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エッセイ273.2019年の今日、8月20日も郡上で

コロナのために、2020年も2021年も郡上おどりは中止になりました。幼稚園児だった娘二人を連れて、「郡上おどりin青山」に通い出して、なんだかんだで20年か。

今年は青山の方はまた中止になってしまいましたが、本場、郡上市八幡では、今年2022年は感染予防に気をつけ、踊りチケットを発行しての開催となりました。

例年なら、徹夜おどりを含めて三十夜以上、七月から九月はじめまで踊り抜きますが、今年は日程も十七夜。

徹夜おどり。普通なら、明け方に人数が多少少なくなり、下駄の音が綺麗に揃う未明まで踊り続けますが、今年は午前一時で終了だそうです。

名古屋に引っ越してきてみたら、自宅が高速の入り口の近くで、夫が会社から帰ってきてからすぐに車に飛び乗って、かねて用意のサンドイッチを食べながら郡上に向かうと、踊り開始の八時ごろには着くことができるのでした。本当に嬉しかったです。高速を飛ばしていると、途中の夜空に、あちこちのお祭りやイベントなのでしょう、遠く近く、音のない花火を見ることがあり、いやでも気持ちが上がっていきました。

コロナで中止になる前までは、娘たちや、その友達も引き連れ、泊まりで徹夜踊りに参加することもありました。もうふた夏行っていませんので、絶対浴衣の着方も  おどりも、下手になったと思います。

今年は、私が重いものを持って背中を痛めているのと、コロナの影響で夫に激務が続いているため、郡上には行けそうもありません。
つまらないなぁと思っていたら、Facebookで「2019年の今日」と、こんな写真が出てきました。

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昼間も素敵な郡上の街並み。このあと、日吉神社のお祭りで、独特な獅子舞を見たのがとても懐かしいです。


娘らの友達の分までよく着せていたので、小物も浴衣もやたらとあります。みんなの髪も結って、生きてるお人形ごっこみたいで、すごく楽しかったです。もうみんな、就職して日本中に散ってしまいました。元気かなぁ。


小さな頃は娘たちの浴衣は、すぐに背が高くなるので、毎年腰上げと肩上げを直していてもすぐ着られなくなりました。私たち夫婦も、郡上にたびたび行けるようになると、ちょっと贅沢ですけど、採寸してもらって縫ってもらうことも増えました。


郡上は鰻に飛騨牛に、外食も和洋中揃っていてとてもグルメなところです。娘とその友達とは、食事を一緒にしてあとは解散でした。異様なほど品数の多い居酒屋さん、毎年一回は行きます。
自分が何を身振り手振りで熱演してたのかは謎です。

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郡上おどりの「踊り免許証」は、課題曲が、全十曲のうち七曲があります。

うち一曲は一夏に二回しか出ませんし、運よくその 晩に当たっても(課題曲が何かは、そのときにならないとわかりません)、なかなか合格しないそうですが、私のおどりの友達は、コンプリートした人がざらにいます。

私は六曲、夫は五曲、お免状をいただきました。全部取る前が楽しいのかもしれないと思っています。

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お免状の箱。まだどこかに積んであります。全部掛けると、神社みたいになりますね。


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お免状はこういうものです。夫のやつです。


今年、踊れなくても一回は行きたいけれど、踊りの夜はあと二回しかありません。そしてその二回は、長女が仕事のためにオーストラリアに旅立つ、その後の日程です。明後日は羽田に送って行きます。

がっくり来てしまって、踊りどころではない・・ということになっていなければ、踊り納めの日には行きたいなぁと思っています。

行けるかなぁ・・


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新しい下駄で、史上最悪の鼻緒ずれとなり、たまたま持っていたテーピング用テープでぐるぐる巻きに。途中で柔らかい草履を買って履き替えました。


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徹夜おどりが終わった時は、夫も鼻緒ずれ。鼻緒、よく揉んでから履いたのですが。

シーズン中、足掛け3ヶ月、ずっと泊まり込みで踊る人。毎年顔を合わせる人っち。長丁場をいつも元気に演奏し、歌い続けてくれる保存会のみなさん。
今年お会いできなくても、来年は必ず。一度髪を切ってしまいましたが、やっぱり結ってすっきりと踊りたいので、伸ばし始めます。

行けるみなさんは、残りの日程を楽しんでくださいね。




サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。