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木漏れ日

昨日、木を見に行ってたんです。
出てきたんです。妖精。それを見たワタシは一言
「これは、現実でしょうか…」
本当に驚いていたワタシは、妖精がワタシの背後に回っていることに気付きませんでした。

瞬間、ワタシの首には妖精の手が回り、ものすごい強さで圧力をかけはじめました。
「苦しい」
とても苦しんでいたワタシ。
床に倒れ込み暴れていたら、妖精はワタシに潰されていました。

今、これを書いていて気付きました。
ワタシは生き物を殺してしまったんだと。
なので、今からヤツの死骸を分解しにいきましょう。
〜〜〜〜〜〜
ワタシは分解者です。
ヤツの死骸から栄養を取っていきます。
……!
見つけました。妖精です。しかし様子がおかしい。
わらわらとさらに小さな生き物が集まっています……

!!
あれはもしかして…アカキノボリカンガルー…!?
何をしているのでしょうか…
カンガルーははね続けているようです…どうやらあの生き物は、空中でも跳ねられるらしい。
ワタシの目線がどんどん高くなっていきます…!!!
カンガルーを目で追っていたワタシはやがて首が垂直を超え反転してしまいました…!
「痛い!すごく痛い!」

笑う声がしました! カンガルーです、向かってきます! なぜでしょうか…ワタシは妖精を弔いたかっただけです…! 生き物に殺したのなら、しっかり送り届ける必要があるんです。
まだ目的を達成していません。ここで死ぬわけにはいかないのです! 勇気を振り絞り首をさらに反らせることで元の位置に戻すことができました。
しかし、目の前には既にアカキノボリカンガルーが…!
「逃げないとやられてしまいます」

そこに、光………。
鳴り響く轟音に分解者であるワタシはたまらず音を分解しました。
分解した音をどうするのか? アカキノボリカンガルーへ返してやるのです!

「キューーーー!!!!」

倒れました、ワタシの勝利です!

…しかしワタシはまた生物を殺してしまったのです。
どうしましょう…
やはり、ワタシが殺られる側にならなくては…
ワタシなんかじゃ到底勝てない相手に出会い、殺されなくては…
もっと強いやつと戦いてぇぞ…!


ドラゴンボール前日譚
〜完〜

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