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エッセイ 497. 「光る君へ」−1.第二十一話:まひろが首からぶら下げているあれ

第二十一話まで来た「光る君へ」。
最初から深く考察して書いておられる皆さんが、noteにもTwitter(Xと呼ばない)にもたくさんいらして、私が参加なんておこがましいですが、お許しくださいませ。


いや〜、よかったですね!
あの、伊周の常軌を逸した弱虫君ぶり、マザコンぶり。
すごい演技。
「もう出家したによって、但馬国へはゆけぬ! ふむ!」🤨
と出て来たは良いけれど、素人目に見ても、
あの法師頭巾の下は明らかにスキンヘッドではない。
ああ無念。
詰めが甘かった。
やっぱりお坊ちゃま育ちなのね。
取り押さえられて頭巾を剥がされるなんて、麻呂のような貴い位の者にするわけはない、がデフォルトだったのであろうか。
嫌だーい、嫌だーいと スーパーの通路ではないが、倒れて泣きじゃくる伊周。
3歳児かっ😂
(始めは但馬国に決まっていたが、後で都へ戻ったりいろいろしたため、最終的には九州の太宰府に場所が変わってしまったそうです)

でまた、ママがね〜。
「一緒に行ってあげるから」と牛車(ぎっしゃ)に乗り込む母の高階貴子。
・・貴子様!
あんなに素敵な夫がおり、かつてはあんなウィットに富んだ歌を彼に送ったりしていらしたのに、あなた様もまた、子故の闇に踏み迷ってしまわれたのですね?
母って、悲しいです。

貴子から、結婚前の藤原道隆へ送ったという歌・・

忘れじの行く末までは難ければ
けふを限りの命ともがな
(「忘れるものか」とおっしゃいますが、
先のことなど 誰にもわかりますまい
幸せの高みに押し上げられた、
今日という日に死んでも構いませんわ)

しかし、ロバート!
先週今週と、見事な検非違使の別当ぶりを見せてくださっています。
最初登場してきた時は、
「へ、平安貴族ぅ? 」
とびっくりしましたが、今ではこの番組になくてはならない引き締め役ですね。
もう終わっちゃったけど、「不適切にもほどがある!!」の、テレビのエロ医者(でも本当の医者)の時も良かったなぁ・・

そうそう、うかうか観ていると、ただの助◯親父にしか見えない佐々木蔵之介演じるところの藤原宣孝は、まひろの父為時と同年輩だったそうです。
やらしいわ?
しかし、あとでこの人と結婚して一人娘をもうけるだけあって、
割と満更でもなさそうな、まひろの表情なのであった。
複雑微妙で、おっほほほ、よろしゅうござりまするな。
4年もの遠距離を、どう乗り越えるおつもりか、
知らんけどオヤジ頑張れ。

またまひろは、何かというと脚を組んで琵琶を弾きますが、今回も何か、
感極まって琵琶を力強く掻き鳴らしました。

琵琶の弦は4弦。
映ってはいないけど、まひろはいつもなんだか、左指は動かさず、ウクレレの初心者のように、
ビンドンバン、ド〜ン・・
と弦にバチを叩きつけているようです。
母を殺された万感を込めて、その憎い仇 兼家の前でこの琵琶を弾いた割には、
あれから何年経っても全く上達なさっておりませぬが。
え、ほっとけと。

ちなみに、ウクレレの開放弦、あれを上から鳴らすと、ソードーミーラー、なのだそうですが、なんとなく、ほぼ琵琶と同じ感じの音程に聞こえます。
で、あの4つの音にくっつけた言葉というか、歌が、英語にも日本語にもあるのですが、みなさんご存じだったでしょうか。

ウクレレの弦をチュー ニングしたら、開放弦で上から下に弾きつつ、

日本語では、
「はーなーこーさーん」、
英語では、
My dog has fleas  (私の犬にはノミがいる)

と歌うのだそうです。
まひろはなんと歌っていたのでしょうか。


さてウイカこと、清少納言が、中宮定子を慰めるためにいよいよ「枕草子」を書き始めます。
最初、筆を持つ手だけが見えるので、ああ、書道家の手の吹き替えね?
と思われた方も多かったでしょうが、すすーとカメラが弾くと、ウイカ様が書いておられます。
猛練習をしたのだそうです。
しかも、実際に書道は10年習っておられたのですって。
美しい水茎のあと、見惚れました。

さて越前へ旅立つまひろが、首から何か筒状のものを掛けていましたね。
あれを何だと思われましたか?
番組内で後で見せてくれたら、わかりますね。

私はあれを見た途端、

あ、守本尊(まもりほんぞん)・・では?

と思ったのです。

子供の頃、学校や子供会の夏休みで繰り返し見せられたアニメに、
「安寿と厨子王 」
がありました。
その中で、母から安寿へ、安寿から厨子王へと
「これがお前を守ってくれるであろう」
と手渡され、首にかけられていたのがまさに守本尊、あの形。

気になって検索したら、絵本でも出てきました。


U-nextで見られるので、アニメを見れば即解決ですが、
ちらっとトレーラーを見ただけでも、かなり素朴な絵。
昔の思い出を守りたいので、私は見ないと思います。

乙丸と百舌彦の従者コンビも4年間は解消なのね。
どちらも、騒動に巻き込まれて斬り殺されたりしないよう、
無事に主人に支えてほしいです。


そして今回のラスト。
良かったですね本当に。

まひろは初めて、自ら手を伸べて、道長の頬を両手で包み、接吻を・・。
もはや少女ではないのね・・
これからどこまで女性として花開いていくのでしょうか。

また、為時パパがこれからどのように、宋人の言葉を駆使して越前をまとめるのか。

「寅に翼」と並び、面白くなるばかり。

また勝手に盛り上がって、書きたいと思っています。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。