。

当然のように美味い。


3杯目 OKIMIYAGEスコテイッシュエール

5.3% IBU16

最近ビターを作るブルワリーは増えてきたがスコティッシュエールは珍しいな───ということで3杯目。

優しいイングリッシュモルト味。少しバターが入ってココナッツビスケットのような……。
あ、ピートだこれ。
飲んでいくとだんだんとピーティーになり、ウイスキーを思わせる味わいになるのが面白い。
ただ温度が上がるにしたがって少しピートの風味がうるさくなってくる気も。好みの味わいだが俺にはスモールサイズが一番楽しめそう。

4杯目 ドゥッカハンマー

6.9% IBU:160

ここまで落ち着いたイングリッシュスタイルばかり飲んで、ちょっと英国面にとらわれすぎじゃない?と思ったので、最後の4杯目はIPA。
IBUは100を超えると、差を感じないって話もあるがどうなんだろうな。
ガツンと柑橘系。シトラスにレモンとハーブ、少しアーシーな気もする。
これもイングリッシュなのか?わからん。
IBU100超えは伊達ではなくバッチリしっかりどっさり苦い。
ホップの香りも風味も強めでモルトがやや負けてるので、これも小~中サイズでもいいかな(個人的に)

スタッフさんと横にいたお客さんとのんびりおしゃべりしながら飲みほして試合終了。ごちそうさまでした。うーん満足!

次はナイトロオンリーをコンセプトに飲みに来ます。

■情報

アクセス:JR青梅線 昭島駅 徒歩5分
会計:キャッシュオン


■余談

カウンターで飲んでいて、めちゃめちゃ気になったのが、キッチン台の物体。どう見ても煮干し。

画像中央のボウルと袋。

俺「あの………それ、煮干しですか?フード用?ウドン?」
スタッフさん「ウマミビールを作る用です」
俺「あ~~~なるほど!」

最近、あちこちのブルワリーから出現してきたUMAMIビール。
シイタケや煮干し、鰹節、昆布などを使って「旨味」を強調するビールだ。
そのうち日本独自のビールスタイルとして成立するかもしれない。
しないかもしれない。

店員さん「頭とワタも取るんです……ほんと大変!」
俺「ワハハ。丁寧ですね」

この日に飲んだビールはイングリッシュとナイトロ尽くしで、ナイトロだけを飲みにまた来ようとおもっていたのだが、旨味ビールのような飛び道具も作るとなると認識が変わろうというものだ。面白し。

スタッフさん「あ、でもウドンイベントやりますよ!出汁をしっかりとった汁も好評です!」
俺「?????????」

■余談2

イサナブルーイングさん。
個人的ブルーパブ良店ランキング2023年の第2位となった。
トロトロナイトロが良いのはもちろん、(おそらく)醸造長さんもスタッフさんも気さくで好感度がめっちゃ高い。
お店の人が会話に積極的なとこは好きよ。
話題はイサナブルーイングの話だけでなく、他所のブルワリーや銘柄にも広がりアンテナ感度高めでビールに前のめりな様子も面白し。

「ビール歴長いんですか?」って久々に聞かれたな。

1位として推せなかったのは、とある1点の減点。本当に個人的な理由
グラスになみなみとビール注いでくれるんだけど……めっちゃこぼれるんだよ……。モッタイナイ……モッタイナイ……。

そこまで並々じゃなくていいよ……こぼれないようにしておくれ……モッタイナイ……。
こぼれる状態にまで並々と注がれるのが満足な人もいるから、これはほんと個人的意見だね。

百歩譲ってこぼれるとして……。それが前提なら布巾置いて欲しいのだ。
コースターも俺の手もけっこうビシャビシャなのだ。
ビールで手とグラス(の外側)が濡れた時に発せられる香りと感触は好きじゃないんだよ。
(ちなみに瓶ビールを注いで垂れてラベルが濡れると、布巾で拭ききれなくて嫌なのでラベルを上にして注ぐようにしてる民だ)

次に行くときは「並々じゃなくていいです」と注文しよう。