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エッセイ477.思い立ったが吉日で名古屋(2)

4月13日(日)

朝は、ホテルのすごく美味しい和洋バイキングでした。

夫の上司に、
「タレも辛子も、このどこからでも開けられます。よく混ぜて。はいこうです」

と納豆の食べ方を教えていたら、着たばかりの白いシャツに納豆をこぼしました。

「日本の子供が一番よくやるやつです」

と説明しました。

嘘つけ。


8時半から90分、上級者のレッスンです。

「今日はリクエストにお応えして、

言う・話す・語るの違い
聞く・聴く・訊くの違い、

そしてなぜ、

「私の荷物は成田で盗まれました」 が ちょっとダメで、

「私は荷物を成田で盗まれました」の方が自然か、を説明します。
いわゆる「被害の受け身」ですね。

レッスンが終わって、半田運河を見に行きました。
ミツカンミュージアムは楽勝かと思ったら、予約が何日も先までいっぱいで、見ることができませんでした。
空きがあれば入れてもらえるということだったので、訊いてみましたが、一人しか入れないと言うことだったので、諦めて、運河沿いにたくさん歩きました。

日本酒資料館にも入りました。この資料館の中埜酒造、國盛で有名ですが、実は、世界のミツカンとは親戚だそうです。ミツカンの創始者は中埜又左衛門さん。他は酒造業他の醸造一族だったそうですが、酒などは特に、酢造りに用いる酢酸が一粒?でも入ったら、全部酢になってしまうので、又左衛門さんは酢作りを、親戚一同に大反対されたそうです。
でも彼は大反対にもめげず、素晴らしいお酢(当時の早寿司に用いられた米酢ではなく、粕酢)の醸造に成功し、海路で江戸に大量に売りに出ました。
熟鮓(なれずし=魚などを米や塩で乳酸発酵させた保存食)に対して、早寿司と呼ぶ、今の形態のお寿司が江戸で流行っていましたが、又左衛門の美味しい粕酢のおかげで、今のようなお寿司が大ブームになったのだそうです。
みなさん、ミツカン本社に足を向けては寝られませんよ。
今回は残念でしたが、ミツカンミュージアムには数度行っていますので、語らせたらしつこく、長い私です。
すいません。

次の目的地は、ミーハー炸裂ですが、「名古屋市政資料館」です。
ここはかつて本当の裁判所であり、NHK連続ドラマ「寅に翼」に出てくる裁判所はここで撮影されているそうです。
これと、鶴舞公園と、今日は空いていない名古屋市役所に行くと、完璧なロケ地巡礼になるようです。

名古屋市政資料館は本当に美しい建物で、当時の裁判所や監獄の様子もよくわかります。月曜日と第三木曜日、そのほか年末年始以外は一般に公開されており、貸室もあり、また、有名な喫茶店もあります。
これで明日から「寅と翼」を見るのがまた一層楽しくなるでしょう。
ステンググラスの下の大階段では、ウェディングフォトの撮影をされていました。
私も次に結婚するとき、ここでやります。


今日、4月15日放映の「寅に翼」より。

では、以下、ちょっとたくさんありますが、昨日撮ってきた名古屋市政資料館の内外の写真をご覧ください。


名古屋は見どころがいっぱいありますが、特にレトロな建物がたくさんあり、建築探偵の皆さんにはお勧めです。

さてまた名鉄に乗って、再び鶴舞線の植田駅で降り、夫は一人でサンドイッチを食べに「エスニークス」、私は地元の友達と約束があって、「ダウニー」へ。
(地元の皆様、ご一緒に・・「あそこ、おいしいよね〜」)

友達と、
「8ヶ月に一度会えているんだから、同窓会より偉いよね?」
「しかも私たち、同窓じゃないもんね?」
・・と、口が疲れるほどのおしゃべりで、2時間はあっという間でした。
次の行き先も植田と聞いた彼女、気軽にお店まで車で送ってくれました。
名古屋はみなさん運転するし、本当に頼まなくてもすぐ載せてくれて好きです。

このお店、「親父の味・一(はじめ)」は、引っ越してから18ヶ月ぶりです。1500円で一杯好きな飲み物と、お刺身その他5品がつきます。
親父さんとお店のお姉さんと乾杯して、時間いっぱいまでゆっくり飲み、食べました。

そろそろ私は帰る時間です。
名駅で名鉄に乗って出張先へ戻っていく夫と別れ、JRの新幹線ホームに滑り込んできた新幹線に乗り込みます。
みなさんお弁当を食べていますが、私はお腹いっぱいです。
新横浜から新幹線に乗ると本当に名古屋は近い。
1時間20分ですね。
名古屋に行ってから、岐阜や京都、大阪へ行くのも近いです。
そう考えると、またすぐに行きたくなります。
2022年に戻って来るまでの3年間、コロナがあって外出を控えていました。
そのため、あとの楽しみにとっておいた多くの場所に行くことができず、心残りでしたが、こうやって行きたい時に行けばいいんですね。
そのためにお金を節約します。

昨日夫に言いました。

名古屋は私には観光地でもあるけど、生活の場だったでしょ。
こういう場所はなんと呼べばいいのかね。

「ふるさとなんじゃない?」

そうか。

実家が都内で新鮮味のない私にとって、12年近くも暮らし、
中学生だった娘たちが大学まで行って、
そこから、それぞれまた別の街に一人で巣立っていったところ、名古屋。

お世話になったみなさん、仲良くしてくださったみなさん。
改めて今更ですけれど、ありがとうございました。
いつかまた行きますので、飲みにつきあってください。

ジブリパーク
トヨタ・テクノ・ミュージアム
トヨタ博物館
名古屋市役所
円頓寺商店街・四間道
ミツカンミュージアムと半田運河
・・お勧めです。

試飲しておいしかったので即買いでした



名古屋城駅の階段かっこいい





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