2024年 大阪杯 予想

 すっかり春の中距離GⅠとして定着した、大阪杯。ドバイミーティングと日程が近いため、JRAトップクラスの中距離馬は軒並みドバイに遠征しているが、今回も面白そうなメンバーが揃った。
 最強クラスがいないからこそ、負けられないと考える陣営も多いはずで、予想もとても楽しいものとなっている。

 フェブラリーステークスではB評価に挙げたガイアフォース(5番人気・単勝オッズ13.0倍)が2着に好走!

 高松宮記念でもB評価に挙げたナムラクレア(2番人気・単勝オッズ5.4倍)、ビクターザウィナー(5番人気・単勝オッズ9.6倍)が2、3着に好走!

 流れが来ている感じで、今回は的中させる。
 A評価の馬はどうなったのかは、聞いてはいけない。過去を振り返ってはいけないのだ。

 今回も評価は
 A:実力最上位。高い確率で連対する自信アリ。
 B:複勝圏に入る確率が高い。紐には入れたい。
 C:今回は馬券外、購入はしない。
 とする。

 1枠1番 ミッキーゴージャス 評価:C
 父ミッキーロケット、母ミッキークイーンと、冠名ミッキーで有名な野田みづきオーナー渾身の良血馬。前走愛知杯では捲って4角でポジションをとって押し切った。
 内容こそ強い競馬だったが、牝馬限定GⅢから牡牝混合GⅠへ大きくレベルアップした今回では力不足は否めない。斤量も2kg増となり、条件は厳しくなっているため、C評価。

 1枠2番 ローシャムパーク 評価:B
 素質は見せていたが、去年、古馬となってから本格化し、オールカマーでは逃げ切り態勢だったタイトルホルダーを負かす金星を挙げるなど、重賞2連勝を飾った。
 その後の香港カップでは最後方からレースを進めて8着。前半口を割り、4角では大外を回っての結果だった。今回は内からポジションをとりやすいだろうし、オールカマーの強い内容を見ると今回は推したくなる。
 ただ、内枠なので包まれるリスクと外から被せられて引っかかるリスクの二つの懸念がある。
 また、父ハービンジャーは2017年のペルシアンナイトが2着にきたのみで、あまり好成績とはいえないのが不安点で、B評価まで。

 2枠3番 タスティエーラ 評価:A
 2023年ダービー馬で、三冠レースすべてで連対するなど安定感抜群。有馬記念は直線の不利が痛かったが、それでも6着まで脚を伸ばしており、能力でいえば現4歳世代最上位クラス。
 とはいえ、現4歳世代の中距離重賞成績がイマイチ勝ち切れておらず、日本ダービーのタイムも時計がかかっていることから、実力を疑問視されているところがある。世代の壁を越えられるかが鍵となるだろう。
 タスティエーラ自身は持続力のある末脚を使えるタイプで、今回の阪神芝2000mは条件に合っている。ただ、大阪杯は良馬場であれば高速決着になりやすいので、速い持ち時計が無い中でどれだけ好位で脚を伸ばせるかが気になるところ。
 ゲートと2ハロン目の出足が重要なポイントだ。

 2枠4番 ハヤヤッコ 評価:C
 ベテランの白毛馬。今でも重賞レースでは度々掲示板や複勝圏に届いており、決して衰え切ってはいない。
 とはいえ、流石にスピード決着が予想される今回はフレッシュさに欠けるところがあって、厳しい。悪天候で馬場が重くなれば。

 3枠5番 スタニングローズ 評価:C
 2022年秋華賞馬。去年は態勢が整わず、悔しい一年だった。今回はタイトルを獲得したレースと同舞台だが、10か月ぶりというのがどうか。
 好位で進めるタイプなので条件には合っているが、レースレベルが一段と上がる中で、実力が通じるかは……もう少し荒れ馬場であれば、チャンスが向きそうだが。

 3枠6番 ジオグリフ 評価:B
 2022年皐月賞以降、不振に陥っていたが前走の中山記念では3着と復活の兆しを見せた。稍重馬場かつ前残りの展開ではあったが、緩みのないペースで好位を追走する機動力の高さは今回の舞台でも活かされるだろう。
 距離は少し長いかもしれないが、前目で粘り込んで復活を証明してくれる。

 4枠7番 ハーパー 評価:C
 去年の牝馬三冠路線ではいずれもリバティアイランドに肉薄しつつも届かない、悔しい結果だった。
 ハーツクライ産駒らしく、じりじりと加速していくタイプだがGⅠクラスでは決め手に欠ける。好位のインで脚を溜める競馬もできるので、展開が向けば面白いが……

 4枠8番 プラダリア 評価:A
 前走京都記念では好位を回り、ベラジオオペラに強襲されたが振り切って勝利。ディープ×クロフネという機動力に長けた配合が出たタイプで、今回の舞台はGⅠの中では一番向いているといえる。
 ディープインパクト×ヴァイスリージェント系はポタジェ、レイパパレ、ステファノスなど大阪杯で度々好走している配合で、本馬もよく似たタイプ。実力上位勢が軒並みドバイ遠征している今、チャンスが最も大きいのはこの馬だろう。
 枠も外すぎず、内過ぎない上に偶数番号と絶好の枠。勝利して、種牡馬ディープインパクトの最後の大物となってほしいところ。

 5枠9番 ステラヴェローチェ 評価:C
 前走の大阪城ステークス(L)で復活の勝利を挙げた。復帰後は苦しい結果が続いていたが、この勝利は感動的だった。能力的にはGⅠでも充分戦えるが、前走は前残りの展開が向いたようなところもあり、前走では重賞クラスのメンバーが揃った中、トップハンデで勝利したとはいえ、今回はGⅠ。ちょっと厳しいところがあるのでは。

 5枠10番 ソールオリエンス 評価:C
 大外一気の末脚が武器で前走の中山記念でも前残りの馬場、展開で1頭だけ後方から突っ込んで4着。追い込みの能力は確かに認める。しかし大阪杯では末脚より器用さが求められ、高速決着となれば最後方から差し届くのは難しい。如何せんレースぶりが不器用すぎる。
 好位で立ち回ることができるのであれば面白いが……人気の割りに危険か。

 6枠11番 ベラジオオペラ 評価:B
 重馬場の中、先行した皐月賞以外は安定した着順を確保している4歳馬。ロードカナロア産駒だが中距離型の牝馬との子で、2000m前後に適性を示している。前走の京都記念では勝ちパターンかと思われたがプラダリアに粘られた。しかしコーナーでの機動力は確かで、大阪杯の舞台も合っているだろう。
 GⅠで結果を残し切れていないのが少し信用しきれないところだが……

 6枠12番 キラーアビリティ 評価:C
 前走は海外重賞を走り2着。さほど時間を空けずにもう一度レースを使ってきたが、重賞でも勝ち切れないことが多く、今回のメンバー相手では苦しいか。
 上積みがもっと必要。

 7枠13番 ルージュエヴァイユ 評価:C
 去年は府中牝馬ステークス、エリザベス女王杯と2戦続けて好走。しかし人気を背負った前走の京都記念では大敗してしまった。外を回される不利はあったものの、メンバーレベルを考えるともう少し格好をつけてほしかった。
 その戦績を踏まえて、今回の外枠はマイナス点。

 7枠14番 エピファニー 評価:C
 小倉大賞典を勝利して大阪杯へという流れは2022年3着のアリーヴォと同じ。内容面でいえば、大外を回って完勝したアリーヴォに対して、逃げ馬を捕まえに行った先行勢の脚がなくなったところを余裕を持ってかわしたエピファニーは、展開が向いた感じが否めない。
 ロスなく競馬を進めたい今回、外枠というのもあり、楽には先行できなさそうで、評価は低い。

 8枠15番 リカンカブール 評価:C
 中山金杯では好位から立ち回り、重賞制覇。前残りの展開を好位でスムーズにレースを進めて勝利しているが、今回は相手が強化され楽にレースを進めるのは難しい。
 逃げ馬不在ともいえるので奇襲気味の逃げを打って波乱はあるかもしれないが、それも外枠なので……

 8枠16番 カテドラル 評価:C
 重賞で上がり最速を叩きだし、度々穴を開けるマイラーというイメージがずっとあったが、気づけばもう8歳。それでも前走は重い斤量を背負いながら上がり最速と衰えていないところは見せた。が、GⅠクラスでは中々ペースについていけていないようで、馬券には絡めていない。自分の競馬をするだけだから、展開さえ向けば一発あるかもしれないが、流石に重い印は打てない。

【評価まとめ】
A……
・タスティエーラ
・プラダリア
B……
・ローシャムパーク
・ジオグリフ
・ベラジオオペラ

 以上を踏まえて予想印は
◎プラダリア
〇タスティエーラ
▲ローシャムパーク
△ジオグリフ
△ベラジオオペラ

 馬券は
単勝 プラダリア2000円
複勝 ジオグリフ1000円
ワイド流し プラダリア→タスティエーラ・ローシャムパーク・ベラジオオペラ各1000円

 とする。B評価の馬がやたら馬券に来るくせにA評価は複勝圏にすら入れていないので、そろそろお願いします……


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