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【再現あり】路上で漏らした時の対応3選【必見】

お世話になっております。販促のキウイ人形と申します。地方で会社員をしています。

インターネットに昔から流布する言説といえば……
そう、「偉人はみんな成人後にも脱糞の経験がある」ですよね。

徳川家康さんをはじめ西郷隆盛さん、ダウンタウン浜田雅功さん、星野源さんなど、成人してから脱糞したというエピソードを持つ偉人や有名人は数多くいらっしゃいます。

また、掲示板における脱糞ニキ(ニキ…インターネットスラングにおける男性の意)たちのお話はわたしたちにいつも勇気と笑い、こんなやつでも生きていいなら明日も頑張ってみようかなという薄暗い活力をくれます。
が、しかし。彼らが脱糞後どのように対処したかの多くは数行のレス内(もしくは漏らすまでがスレのハイライトであり、それ以降の説明はない)でしか語られていません。

『うんこ 漏らした』での検索予測。切実さが見て取れる

実際に脱糞した際の人間は本当に孤独です。漏らした状況をいっしょに笑い飛ばしてくれる人間もおらず、淡々と、目の前の現状を理解し処理していくしかない。

面白おかしく笑い話として消費される脱糞エピソードが、はたして『脱糞した』という絶望のただ中にある人を救うことができるでしょうか。
「うんこ漏らしちゃったんだよねw」と笑って話せるのはいつも、その地獄をどうにかやり過ごし、自分の中で折り合いをつけ、昇華できたときだけです。

いま「消化だけに~?」とか思っただろお前
思っただろ?な?言ってみろよ
お前みたいなやつから漏らすんだからな おい


うんこを漏らした時に自身がどう対処したかを再話し、さらに再現してみせることで、やむにやまれぬ事情ではかなくも脱糞してしまった人々への、真に信頼に足る手引きとなるのではないでしょうか。

この記事が『どうしよう漏らしちゃった……誰にも助けてもらえない、スマホで検索してみよう……』という人々への一助となれば幸いです。

2ヶ月前の20時過ぎに漏らした場所

・犬の散歩中に漏らした(30歳・夏)

毎朝の日課である犬の散歩中でした。夏場は日が昇るのが早く、すぐにアスファルトが熱くなってしまうため、毎朝日の出とともに散歩に出ます。

6時半を過ぎ、そろそろ帰路につこうかという時でした。起き抜けに30分以上犬と一緒に楽しく歩いたわたしの腸は、活発に動き始めたのです。

散歩のルートは毎日の気分によって変わるのですが、その日は犬が好きな農地と農地の間に通された、トラクター等が通るために作られた舗装もあまりされていないような道でした。

犬へ「帰ろう」と促すものの、「人間がうんこを漏らしそう」という状況は、犬が理解するには難しすぎます。
いいえ、理解したとして、犬たちは自分で「ここでしたい」という場所を自分で見つけて排泄するのです。(絶対に外でしかトイレしない!というこだわりを持つ犬も多くいます)「販促ちゃんうんこしたいの?犬思うんだけどこことかいいんじゃない?」とかそういうことを言ってくるに決まってる。犬のうんこは毎回わたしが拾って持ち帰ってるんだよ!?犬の健康なうんこうれしい!元気な証拠だから!

必死に気を紛らわし、犬をなだめすかし家へと戻ろうとしますが、10分ほど経ったところで「あ、これもう無理だわ。間に合わんわ」という確信を得ました。

そこからのわたしの行動は早く、1年を通してずっとわたしの肩口ほどまでの草がぼうぼうと生い茂る、耕作放棄地と思われる茂みに犬を連れて分け入り、素早く用を済ませました。

脱糞じゃないじゃないか?
これは野糞だろ?

うるせえな。下着と服を身につけたままだと二次被害が広がるだろうが。犬を連れて自宅に帰らなきゃいけないから被害は最小限に抑える必要があったんだよ。

拭くものはありませんでした。事を終えた後はすばやく下着とズボンを穿き、犬の糞(フン)を拾うための袋で人間である自らの糞(クソ)を回収し、犬の尿を流すために携帯しているペットボトルの水をすべて使ってその場を清め、足早に立ち去りました。下着が汚れているだろうから、風呂場で予洗いをしてから1着だけで洗濯機を回せばいいな。時刻は7時を回っていました。

ポイント

  • 可能であれば下着・衣服は脱いだ方がよい(2次被害が防げる)

  • 多少の汚れはコラテラル・ダメージとして扱い、自分で洗う(専用のたらいがあると気持ち的にも楽です)

  • 小さいビニール袋・紙袋があると原状復帰に便利

特に2番目は大事です。販促のキウイ人形は学生時代ハードオフでバイトをしていたのですが、トイレタンクの下に丸めてある下着を複数回発見したことがあります。捨てるな。ビニールか、なければトイレットペーパーでぐるぐるに巻いて持って帰れ。レジ袋も売ってるから買え。
あと脱糞した下着をそのまま洗濯機に放り込んだり、母ちゃんや奥さんに洗ってもらったりするな。てめえの垂れたクソぐらいてめえで始末つけるのが、ヒトの大人ってもんだぜ。

排泄中はいぬもどことなく哀愁がただよう

・農作業中に脱糞(29歳・冬)

そのころわたしは諸事情で仕事を長期休職しており、実家へ戻って療養中の身でした。
復職に向かっては焦って失敗し、落ち込んで引きこもりがちになっている娘を見かねて、母が借りている小さな畑に連れて行ってくれたのです。

土に向かって鍬をふるうのは、小学生以来だったと思います。
あまり上手ではなかったと思うのですが、母は「腰が入っている」「見て、こんなに深くまで耕してくれて…」「販促ちゃんが手伝ってくれてよかった」とわたしを褒めてくれました。
もうすぐ而立を迎えるというのに母に褒められて面はゆいような気持になりながら、それでもうれしい気持ちでわたしは鍬をふるい、久しぶりに気持ちのいい汗をかきました。

夜は温泉にでも行こうか。そう話しながら母の車に乗り込み、車が走り出してしばらく後。
汗で冷えた下着が、知らず知らずのうちにわたしのおなかを痛めつけていました。

販促「お母さん!おなか痛いかも!!!」
販促がよく漏らすことを知っている母「えっ!!!間に合わん感じ!!!?」
販促「無理かもしれん!」
母「後ろの座席からレジャーシート出して敷きよ!!」
なんとか尻の下にシートを敷いた販促「ハア…ハア…」
母「大丈夫!?」
販促「ごめん、本当にごめん」

母は黙って車の全ての窓を全開にしました。申し訳なさからわたしはその後母の顔が見れませんでしたが、腰を浮かしてうつむいている自分の、その、右側から、母の洟をすするような音がいつまでも響いていました。

ポイント

  • 車や公共交通機関を利用している場合、何かを臀部の下に敷くことで被害の拡大を防げる。シート等がなくても、紙1枚でも結果はかなり違う

  • 黙って漏らすよりは「漏れそう」と率直に伝えた方が、こちらもそのときできる限りの手段を講じられるため、黙って漏らされるより比較的相手側の精神的ダメージが少ない(母の後日談より)

  • 本当にごめんね ちゃんとその年の夏に復職しました

【番外編】車内トイレがない高速バスに乗ってしまった祖母(当時76歳)

孫のわたしが暮らしている土地にやってきてくれた祖母。数日間滞在してくれ、わたしに料理を教えてくれたり、掃除を手伝ったりしてくれました。

地元に帰っていく祖母を見送りにバスターミナルへ着いていくと、祖母が「販促ちゃん、お手洗いはどこかな」と尋ねてきました。
販促「駅の構内にあるよ!バスの時間までまだあるし、お手洗い済ませた方がいいよね」

祖母は始発のバスで地元に戻る予定を立てていました。駅構内はまだ施錠されたままで、構内へつながるコンビニも開いてはいるもののトイレは駅のものと共用。駅員さんが来るまでトイレには案内できないとのことでした。

販促「おばあちゃんごめん、トイレが開いてないなんて思わなかった」
おばあちゃん「いいんよ販促ちゃん。バスにお手洗いがついとるけん。ばあちゃん行きにも使ったんよ」

定刻通りに祖母が乗る予定のバスがやってきました。到着したバスの運転手さんへ、わたしがお手洗いが車内にありますか?と尋ねると

運転手さん「ないんですよ…途中でトイレ休憩はあるんですが」

そんな。このままでは祖母のお手洗いが間に合わない。わたしの見通しが甘いばかりに祖母に悲しい思いをさせるのは嫌だ。

おばあちゃん、次のバスに乗ろう。わたしがそう言いかけたとき、祖母はバスの乗降口へと向かっていました。

販促「おばあちゃん、お手洗いついてないんて!」
祖母「大丈夫よ販促ちゃん。ばあちゃん一番後ろの座席に座るわ。そしてお尻の下にビニール袋をすかして(敷いて、の意)休憩まで我慢して、それでもいよいよの時が来たらそこでシャッとしてすぐ封をするわ」
販促「おばあちゃん!?」
祖母「大丈夫やけんな販促ちゃん。販促ちゃんが悪いんじゃないし、もちろんバスん会社が悪いわけじゃねえ。トイレを朝から貸してくれんここの国鉄が悪いんやけんな」
販促「おばあちゃん!」

そう言い残して祖母はバスへ乗り込んでいきました。わたしは祖母のことが気が気でないまま支度をし、まったく身が入らないまま出勤し仕事をしていたのですが、10時過ぎに祖母から着信があり「販促ちゃん、間に合ったわい!ばあちゃんのけつめど(尻の穴の意)は強かろうが」という一報でようやく胸を撫でおろしたのでした。

ポイント

・常に最悪の事態を想定する
・万が一を考え、出来るだけ人目につかない場所を選び、臀部の下に防水性の高いものを敷く
・祖母は娘時代三重県で働いており、盆正月に九州の実家に帰る際は18時間ぶっ通しで鉄道に乗り帰省していた経験があります。平成生まれの軟弱なけつめどの人間が、昭和初期生まれをまねるのは危険です。

再現

長々と自分語りを失礼いたしました。
それでは再現、させていただきたいと思います。

当日の服装 これからまったく大丈夫ではなくなる

出勤前に撮影しました。
この日は仕事中に上司から叱責されても、『あなたがたはこれから擬似的にうんこを漏らした状況を再現しようとしている人間を怒ってるんやぞ、そんな人間になに言ったって無駄よお!ガハハ!カスがよ』という無敵感を得られたため、全会社員におすすめです。

使用するものの一覧は以下の通り。

・水で膨らむ透明なビーズ(代用)
・重ねばきする用の下着

やっていきましょう。

●内容物が皮膚についた場合はすぐに洗い流してください


えっ!!!?
そんなん知るか!わたしの体は重金属じゃい!でこのまま流し込んでしまってもよいのですが、わたしのおしりのことも大事にしたい。直腸から吸収しちゃいけないものだってあるかもしれないし……

とりあえず流水で洗えば大丈夫のはず
成人した人間の一日の排泄量は約200グラムだそうです
個室トイレ内で10分ほどの逡巡

これを……

これを……

エイ!

透明ビーズを下着と下着の間に仕込み、横からから見た図がこう。

おしり部分が異様に盛り上がっているのがわかる

すみません。わたしはここでひとつ嘘をついています。

絶望の瞬間

実際はお手洗いで下着の中に透明ビーズを仕込み、個室から出た瞬間にビーズが弾け飛びました。

悪夢?

いえ、まごうかたなき現実です。

拾った端から落ちてくる

上記の姿見の写真は、トイレの床に落ちた水ビーズをすべて拾った後、残った水ビーズをビニール袋に入れてから下着の中にしまったものです。

あらかたがトイレの個室内と洗面台のそばに落ち、それを拾っては袋に入れているうちに大半が回収されてしまいました。
下着の中に残るのは本当にわずかな量だと感触が伝えてきます。
しかし、ここであきらめるわけにはいきません。ここであきらめたら上で2つも自分の脱糞エピソードを公表した意味がなくなるだろうがよ!

・職場の最寄り駅から、自宅の最寄り駅(熊本電鉄・北熊本駅)まで歩きます!(約3km)

出発!

ここからは各自が想像する脱糞時のイメソンを流しながらご覧ください。

おしえてください
この世に生きとし生けるものの
全ての命に限りがあるのならば


歩いて5歩で落ちた 先行きが不安になる

海は死にますか 山は死にますか

見えにくいが水溜まりに落ちた

風はどうですか 空もそうですか

とても拾いにくい

私は時折 苦しみについて考えます
誰もが等しく 抱いた悲しみについて

靴の中で踏み潰されるものもある


生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと
病の苦しみと 死にゆく悲しみと

道のりはまだ遠い


現在の自分と

あと800mあることを知り絶望した瞬間

海は死にますか 山は死にますか

複数粒出た場合は道の端に寄せてから拾う

おしえて

すぐ後ろを自転車に乗った高校生が通り過ぎて行った
ちゃんと回収していきます
はやく…はやく…
到着

おしえて ください

え〜?なんか最後500mくらいすごい涙出てたんだけど笑ウケる笑笑

あまりの悲惨さに呆然とする販促のキウイ人形

ひ 人が み自らの意思で
脱糞を
じ自由に し しようなんて
おこがましいとは お お思わんかね……

以上、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

販促のキウイ人形


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