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めちゃくちゃな女の子にぶっ壊されてぇ

 俺はファムファタルの作品が大好きだ。

世間はファムファタルの意を良く解釈して、ヒロインに振り回される系のモノは大抵「ファムファタル物」として扱うんだけどそうじゃない。

もっとドロドロしてて生あったかくて、足先は少しひんやりしてるような

それこそ『惡の華』とか『おやすみプンプン』見たいなトビキリ陰鬱になれる奴がいい。
末端神経までガッチリ絡みついて、底に底に引き込んでくれるような魅惑的なヒロインがいるのがいい。

結局最後は非愛だとか死別だとかで真に結ばれる事がないのも俺の熱狂に拍車をかけている。

結ばれてめでたしで終わる物語なんて浴びるほど読んできたし見てきたし(飽き飽きしている)。

 ギリギリのところで「堕ちてはならん」と自制してゴマカシゴマカシ生きている人生で、許容ならまだしも自ら進んで沼に無理心中しようとしてくれるヒロインはあんまりにも魅力的だ。

そして、大抵そうしてくれない。先に死んだり、急にマトモになったり、それで諭してきたりする。

死とかその暗喩とか共通のゴールのその先で、ぐちゃぐちゃになって溶け合って…あ、これは「結ばれてる」んだな、と。

徹底して結ばれない様に終わらせてくる。

人生と人生観を荒らすだけ荒らして、ゴール一歩手前で自分はそそくさと退場する。

もどかしさと美しさの両立!

典型的な物語の形式に落ち着かない、という形式を取っているので、読者の人生と作品の人生の境界が薄くなる、のがこのジャンルが持つ抗い難い魅力のミソなんだろうか。

ともかく、作品を自分の人生に照らし合わせて追体験することで自身はノーリスクで堕ちていけるのが気持ち良い。(メイドインアビスのカートリッジみたいだ)

しかし!!!
めっちゃヤバい事に気がついた!!!


これ蛙化現象とすげ〜〜〜似てね〜〜〜???????


手に入れない、入らないことがミソなんだしょ?
物語形式に落ち着かせないのが気持ち良いんだしょ?

え?

なんちゃって蛙化現象に悩んでる女の子達は、物語はまだしも、自分の人生で、それ、やっちゃってんの?????

自分の人生と他人の人生使って、オナニーしてんの????





凄い。素晴らしい「高み」だ。

どうやら俺はもっと研鑽を積まねばならん様だな…

再来(リターン)!!
マサドラへ!


ポストマローンもそう思います ブイッ! ✌️

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