わたしの歩み方


やっぱり考えたんだけど、

わたしは、


友達が大切。

仲間が大切。


あの子やその子、

毎日いっぱいいっぱいになるまで

努力に努力を重ねてる。

毎日毎日、一歩一歩、確実に進んでる。

自分の夢を叶えるために、やりたいことを形にしていってる姿。

ちょっと遠く離れている氣がして、

でもとても輝いてる。

いいな、かっこいい。

わたしもがんばらなくちゃ。

そうならならければいけないと思ってた。

でも、がんばろうと思っても足が動かない。

そんなに早く走れないし、どう走っていいのかわからない。

……あぁわかった、やっとわかった。

わたしはそんなに、ひとり全力で走るタイプじゃない。

自分の目標はあるけれど、周りを見ながら、

”調子どう?”って声掛けたり、

あ、今コケてそう、でも大丈夫そう、って見守ったり、

目標達成してる子といっしょによろこんだり、

泣いてる姿に大丈夫だよ〜って背中さすったり、

ときには、励ましてもらったり。

わたしは、そうやって周り見ながら歩いていきたい生き物なんだ。

たしかに、小さい頃から周り見すぎて、なんでもはじめるのはいちばん最後だったものね。

そんな周り見ずに突っ走ったことなんてないもの。


でもたぶん、そうなったのは、あることがきっかけ。

数年前。

いつも通りにやりとりしてた。

お互い返事は遅い方だから、期間があいても、氣にしていなかった。

そんなときに届いた、ひとつのメッセージ。

” 最近、〇〇と連絡とれてる?

  全然 連絡とれなくて… ”

氣づけば、あの子からは数ヶ月も返事が返ってきていなかった。

たしかに、今までのやりとりとしても返事が遅すぎる。

大丈夫でしょ。いや、なにかあったのかな。

” わたしも、連絡とれてない ”

まさか、、

事件とか、自殺とか、、ないよね。。


しばらくして、わかったこと。

その子は「うつ」だった。

引きこもってて、誰とも連絡をとれなかったらしい。

よかった、生きてて。と安堵するとともに、

わたし、悔しかった。

大切な友達だったのに、氣づいてあげられなかった。

わたしはわたしで目の前のことに精一杯だったけど、

あの子が苦しんでる間、何も知らずに生きていた。

わたしは、あの子が苦しんでいることに氣づけなかった。

回復して、会えるようになって、

あとで、ごめんねって言った。

あの子は、全然いいよって笑っていたけれど、

もう遅いよって、わたしの心がどこかで言っていた。

大切なひとの苦しさは、分け合いたかった。

なにかすこしでも、力になりたかった。

勘づいていても、なにも力になれなかったのかもしれないけれど。


最後に連絡とったのいつだっけ。

そんなくらい全然やりとりもしてなくて。

いつもメッセージを送ろうと、頭では想ってるのに。

高校生の頃、はじめてわたしにあんなに愛情表現をしてくれるひとだった。

よく笑う子で、わたしもつられて笑顔になって、頬の位置が高くなった。

うつを乗り越えたあとも、あたりまえではないこと、いろんなことをおしえてくれた。

見たことない世界に、わたしは目をきらきら輝かせた。

この前、ディズニー行ったんだって。

あの頃からすれば、なんだか、ほほえましいなぁ。

生きててくれてよかった。

こんな形だけど、いまさらかもしれないけど。

既読無視できなかったはずのやつが、既読無視したくせに。

不器用だね、。

なんでもない日に、そっと、愛の花束を贈る。



やっぱりわたしは、

友達を大切にしたい。

仲間を大切にしたい。

そんな、大切なひとを見ぬふりしてまで、自分の道だけを進めない。

いいよ、毎日一歩も進まなくても。

いいよ、無理やり追い詰めなくても、
いつか必要なときに無理しないといけない日は来るよ。



2022.6.8

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