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ビタミンKについて

はじめに

今回はビタミン13種類の中のビタミンKについてお話しさせて頂きます。
ビタミンは水溶性と脂溶性に分けられ、水溶性はビタミンB群とC、脂溶性はビタミンD、A、K、Eになります。
ビタミンKはオランダ語の凝固(Koagulation)という言葉に由来しています。
また、ビタミンKは2種類あり、緑黄色野菜などに含まれる植物由来のビタミンK1(フィロキノン)と納豆やチーズなど動物性に含まれ腸内細菌でも作られるビタミンK2(メナキノン)があります。
栄養的にビタミンK2の方が重要になってきます。

ビタミンKの働き

ビタミンKは名前の由来にもあるように、血液凝固に関わってきます。
ビタミンKは小腸で吸収されリンパ管を通って肝臓に運ばれ、その後、タンパク質に取り込められ全身に運ばれます。
血液の凝固に関わる血液凝固因子の生成が肝臓で行われる時にビタミンKが必要になります。

骨を丈夫にする為に必要でもあります。
骨に存在するオステオカルシンというタンパク質が骨の材料となるカルシウムと結合できるように促す働きを持っています。
他に、動脈の石灰化を抑制する作用があります。

ビタミンKの摂取量

成人の方は1日、150μg
小学生は1日、85〜120μg

ビタミンKが不足

長期間抗生物質を投与している方や乳幼児はビタミンKが不足がちです。
血が止まりにくくなり、鼻血が出やすくなります。
カルシウムが骨に沈着しにくくなるので、骨粗しょう症になりやすくなります。

ビタミンKが多い食品

緑茶、海藻、しそやモロヘイヤなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
納豆、チーズ、肉類、乳製品、卵など油と一緒に摂取する事で吸収率が上がります。

ビタミンKの注意点

血栓を防ぐためのワ-ファリンという薬を服用している人の場合、ビタミンKを多く含む納豆、チーズ、ブほうれん草などの食品を摂取すると薬の作用が弱まってしまう為注意してください。

まとめ

ビタミンKは普段バランスの取れた食事をしていれば不足がちになることはありませんが、偏った食事をしていれば不足気味になります。
骨を丈夫に維持するのに必要であり、骨粗しょう症予防にも重要になります。
骨の質は20歳をピークに40代から下がってくるので食事など気をつける事が大事になってきます。


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