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エッセイ177.ジョーに八つ当たり(駄)

もう!
ジョーなんとかして!

ジョーにとがはないけれど、つい文句を言いたくなりました。

ある生徒が一冊の教科書を終え、次に2冊の教科書を一緒に選びました。
アマゾンUSですと、千円のものが五千円になります。
いつものように気軽に、「私送ります。今はコロナで着くのが遅くなるでしょうけど」と言いました。

アマゾンJPで注文した翌日には2冊が届き、プチプチ封筒に包んで郵便局に行きましたら、今は電子的に登録をしないと、アメリカは小包を受け取らないのですが、と言われました。

「それはあれですか、テロ対策ですか?」

ーーはい、そうだそうです。

そのとき4時45分でしたかな。
昔、ワープロオペのアルバイトをしていた私、打鍵の速さには定評があります。

「5時には取りに来てしまうので、間に合わないかと・・」

と気遣う郵便局員さんに対して、余裕の笑みをかまし、

やってみますね。

嫣然えんぜんと微笑みながらも、
我に間に合わないわけがあろうか、と、いつも背負って歩いているタブレットを広げてメンバー登録を始めたのですけれど、あららら、意外に入力する部分が多くて、うっかり、押してはいけない方の「戻る」を押して、それまでに入力したものがわやになったりしているうちに、「取るにくる人」が、来てしまいました。

その日は惜しくも家に引き取ってきまして、その晩家で、再度、会員登録をしました。

そしてそこには、その郵便局のサイトにはなにやら、

「・・送付伝票を入れるための何やらを取り寄せてくれないと引き受けない」

というようなことが書いてあります。

仕方ない、明日郵便局へ出直すつもりでしたが、それを送ってくれるように申し込んで、その日は終わりました。

で、三日ほどすると、その何やらが届きます。
さて送るとしましょうか。

ちょうどその日、くだんの生徒のレッスンでしたので、

「・・・ということなので、これから送るから待っていてくださいね」

と言いましたら、そういうことならば、もう一冊送ってもらいたいものがある、との依頼がありました。

あそ。
また遅れてしまうなぁ。
まいっか。

で、その本をアマゾンに注文する、来るのを待つ、で、また3日かかりましたな。

いよいよパッキングをやり直して、今日こそは送り出そうと、郵便局に向かっていたときでしたが、うかうかと文房具店に吸い込まれて、私はすごくいいものを見つけてしまいました。

それは、仕掛け絵本で、シリーズで6冊ぐらいもあるうちの、
「お鍋ことこと」と「おべんとう」というものでした。

お料理のプロセスが、つまみを引くとその下に出てきて、
お鍋の蓋を開けるとおでんが煮えていたり、
おたまの中のパンケーキのネタがフライパンに入っていったり、
とにかくすごく面白いのです。

日本生活の長かった彼女は、
餃子とタンメンと生の組み合わせの素晴らしさを知っていますし、
唐揚げ・卵焼き・おにぎり・ラーメン・・と、
今ではあまり食べられない日本食について、
夢見る目をしていつも語っています。

彼女が離日後、小さい娘さんと日本に遊びにきた時は、
3人でカツカレーやラーメンを食べ歩いたものでした。
今でもSBゴールデンカレーを、アジアンスーパーで買って、家族でおいしく食べているという生徒一家に、これを送りたい、これが買わずにいられましょうか。

と思いましたが、自己満足であるかもしれないので、一旦家に帰って、
頭を冷やすことに決めました。

どうせここまで遅れているしと思って、2日置いて、
もう一度文具店にしかけ絵本を見に行ったのですが、やっぱり欲しい、やっぱり送りたい。
で、買いました。

帰って、5冊に増えた本をまたまた包み直し、
ついでに娘ちゃんの大好きなふりかけを2袋入れ、いよいよ、やりなれない「アメリカへの荷物の電子伝票を作成して印刷する」ことにしました。


さて、先に取り寄せてあった、「伝票をいれるあれ」をよく見たら、それって、別に取り寄せなくても、郵便局でももらえるそうです。
ちぇぇ〜い、3日間ぐらいロスをした気分。

入力をしているうちに、自分が「法人」で登録していたことに気づきました。
悩んだ後に、今度は一定回数以上、パスを間違えてしまって、「アカウント停止処分」「また明日やってみてね?」というメッセージが出てきてしまいました。
自分、落ち着きなさい。

とうとう郵便局に電話をして助けを求めました。
忙しいのにごめんなさい。

「法人として、間違って登録して、会社名なども入れられませんし、
個人として会員登録を新たにしてもよいですか?」

慌てていて、なんだか日本語が変になっています。

よいそうです。

なんかもうどんどん時間が経つ・・。

入力していて、悩むことがどんどん出てきました。

彼女の電話番号がわからない。
この欄は、郵便局に行かなければもらえない番号らしい。
郵便局でそれを教えてもらって、その場で入力したとして、
じゃ伝票のプリントはしてもらえるのでしょうか。

いろいろほら、おばさんなだけに、すっきりとわからないことが多くて、

ええいもう、こうなったら郵便局で教えてもらう!

決めて、この寒空に(朝、名古屋はボタン雪が降っていた・・)、
手袋して、ニットの帽子までかぶって、
愛車ショコラくん2号に打ち跨って出かけたわけです。

解らないところを訊いてみたら、簡単簡単!
赤いアスタリスクのついている欄だけ入力すればよかったのでした。
隅々まで一生懸命読んで、そこがわからなかった。
やっぱりじわじわと慌てていて、視野が狭まっていたのでしょう。

かなり悲しかったです。

そして、せっかく入力したものが消えないようにと、
家を出るときにiPadをそう〜っと閉じ、そろりそろりと・・
まるで、徹夜で一夜漬けで暗記したものがこぼれないようにそろそろ歩いて登校した高校生のときのように、持ち物にも気をつけてやってきたというのに、
郵便局で広げてみたら、iPadには入力したはずの内容が保存されておらず(てか自分がちゃんとやってなかった)、住所が、住所がわかりませぬう〜😱

気の毒そうに「大丈夫ですか? お家は遠くていらっしゃいますか?」

と郵便局員さんが訊いてくださるのに対して、

「すぐそこですので大丈夫です。すぐ戻ります」と言って、
ショコラくん2号に乗って家に戻りかけましたら、
どういうインスピレーションが働いたものか、
1000円カットのお店の角を曲がった途端、

「あっ! 前にアマゾンであの人に本を送ったじゃないですか〜」

と思い出しました。
自転車を止めて確認すると、ちゃんとタブレットに残っています。

出ていった私があまりにもすぐ帰ってきたので、郵便局員の人が驚いて首を伸ばしていました。

訊かれてないのに、

「アマゾンの送付先にあったのを思い出しました」

と報告したら、

それは本当に、よかったですね。

と喜んでくれました。


最後の段階まで、歩き始めたミヨちゃんのように、教えてもらい導かれて、ついでにみつけた切手も買って、やっと本を送り出すことができました。

今やアメリカは、EMSの書類と、EMSの物品以外は、船便で何ヶ月もかかってしまうそうです。

コロナは私たちの暮らしに、こんな影響も与えているのですね。

ジョー・バイデンさん、選挙キャンペーン中はずっと応援してあげたんだから、もう少し手続きを簡易にしてください。
私もう、疲れちゃいました。

でも一回やったから、もうできます!

本5冊と、ふりかけ2袋で、2.5kg.

あと400g減らせたら、900円は安くなりますが、何かお取りになりますかと、親切に訊いてくださいましたが、もう頭がくたくたになっていたので、全然大丈夫ですと言って、寒風の中を帰って参りました。

ちなみに、郵送料7200円でした。ひ〜。


私は切手は結構使います。
どうしても使うのを惜しく思ってしまうので、いつも2シートずつ買いますよ。

今日の収穫はこれ。


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アメリカに住む3人の子供ちゃん生徒にお手紙送ろうと思います。

あ〜疲れた・・

みなさん、オミクロン大変です。
看護師の友達が、転院先が見つからない地獄が目の前だと教えてくれました。

どうか安全な週末を、ゆっくり休んでお過ごしくださいね。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。