プレイリストと書いて自己紹介と読む:00年代前半②

続いて、ヴィジュアル系の区分から、少し外れる曲から紹介。特に2000年前後は、脱ヴィジュアル系とかソフトヴィジュアル系という言葉も流行り、分類が難しいバンドが多くありました。同じような活動をしていても、出演するライブハウスによって、だいぶ扱いが違ったりしたようです。

LAID「キミシダイ」(2000)

90年代に続いて、LAIDから「キミシダイ」。2000年に発売されたアルバム「BACK in the EARTH LAID」は、ベスト的な作品でもあり、最高でした。そのトップを飾る曲になります。この頃のLAIDは、ワンマンで1000人程度を集めていました。この勢いのまま、メジャーデビューとなれば良かったのですが…なかなか世の中うまくいかないものです。

JZEIL「ASH」(2000)

DAIGO のいたバンド、JZEIL から「ASH」。ライブの1曲目(or 2曲目)で定番の曲でした。この曲も、いったい何度聴いたか、とても数えられません。2000年に発売されたアルバム、「Tension 250」に収録されているのですが、私としては、レコーディング盤はイマイチ。テンション高いライブの演奏が好みでした。
聞いた話ですが、2022年に町田プレイハウスで行われた BREAKERZ のライブで演奏されたそうです。

Crack 6「NEO」(2003)

Crack6は、PENICILLINの千聖のプロジェクトです。2003年に、PENICILLINや千聖ソロのプロデュースでお馴染みの重さんと共に、洋楽のロックテイスト満載の音楽を始めました。洋楽好きの友達に音源を聴かせたら、大喜びだったのですが、結局ライブの客は、千聖ファンが大半だったのが、残念でした。
曲は、2003年のアルバムの1曲目となる「NEO」。ちなみに、当時の 千聖 は髭を生やしたり、イメチェンを頑張ってたのですが、その後方向性を変え、今のCrack6はヴィジュアル系になってます。

Black Berry「J」(2001)

LAIDやJZEILと同時期に、池袋CYBERなどで活躍していたバンド、Black Berryで「J」。この曲のCDを出した頃は、音楽業界からも評価が高かったのですが、メジャーに行くまでの勢いがつかなかったのが、残念…というか不思議でたまりませんでした。
現在、メンバーのYASUとピエールは、たけしをJAPANとして活動しています。

WILD VANILLA「FEATHER」(2000)

こちらも同じ頃、目黒LIVESTATIONなどで活躍していたバンド、WILD VANILLAで「FEATHER」。曲は良かったし、ステージもすごく格好良かったと自信を持って言えるのですが、動員はあまり伸びませんでした。これも残念なバンドの一つです。
なお、ヴォーカルのKASUMIは、現在もGENEで活動しています。

wyse「言葉を失した僕と空を見上げる君」(2000)

繰り返しますが、最初期のwyseは、好きな曲ばかりでした。ヴィジュアル系王道の曲も好きですが、メロディー重視の曲でも、よい曲が多数あります。ポップな曲の中で好きな曲として、「言葉を失した僕と空を見上げる君」を選曲。曲を聴いてると、自然に情景が目に浮かびます。
ちなみに、この曲からは信じられないでしょうが、この頃のwyseのライブは極端に激しい所があり、知り合いはライブで肋骨折ったと言ってました(もちろんあの曲です)。

NEVER LAND「人魚姫」(2004)

NEVER LANDは、同名のバンドがありますが、以下のメンバーのバンドです。
・佐藤彰秀(FAIRY FORE, BREAKERZ, 他)
・日寿(JZEIL, DAIGO with The space toys, 他)
・本木誠(PlatinA Forest, 他)
童話のような世界観と優しいメロディーの曲を作るのですが、演奏はハードで、そのギャップが気持ち良いバンドでした。バンド終了後も、曲はAKIHIDEソロでも演奏されています。iTunes Storeでも配信しているので、是非聴いてもらいたいです。もっとも、検索すると、別バンドの曲と一緒に出てきてしまうので、注意して下さい。

MASCHERA「TRUTH IN THE STORMY GARDEN」(2000)

2000年に発売された、MASCHERAのメジャー2ndアルバム「orb」は、前のアルバムに比べ、ロック色の強い作品でした。良いアルバムだったと思うのですが、MASCHERAは、リリース直後のライブで解散となってしまいました。
そんな悔しい思い出のあるアルバムから、1曲目の「TRUTH IN THE STORMY GARDEN」を紹介。幕開けにピッタリな、パワフルな曲です。

Bee;Ms「もっとテクスチャー」(2004)

FEELと言えば、1997年にデビューしたIPPEIとTAIZOのユニットですが、これはメジャーデビュー後の話。インディーズ時代は、5人組のバンドでした。当時、レコード会社は、IPPEI ソロでデビューさせたかったとか…。そのインディーズ時代の5人のうち、(メンバー変更を経て)TAIZO以外の4人が集まったバンドが、Bee;Ms です。
FEELと異なり、かなりロックなバンドで、非常に良い音を出していたのですが、ファンのみが知るバンドで終わってしまいました。そんな Bee;Msから1曲選びました。初期化あるので、何年の曲とは言いにくいのですが、一般向けのCDに収録されたのは、2004年だったはず…。

犬神サーカス団「命みぢかし恋せよ人類!」(2003)

アングラ系のイメージを前面に出したロックバンド、犬神サーカス団から、メジャーで発売されたシングルで「命みぢかし恋せよ人類!」。犬神サーカス団の中ではポップな曲ですが、最後に、がっつり毒が仕込まれています。
イロモノバンドのように見せてますが、ライブでの演奏は非常に迫力ありました。ヴィジュアル系ではなくロックのジャンルで、私のストライクゾーンからは外れるのですが、CDがっつり買ってました。

Deeper Gate HEAVEN「Deeper Gate HEAVEN」(2000)

ちょっと毛色の違うアーティストを紹介。シンガーソングライターの尾澤拓実などのバンドで、Deeper Gate HEAVEN。メンバーに、ギターテックとして有名なJean Tohru MANNALEY、様々なシーンで活躍するベーシストのIKUOがいて、知る人の中では話題になっていました。私は、対バンで何度か見る機会があり、そのうち通うようになりました。

CLOSE「Graduation Blue」(2000)

もう何度も紹介しているバンド、CLOSEでE「Graduation Blue」。激しい曲だけでなく、ポップな楽曲も好きでした。この曲の収録されたMaxi Singleのできも良かったと思うのですが、レコード会社の期待には応えられず、契約終了となってしまったのが残念でした。発売時期をずらしたり、インストアイベントをしたり、色々苦労していたようですが、難しいものです。

KING「LOVE TRAIN」(2003)

この記事はLAIDの曲で始まりましたが、LAID解散後、色々な経緯の後、LAIDのメンバー3人+2人で組んだバンドがKINGです(現在は、RYOのソロプロジェクト)。メンバーが固まった頃のライブは、LAIDを超えるんじゃないかと感じさせる勢いがありました。
ライブに通ってた初期の頃の曲は、好きな曲が沢山あるのですが、メロディーとヘドバンが気持ちよかった、「LOVE TRAIN」を選びました。当時のように、頭を振れなくなった自分が悔しいです。

まとめ

以上、2000年代前半の、ヴィジュアル系の区分から外れる曲を、13曲紹介。

  • LAID「キミシダイ」(2000)

  • JZEIL「ASH」(2000)

  • Crack 6「NEO」(2003)

  • Black Berry「J」(2001)

  • WILD VANILLA「FEATHER」(2000)

  • wyse「言葉を失した僕と空を見上げる君」(2000)

  • NEVER LAND「人魚姫」(2004)

  • MASCHERA「TRUTH IN THE STORMY GARDEN」(2000)

  • Bee;Ms「もっとテクスチャー」(2004)

  • 犬神サーカス団「命みぢかし恋せよ人類!」(2003)

  • Deeper Gate HEAVEN「Deeper Gate HEAVEN」(2000)

  • CLOSE「Graduation Blue」(2000)

  • KING「LOVE TRAIN」(2003)

13曲中、インディーズが10曲、メジャーが3曲でしょうか。私は、人気がなくても気に入ったところを応援するので、どうしてもマイナーなバンドが多くなってしまいます。知らないバンドのところは、どうぞ読み飛ばして下さい。作られてから20年以上経ってますが、どの曲も私にとって、お気に入りと言える曲たちです。YouTubeで紹介できない曲が多いのが残念です。


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