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発酵で遊ぼ! その13.生ゴミコンポストの余徳


私がコンポストを始めてから心配していたのは、
コンポスト容器がすぐにいっぱいになってしまうことです。
そうならなくても、二つ買ってローテをする人も多いようです。
一つの容器がいっぱいになったら、一ヶ月ほどそこで休ませ、
その間、二つ目にゴミ投入を始めるのだそうです。

でも さすがにあの大きさのものを二つはほしくありません。
そうすると、ゴミそのものを少なくすることを考えないといけません。

私の家の台所の流しには、コーヒーと紅茶関係専用の、
何もしなくても立っていてくれる袋があります。
コーヒー・お茶がら専用なので、良い匂いです。

それから調理台に、乾いたゴミおよび、
コンポストでは分解しにくい卵の殻・玉ねぎの皮・鳥や魚の骨、
などを入れる専用の小さなゴミ箱を置いてあります。

もう一つ、野菜クズを1日かけてためていく容器があり、
これには、100均で買ったボウルのカバー、
シャワーキャップのような感じのものを被せています。


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これは何かというと、温かくなると私の仇敵、コバエが出てきますね。

彼奴らは発酵臭が大好物なため、果物を剥いていたりするとすぐ、

ぷう〜〜ん・・・

などと、とぼけながら飛んできます。
うっかりゴミに産卵などされますと、
彼奴らのライフサイクルは10日ほどなので、
ある日心静かにコンポスト容器の蓋を開けて覗き込んだ私が、

ぎょえぇぇぇ〜〜!

と叫ぶようなことになりかねないので、本当に気をつけています。

シャワーキャップ様のカバーを開けるときは素早く、
剣豪のように周りに眼光鋭くガンを飛ばしながら、
野菜クズを、さっと入れて、さっとカバーします。
この凛々しい様子を見てくれている人が全然いないのが 少し残念です。

さて、私は元々どうでもいいことに熱くなる性格です。
コンポストに行くゴミも、行政が集めてくれるゴミも、
こうなったらもう、極力水分少なく、なるべく量も抑えたい、
と思うようになりました。
(これは、どうでもいいことではない、大事なことですね!)

胡瓜の両端ですか?
1ミリぐらいしか、切り落としません。
人参や大根の頭?のところもギリギリで切ります。
茄子。ヘタを切り落としてから、丁寧に剥いて、ヘタの中も食べます。
あ、包丁片手に台所で立って食べるのじゃありませんよ、ちゃんと煮物とかにいれまうす。
大根人参などは、漬物にするときは皮ごとです。
剥く場合には、厚めに剥いて漬物やきんぴらに。

で、ものすごく、出すゴミが減りました。

さて、昨日のことですが、コールスローを作っていて、
キャベツの芯をどうしようか考え始めました。
キャベツの芯だって、たぶんですけど、葉っぱに水分や養分を送る、
人間で言えば血管みたいな役割をやっていますよね。
その時急にそう思ったのですが。
そんな大事なものを、自分の都合でぽいぽい捨ててることがありました。
いつもは刻んで入れてしまいますが、そのときたまたま、
大根と人参を剥く必要があり、また多分普段なら食べない、
白ネギの青いところが作業台に転がっていました。

最近、「野菜出汁(だし)」ということを言っているシェフがいます。
また、皮には栄養があり、旨味も詰まっているとも聞くことがあります。
今日はこんなに皮が豊富なんだから、
せっかくなので皮だけでポタージュを作ろうと思いつきました。

入れたのは、関東の人なら多分食べない、白ネギの青い部分。
薬味のネギが白ネギか青ネギかは、関ヶ原あたりで変わるポイントがあるとか、
名古屋と静岡では使い方が半々だとか、いろいろ聞きますよね。

私が生協で買っている白ネギの青い部分は、

・中にぬるぬるが入っている。
・継ぎ目?に土が入り込んでいる。
・枯れている部分も結構ある。

ということで、気分によっては餃子のタネの中に入れますが、
大抵は捨ててしまっていました。

けれど このポタージュのように、材料全部が皮なら、
それは全て不溶性食物繊維なわけで、
うまく行ったらこの先も、大きなゴミ減らしの要になってくれるかもしれません。
ゴミ減らし業界のホープですよ。
腸内もフローラ🌹が満開で、きっと体に良いに違いない。

ということで、野菜は全て生協から取っているので安全だということにして、
今回入れた皮は、人参と大根。それにニンニク2片、ネギの青いところ。
そして、キャベツの芯です。
これに水をひたひたに入れ、インスタントポットの高圧で7分加熱し、
自然リリースとしてみました。


自然リリースでは全然出番のない、うちのスティーブです。

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さて、皮だけポタージュの粗熱が取れてから
塩・胡椒・コリアンダー・ナツメグ・パセリを入れ、
ハンドブレンダーで粉砕してみました。

けれど、少し味が物足りなかった。

そこで、シャウエッセンと、ネジネジパスタを少し入れて、
半量ぐらいにまで煮詰めました。
とろみが出ていたのは、キャベツだと思います。
食べる直前になって500mlぐらいの牛乳と、
浮き味にズッキーニの薄切りを加え、牛乳が煮立つ直前で火を止めましたので、
ズッキーニに少し歯応えがあって、それは気に入りました。


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皮だけのスープ(シャウエッセンとズッキーニあとづけ)
揚げないメンチ・ピーマンのエッグサラダ詰めグリル・コールスロー。

うちは肉が大好きですが、揚げないミンチは半量が玉ねぎとキャベツです。
その気になったら、菜食主義者になれるような気がしてきました。

これからも、ゴミをあまり出さずに、
食べられる皮はほとんど食べるようにして、
できるだけゴミを減らしていく所存です。

(あとさすがに、みかん・バナナ・じゃがいも・アボカドの皮は食べません)

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。