欲しいもの、やりたいことがない 低成長の日本だが幸福なのかもしれない
1980年代日本はバブル経済に踊っていて、その頃小中学時代をおくりましたが
ひたすら欲しいものが多く、やりたいことが山盛りでした。
日本が高度成長を達成できた一因に旺盛な消費があったのは間違いありません。
当時、まだエアコンも冷蔵庫も高級でしたし、若者はラジカセ、ファミコン、パソコンを欲していましたし
マリンスポーツやウィンタースポーツは学生たちの憧れで、かっこいいスポーツカーに彼女乗せて遊びに行くことを多くの人が望んでいました。
これも子供時代から無い無い尽くしだったから旺盛な消費行動にシフトしたのだと思います。
私の子供達もそうですがモノに溢れ、非常に快適な家で育ったのか誕生日やクリスマスにどうしても欲しいものが無く、とりあえずこれ買っとくかとゲームやイヤホンなど選んでます。
特にやりたいこともないらしく、YouTube見て満足してることが多いですね。
私自身、40代ですが快適な自宅も手に入れ特に欲しいものが無いんですよね。
70〜80年代のように絶対欲しい!これで生活が変わる!的なものが多かった時代とは違い
がんばってお金稼いで絶対欲しい!なモノって無いですよね。
当面の目標は住宅ローンの完済。
これってデフレ要因で日本の成長につながりません。
戦後のような大バブルを生む高度経済成長は旺盛な消費無しに成し遂げることは不可能でしょう。
だからMMTやってベーシックインカム配っても
飯食って寝て、YouTubeや動画サービスみてテキトーに過ごす人が増えるだけで
経済成長を促すような大きな消費は産むことないでしょう。
が、シャカリキになって働き、良い家とかっこいい車と美人の彼女を欲していた80年代の人達より
今、自分が好きなことテキトーにやりながら
のんびり過ごしている子供や若者の方が幸せに見えたりします。
おそらく高度成長時期を突き動かしていたのは隣より良く見せたい見栄が中心。
今は自分が満足できたらそれで良しな、良い意味での個人志向が中心かなと。
今、恐怖に駆られているのって高度経済成長という過去の幻想に囚われている50代以上なんじゃないかな。
定年後、毎年海外旅行とか優雅に過ごしてる一部の人を羨みやっかみながら過ごす。
そんな他人と比べなければ十分楽しめると思うのですが、見栄張って生きてきた世代には精神的に厳しいのでしょう。
日本はもう一度経済破綻でもして再生の道を作らない限り、高度経済成長はありえない。
他国から侵略さえされなければ幸せに暮らすことはできるのかなと思います。
戦争の時代になれば悠長に過ごせませんからね。
それは我々にはわからない未来ですが。
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