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ボルボを買って1か月でヘッドランプを割った話

本記事は某鯖Advent Calendar 2022に向けて執筆しました。
様々な方が記事を寄稿されていますので、下記リンクから是非見に行ってみてください。
https://adventar.org/calendars/8131

記事前半は余計な内容なので、タイトルの内容を見たい人は「ヘッドランプを破壊」までジャンプしてください。

皆さんこんにちは。
好きな言葉はスクラップ&スクラップ、BigMausです。

私は2021年から日本最後の秘境として有名な群馬県に住んでいます。
群馬県というのは自動車社会なので、車が無いと明日の食い物にも困る過酷な生活が待っていたりいなかったりします。
大通り沿いに大きめの店舗が固まり、大体どんな店にも駐車場があり、鉄道網はオタクの前髪並みにスカスカなのです。

前の家から原付を持ってきて事なきを得たものの、やはり自動車の便利さと天気に左右されない強さは捨てがたいので車を買うことにしました。

少女終末旅行の影響で買った改造スーパーカブ君

就職してある程度軍資金もたまり、本格的に購入を考え選択肢に思いを巡らせる日々。
最終的に選んだのが

 VOLVO C30

VOLVO C30という車でした。

iPodエディションとかいう限定版だったのでiPod載せました

何でこの車買ったの?

ベンツやフェラーリなら誰でも聞いたことがあるでしょうが、ボルボとなると知名度は一段落ちると思います。しかもその中でトップクラスにマイナーな車がこのC30です。
それでもこの車を買った理由といえば

  • 外見・内装共にデザインが独特でスタイルがいい

  • 3ドア+ハッチバック+妙に高い車高という珍妙 ユニークさ

  • 見た目に反して大人4人、荷物が不自由なく乗る便利さ

  • 自動車社会の中であっても、ほぼ確実に周囲と被らない珍しさ

  • これだけいい点があるのに不人気車なので安い(総額55万)

特徴的な後ろ姿 2人乗り状態なら数十人分の食料・飲料も積み込める

一方で当然ながら古い輸入中古車ゆえに曲者な点も多々あります。

  • ハイオク必須+ギャグみたいな燃費

  • ドアがでかいので駐車場で苦労する

  • シートがでかくて前に出ないので小柄な自分はポジションがギリギリ

SDGsに真正面からケンカを売るスタイル

それでも個人的にはとても魅力的な車なので、購入してから時々出かけたりタイヤ交換したりなどしていました。
その先に悲劇が訪れるとも知らずに…

ヘッドランプを破壊

それは購入から1か月も経たない、2022年1月頃のこと。
当時阿佐ヶ谷で行われたイベントに行った私は、駅近くのコインパーキングに車を止めていました。
ただ、阿佐ヶ谷駅周辺の道はとにかく狭い、狭い、狭すぎる。
軽自動車がすれ違うのも厳しいような道が巡っており、群馬の住宅街のほうが数倍マシなほどです。

用事を終えてコインPから出庫し、狭い出口でそろりと右折した瞬間

ゴリィッ!!!!!!

と鈍い擦過音が聞こえ、慌てて駐車場に戻って外に出た私が見たものは

無残に割れた左ヘッドランプでした

幸い機能そのものは生きており、警察の方にも「ライトつくならそのまま帰っていいよ~」と言ってもらえたので帰路は何とかなりました。擦った対象も電柱だったので特に対物賠償などはなかったものの、怖いのは修理です。
普通こういうのってバンパーだけダメージ食らうものじゃないの?なんでランプまで??

しかもこの車は輸入車、しかもヘッドランプはHIDランプというやや高いものだったのでいくら金が飛ぶのか恐怖でしかありませんでした。

1日後に(ランプが)死ぬボルボ@阿佐ヶ谷 ショックすぎて事故った後の写真は消えていました

さて、群馬県にボルボを扱える店なんてあるのか!と思うかもしれませんが、ボルボの正規ディーラーもあるしちゃんと修理工場もありました。
今回お世話になったのは綿貫自工さんというところで、ポルシェとボルボの認定工場、さらにはベンツ、アウディ、フィアット、アルファロメオなど様々な外車ディーラーの取引工場という素晴らしい場所でした。

修理工場へGO

先ほどの綿貫自工さんに予約を入れて早速病状を診てもらうことに。

綿貫さん「これはバンパーとヘッドランプの交換に加えて、フェンダー(タイヤ~ドアまでの間にあるボディパネル)も修理が必要ですね」
BigMaus「あ~…そうなると結構お金かかりそうですね…」
綿貫さん「まあヘッドランプは高い上、一部でも割れたら丸ごと交換ですからね」
綿貫さん「あとC30の新車発売当時からボルボを診ていますけど、このボディ色は初めて見たので、バンパーの塗装済み品があるか微妙ですね」

不安要素追加しないで!

中古部品は市場を調べないとあるかどうか判らないので、一旦新品の在庫部品で見積もりを取ってもらうことに。さすが認定工場だけあって部品はしっかり確保しているようでした。
そうして一通りの見積もり作業が終わりました。

「ひとまず新品で揃えるとこんな感じになります」

???


ハギャぎ!?


いや、高くなるとは想像してましたよ。数十万するだろうなって覚悟はしてましたよ。
けれどいざ面と向かってみるとちょっと想像を超えてました。貰ったばっかりのボーナス全部吹き飛んでさらに持ってかれるじゃないか…

こうなれば中古部品に賭けるしかありません。何とか中古、リビルド品を探してもらう約束を取り付け、しばらく軽自動車での代車生活となりました。
あ、軽自動車って日本の道のことを徹頭徹尾考え抜いて作ってるんだなってすっごく実感しました。偉いぜ、ジャパニーズプロダクト。

数日後、先方から連絡がありヘッドランプ、バンパーの中古品が見つかったとのこと。この状態で早速見積もりを取り直しました。
結果…

やったぜ。

約20万円の大幅減額!
よかった…ボーナスの大部分を吹き飛ばせば余裕だ!(余裕ではない)

特にヘッドランプを中古品にしてもらった恩恵は絶大で、ここだけで10万円ほどの費用の節約になりました。
他にも作業工程の省力化など様々な部分でコストカットをしていただき、綿貫自工さんには本当に感謝してもしきれません。

両方損傷していたらと思うと寒気がする

こうして無事何とかなる範囲に修理費用が収まり、初の愛車は持ち主によるふざけた事故から生還したのでした。

完全復活し、凛々しい表情を浮かべるC30

終わりに

今回はなんとか部品が見つかりコストも抑えることができましたが、これ以上費用が掛かっても全くおかしくない状況でした。

皆さんも、買ったばかりで感覚のつかみ切れていない車で
慣れない狭い道を走るのはやめましょう!

そして、修理の際はディーラーに行くより認定工場に相談した方が仲介料が省けるので安く、それでいて確実な仕事をしてもらえます。購入時の保証などが特にない場合は頑張って探しましょう。
そしてヘッドランプのような高額部品を交換するときは中古品を探してもらいましょう。大幅なコストカットが期待できます。

後日談

修理から8か月後、10月。
その日は群馬の山奥、みなかみへ向かって高速道路を走っていました。

晴れやかな空にまだ青々とした緑たち。自然豊かな景色の中を颯爽と駆け抜ける愛車。

ふと左に目をやると、何か黒い点のようなものが飛んでいるのが見えます。
その点は放物線を描いてこっちへ飛んできているように見えました。
そして次の瞬間…


カーーーーーーン!!!!!


は??




俺もうし~らね




次回、「ボルボを買って1年でフロントガラスを割った話」
BigMaus先生の次回作にご期待ください

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