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エッセイ384.LEDライト導入

私は昔は痩せていたのよとか、私は最近までは、年より十歳ぐらいは若いと思われがちだったのよ、ということを言う方がいます。
私は過去の栄光にこだわる方ですが、口に出すと恥ずかしいので我慢しています。我慢しながら、「ほんとはすごかったんだYO?」と思っていたりもします。秘密です。

けれども、野菜については、去年までは、栄光の日々がありましたので、つい、
「去年までは私、すごかったのです」
と言いそうになってしまいます。
それを言う相手は家族だけで、「あ、はいはい」と流されてしまうため、実害はあまりないのですが。

私の基本は、地方に転居してから、近所の畑塾で一年中なにかしら作っていた3年間という時代に培われた、と思っています。

塾の広大な畑に21㎡の地面をいただき、そこに3畝を立て、短期間ですが、野菜を買わなくてよい期間もたまにありましたの。それで、自分はてっきり、園芸に向いている、なんなら上手かもしれないと思い込んでいました。

それが、塾が閉鎖になって自分一人で庭でやるようになると、虫害がすごくて、なかなかしっかりと収穫ができませんでした。
畑塾は、籾殻や鶏糞などを合わせた自然のぼかしや肥料だけで、ただただ先生に言われる日に集まり、言われるままに苗やタネを植えていて、できたような気分になっていただけで、それはもう、小学生の朝顔の栽培となんら変わるところはないようなのでした。
今思うと。

2020年、21年、22年は、思い切り庭の畑をやることができませんでした。
まずコロナがあり、気持ちが萎えて、プランターのみに畑をダウンサイジングしました。
その年と21年は、プランターと、室内では水耕栽培を始めてみました。
これがうまく行って楽しかったので続けていましたら、去年は自分の両親と夫の両親と祖母が短期間に亡くなってしまい、葬儀だけでもバタバタで、日本にいない時期もありまして、それどころではなくなりました。そんな年の最後の方に、急な転勤が決まって、バタバタと東京へ引っ越してきてしまったのです。

もう野菜はできないや、と思っていたのですが、新しい賃貸のベランダの広さに嬉しくなり、この春からいろいろ植え始めました。
でも、今収穫できているのは、もともとものすごく強い大葉と、ベビーリーフだけで、どの芽もどの芽も、もやしっ子で、気をつけていてもスポンジにコバエが生まれてきて、たまにはアブラムシも出てきて、本当にめげます。


これまでにアマゾンなどで買ってきたのは、

赤玉土(小)              コバエ防御カバーに
ダンゴムシ駆除剤       すごい効果
ワンプッシュ式コバエスプレー      すごい効果
総合的な野菜用病害虫スプレー、その名も「野菜うまし」
ニームオイル   アブラムシ忌避に絶大な効果
木酢酢    野菜の栄養に
展着剤   ニームオイルスプレーを植物によくくっつけるために
腐葉土    ベランダのプランター用の用土
不織布の植木鉢
液肥の パイポネックス

100均からは、水耕栽培の容器や用具として、

不織布ダスター
プラカップ
プラおかずカップ
猫が歩くと、いててて! となる、トゲトゲシート
いろいろな大きさの容器
鉢底ネット

など、工夫のしすぎでいろいろ増えていくばかりです。

家計簿の記号には
飲・茶・園 
が目立っています。
それぞれ 飲み代・お茶代・園芸用品です。
そこに(映)映画、芝(芝居)がたまにまざります。

さて、4月から7月まで、いろいろやってみて、全くはかばかしい収穫がないため、とうとう私はこの不作の原因を
「日照不足だから」
と結論づけました。

朝の6時から30分ぐらいは、隣家と隣家の隙間から日光が射しますが、
それも、10分に一回ぐらい、植物の方を動かさないとだめです。
大きいベランダに置いてあるトマト・茄子・ルッコラ・ディル・薔薇は、
1時間に一回ぐらい出て行って、日光の当たっているところへ置き直しますので、めんどくさいことこの上なし。
土に植えてしまったものは、この暑さなのにうっかり室内に入れますと、絶対コバエが産んでいた卵が孵りますので、それはできませぬ。
でも、せめて、室内にあるものには、日光を当てたい。

それで、節を屈して植物用 LEDライトを導入しました。

なんか、ものものしい感じになってきてしまいましたが、弱々しかった芽は、なんとなく上を向くようになってきた感じはします。

そして、

「シュッと一拭きしたら、その部屋にいない方がいい」

と言われるほどに強力なコバエスプレーですが、コバエを見かけるたびに、植物を全部お盆に乗せて部屋の外に運び出し、

シュ!
馬鹿め!

と攻撃をしています。

それでも1〜3匹は、いつもフラフラ飛んでいるんですけどね。

今、希望が持てるのは大葉と、やたら元気な春菊です。
苗もタネも、びっくりするぐらいいろいろな種類が買えた名古屋が懐かしい。
名古屋と言いますが、三好市の巨大園芸ショップなんですけどね、通っていたのは。

へなちょこな室内園芸、この先何か一つでも、ご報告できたらいいなぁと思っています。


トップ写真は、春になってタネ用に残していた大根から、タネの入った鞘を採取しているところです。

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