エッセイ525.ごみ事情改善(下)
昨日の続きです。
紙の仲間の中に、「シュレッダーした紙」という伏兵もいます。
シュレッダーした紙は、古紙のように思ってしまいそうですが
(ていうかそのものですが)、ゴミ捨ての世界では、違います。
シュレッダーした紙はゴミ捨て業界では別枠で、瓶を捨てる日に、透明・または半透明の袋に入れて出します。
出自は古紙ですが、古紙として古紙の日に出せないので、要注意です。
また、一見リサイクル可能な古紙の仲間でありながら、汚れや匂いがついたものは、古紙ではなくて「燃やせるゴミ」です。
線香、石鹸、洗剤、ピザの箱、クレヨンや炭のついた紙などです。
また防水その他の加工がされていたら、紙ではあるが「古紙」ではなくて、「燃やせるごみ」と共に捨てなければなりません。具体的にいうと、
紙カップ・紙皿・ヨーグルトの容器・写真・レシート(感熱紙)。
レシート駄目なんだ・・
じゃあ、ファックス紙もだめね? 感熱紙だからね?
ファックス持ってないけどね?
私など数週間の間、ヨーグルトのカップに「リサイクル紙」を表すアイコンがついていたので、綺麗に洗って「古紙」として出していましたが、これは間違いでした。
いつタレコミがされて、刑事が飛び込んでくるかと思うとおちおちしていられませんね。
また、古紙で回収できないのは、
「昇華転写紙」(カバンや靴の詰め物)があります。
すいません、そういうの。
今まで古紙で、出していました。
だって、普通の古紙との違いがわからない・・・。
そしてまた、「昇華」というのは今まで、あれかと思っていました。
もやもやしている中学生男子に体育の先生が、
走ってこい!
てやつ。
ウィキべディア先生にお尋ねしてみますと、
「精神分析の用語。性的エネルギーが、性目的とは異なる学問・芸術・宗教などの活動に置換されること。」
これしか知りませんでしたが、上記の他にこれも出ていました。
「固体が、液体を経ないで直接気体になること。樟脳 (しょうのう) ・ナフタリン・ドライアイスなどでみられる。→凝華」
とあるので、なんだかこういうことに関係した作り方の紙なのでしょうか。
見たところではわからないですけど〜・・・
あと、通販用緩衝封筒は、「古紙」の仲間には入れてもらえないのですが、これはプチプチシートがプラスチック、本体は紙。
やっぱり、包装容器プラスチックに出すの?
古紙に出すよりは合っていそう。
そうですこれは、燃やせるゴミに出します。
使用済みマスク・紙おむつも古紙ではありません。
それはまあ、そうだろうなと思いました。
古紙の世界では、名刺より小さいサイズの紙はすべて「古紙」ですが、
夫がきちんと、一つ一つのゴミごとに問い合わせに来るので、一度配布されたゴミガイドの大事なところを翻訳して渡しました。
でも、毎日ゴミと向き合っている私でも混乱して間違えるので、夫には少しハードルが高いようです。
でも良くやってくれています。
古紙回収、毎週水曜日の朝は、(屈んでいると腰が痛いので)、あぐらかいて床に座り込んでチェックするのも、立派な「見えない家事」です。
君知るや我が苦労を・・
夫はリビングにゴミ箱がなく、代わりに可愛らしいショッピングバッグに偽装した古紙回収ケースがあることにも慣れて、それ以外はいちいち台所までゴミを捨てに来ますが、私同様わからなくなることが多く、
これはどこ?
と訊いてきます。
そこ置いといて
ーーーそこって、どこ?
え〜とえ〜と、調理台の上でいいや・・・
というやりとりが今でもよくあります。
あと、ちょっと解せないのが、「燃やせるごみ」の中には、ゴム・皮革製品も入れていいということ。
有害な煙が出そうだけど、いいのですか?
さて長々と今まで、
①燃やせるごみ
②古紙・古布
③包装容器プラスチック(の、匂いや汚れがついていないもの)
のことだけ書きましたが、もちろんそのほかに、
「燃やせないごみ」
「有害ごみ」
「ビン」
「缶」
「ペットボトル」
は、収集日も捨て方も別々で、ルールがあります。
その上で、家電法にのっとった家電は有料で別に申し込み、
家具などの粗大ゴミも、もちろん別に申し込みが必要なのはどこでも同じですね。
説明し忘れましたが、剪定などをして出た枝にも、ルールはもちろんあります。
枝は直径8cm未満に限り、長さは40cm未満に切り揃え、
直径30cmほどの束にして捨てることになっています。
素晴らしいのは、お願いすれば特殊車両が自宅まで来て、枝などをチップ化してくれます。
(でも、直径8cm以上の枝はやってもらえません)
全24ページに亘る収集日カレンダーと、ゴミ分別・出し方ガイドは、今やめっきり本を読まなくなった私の愛読書。
途中まで読んでいくと、「詳しくは・・ページへ」というのがよく出てくるので、読んでいても忙しいです。
最後に、日本語教師として是非特記したいことがあります。
名古屋市のゴミ用語は
燃えるごみ・燃えないごみ
と、自動詞であるのに対し、このC市は、
燃やせるごみ・燃やせないごみ
と、他動詞、つまり、燃やす人間がいてこそ、「このゴミは燃やせるゴミである」「燃やせないゴミである」という表現をしてあります。
つまり、そこにゴミを燃やすのは人間であるということを、
さりげなく差し込んでいるではありませんか。
すす、素晴らしい。
ごみが、勝手に 燃えたり燃えなかったり、するのではなく、
人の手を経て、燃やせるかどうかをじっくり考えてみましょう、
と啓蒙している、素晴らしい文言なのです。
C市ありがとう、私もより一層精進することをお約束します。
私は生ゴミコンポストをやっているので、コーヒー殻と卵の殻以外の生ゴミは出ません。
なので、週に2回も来てくれる「燃やせるごみ」は、2回に一度、有料のSかMの袋で十分です。しかし、どんなに気をつけていても、1週間時間がありますから、うっかりしていると、あれらのものに発生されてしまいます。
それで、ビニールに包んだだけでは足りず、新聞紙で包んだりもします。少量ですけど。
包装材がおしなべてプラスチックであるわが国では、リサイクル可能な容器包装プラスチックは、週に一度の回収でも結構大きな袋になります。
プラスチックを減らしていくについて、プラスチックの包装容器をどうしたらいいか、考えていく必要がありますね。
何も考えずに、ガイドブックを見ずにきちんと捨てられた時、私も立派な社会の一員になれるでしょう。
(だから大袈裟だってば・・)
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