通信制大学院 博士前期課程 英語学専攻への道②

 3校目に勤務して3年目の3月、春季休業を活用して、色々と調べる。4月からは中3の学年主任。ここが終わると、節目として、ちょうどよいタイミングだと考えたからだ。公立中学校教師としての業務を止めないで大学院に通うには、2つの方法が見つかった。1つ目は、現職教員向けに、夜間や土日や長期休業を利用して学ぶ大学院。しかし、平日は部活動指導があり、土日は部活動の練習や大会、学会の例会や大会があり、しかもこの時、共働きで2人の育児があったので、これは断念せざるを得なかった。そこで2つ目の通信制の大学院が見つかる。

 偶然に学会の例会に参加していた方が、こちらで非常勤講師を務めていたため、連絡を取る。そこから、専任の教授の方にもつないでいただき、相談をする。また、学部時代のゼミの同期もこの教授と学会で関りがあり、話を聞く。いずれにせよ、ここしかないので、受験の決意を固める。

 8月第3土曜日に現地での説明会があったため、日帰りで参加する。地元でも説明があったのだが、それは12月であり、その後の受験日が2月の第4土曜と、公立高等学校の入学試験日と重なっていたため、その頃は中3主任としては物理的にも精神的にも厳しいと思い、断念。9月に受験を決める。ちなみに、この大学院は9月と3月に現地で、2月に2か所の地方会場でも受験できるようになっていた。

 説明会の前から、大学院のホームページを頻繁に閲覧し、入試要項の請求が始まったらすぐに申し込んだ。説明会の時にはすでに受験の書類は揃っていた。受験に必要なのは、願書、学部の卒業証明書、学部の成績証明書、エントリーシート。エントリーシートはいわゆる研究計画書だ。私は「疑問文を作るパターンプラクティスが即興的なやり取りに与える影響」というテーマに長年関心があって、自主的に実践を行ってきたので、そのことを詳しく書いた。

 9月の第3日曜日に入試があった。面接のみ。20分間。2人の日本人の面接官。一人は専任の教授、一人は特任の教授。志望動機をじっくり聞かれる。また、後半は使用言語が英語になり、英語学習についてや教育についてのやり取りを行った。

 1週間後、合格通知をはがきで受け取る。その後、時期をおいて、入学金の振り込み、前期の授業料の振り込みと手続きがあった。これが、銀行窓口でないと振り込めないため、空き時間を利用して(市街地から遠い勤務校だったため)銀行に行くのが大変だった。

 その後は日々の業務をこなして、入学当日を迎える。

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