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エッセイその124.若者の知らないもの

夫が笑いながら、見せに来た投稿があります。
「若者に言ってもわからないものをあげてください」
というものでした。

夫が投稿したのは:

「ちょっと行って牛乳を取ってきて。
箱に1クラウンを入れるのを忘れないでね。
ミルクマンに会ったらちゃんとおはようを言いなさい」

これは何歳以下の人だとわからないことでしょうか。

牛乳そのものは、その他の健康飲料も含めて、
今でも毎日自宅まで配達してくれると思います。
ですが、昔に比べれば、利用者は少ないかもしれません。

私が子供の頃に牛乳を「取っていた」家では、よく知りませんが、多分月払いで、1瓶ごとのお金を牛乳の「箱」に入れておくことはありませんでした。

牛乳配達の人は自転車に乗って、毎朝 窓の外を、かすかにカチャカチャ・・という牛乳瓶の触れ合う音をさせながら近づいてきて、家の前で止まり、契約してある本数の牛乳瓶を木製の箱に入れて、また、カチャカチャ・・・と去って行きました。

その箱は白か黄色のものが主で、明治乳業とか森永乳業などの社名や、その製品名が印刷してあったものでした。
木造の家の、玄関の引き戸の脇に釘で打ちつけてあることが多かったです。

検索したら、「牛乳受箱」という名前がちゃんとあり、いろいろ写真が見つかりました。

上二つが現代の牛乳受箱、その下が、記憶にある昔のものです。

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昼間、家にかかってくる電話では、牛乳の会社が「毎日健康飲料を取ってみませんか」と言ってきたりしますし、個別訪問もたまにあります。
それは、はじめに何本かの飲料をくださって、空き瓶を返すときに取るかどうかをお伝えするのだと思います。

我が家では、牛乳は生協で毎回取ってしまっているのと、毎日きちんと受け取って、きちんと飲めるのかという心配があるため、申し訳ないけれどもサンプルをいただくこともありません。

私が小さかった頃の昔は、一般的に栄養状態が悪く、みんなそのことを少し心配していたようです。
牛乳を毎日飲むのは、健康維持の方法の一つだったと思います。

それから学校ではなぜか「肝油ドロップ」を買うことがありました。
ときどきリーフレットを渡されて親に見せ、親が買うと決めれば、封筒に現金を入れて学校に持って行って、それと引き換えに先生から、肝油ドロップを受け取るのでした。
今から思うと不思議な気がしますが、学校では、「肝油ドロップ」のほかに、ミニ植木と、それから「科学と学習」という子供雑誌も申し込んで受け取ることができた記憶があります。今でもそういうのはあるのかしら。

さて、私が「若者が知らないもの」は何があるかなと考えて、ポケベルはどうかと思い、22歳次女に聞きました。
見たことはないけど、知っているとのことです。
私の使っていたのは、TTM、東京テレメッセージの縦型でした。
ピーピー音に追い立てられ、緑の公衆電話に走ったものでした。
ちゃんと、数字でメッセージもやりとりしていましたよ。
19? は、「行く?」とか。
若者の皆さんはさすがにそれは知らないかな。

皆さんは何か、「若者が知らないけど自分が普通に使っていたもの」、
なにか思いつきますか?

私はいくらでもありますけど、すぐに年齢を当てられてしまうため、
「さぁ〜、わからないなぁ」
と言うことにしました。




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