2024年 高松宮記念 予想


 今回もG1予想記事を投稿する。


 前回のフェブラリーステークスではB評価に挙げたガイアフォース(5番人気・単勝オッズ13.0倍)が2着に好走!
 波に乗って今回の高松宮記念も予想を的中させたい。

 高松宮記念は春のスプリントG1レース。
 スピードが求められるかと思いきや、中京芝1200mは3コーナーから下り坂で4コーナーを迎える。スピードが出やすい状態を経由してから、最終直線の急坂を迎えるため、どちらかというときついペースでも坂を上り切る心肺機能とパワーを要求される。
 しかもこの時期は天候が荒れやすく、4年連続で重馬場から不良馬場で開催されている。
 今年も土曜日から重馬場で推移しており、恐らく良馬場で行われることはないだろう。
 その点に注意して予想を述べる。

 評価は
 A:実力最上位。高い確率で連対する自信アリ。
 B:複勝圏に入る確率が高い。紐には入れたい。
 C:今回は馬券外、購入はしない。

 とする。

 1枠1番 ビッグシーザー 評価:C
 前走のオーシャンステークスは4コーナーでごちゃつく不利を受けたが2着。前々走の淀短距離ステークスでは前につけてそのまま押し切った。
 前走こそゲートと出足がつかず、中団にいたがこれまでの脚質を見るに、先行押し切り型。ただ、ゲートが得意ではなく、2ハロン目で押してポジションを取るタイプで、G1の速い流れでは取りつけないか、取りつくまでに脚を使いそう。
 京阪杯、オーシャンステークスと連続でトウシンマカオと差がない結果なのは高評価だが、中京の芝コースは内側が荒れており、スタミナのロスも激しい予感。
 今回は相手強化のため苦しいと判断した。

 1枠2番 マッドクール 評価:C
 香港スプリントは海外遠征の疲れもあったのか、スピードについていけず敗戦。スプリンターズステークスでは先行し、ロスなく立ち回りあわやの2着だった。戦績や血統的にも通用しそうだが、スプリンターズステークスと比べて調教の動きがいまいち。
 スプリンターズステークスの最終追い切りではブチかかるほどの前進気勢があったが、今回はそれほどでもなく。馬場が悪くなりそうな今回、枠順も割引材料。

 2枠3番 ナムラクレア 評価:B
 去年の高松宮記念、スプリンターズステークス共に惜しい競馬が続いている。前走は1400mの京都牝馬ステークスを使って2着だった。負けはしたが、勝ち馬とは位置取りの差があった。距離のロス等を考えれば能力的にはこちらの方が高いと判断。
 評価は最高でもよかったかもしれないが、調教があまりよく見えなかった点と、今回は内枠のためポジションをとりきれない点がマイナス。差すならもう少し外枠が欲しかった。

 2枠4番 モズメイメイ 評価:C
 快速で鳴らす牝馬。前走は果敢に逃げたが距離が長かったか残り200mの時点で垂れていた。しかし粘りは見せていたし、スピード能力は高い。しかし今回は相手が強化される上、前半からあのペースでいくならば流石に苦しい。今回は消しで。

 3枠5番 トウシンマカオ 評価:B
 ここまで重賞2連勝中。前々走の京阪杯では斤量が2kg差のルガルに対して危なげなく勝利しており、前走も外枠から好位を追走し抜け出す王道の競馬で連勝した。ここにきて充実期が来ていて、G1のメンバーでも充分戦える状態。
 血統的にもビッグアーサーの子で、父父は名スプリンターのサクラバクシンオー。2年連続で母父サクラバクシンオーの馬が好走しているし、期待できる。
 テン乗りであることと、陣営が左回りを不安視しており、実際に左回りでは右回りに比べて成績が良くないことが不安でB評価にしたが……

 3枠6番 ルガル 評価:A
 ドゥラメンテ産駒で、今回1番人気と目されている。前走は上手くゲートを出ると2番手に取りつき、アグリ以下に対して圧勝。前々走はゲートがやや遅かったが、労せずポジションを確保しており、レースで最も速いラップを刻む2ハロン目でそれが可能なあたり、スピード能力は高いと見える。
 京阪杯ではトウシンマカオに敗れたものの、休養を挟んで成長した様子で、逆転は可能。
 毎年ミスプロ系、さらに言えば4年連続でロードカナロア産駒が馬券に絡んでいる。
 現役時に活躍した距離区分こそ違えど、キングカメハメハから受け継いだオールマイティさや、パワーは今回の舞台に合うのでは。

 4枠7番 テイエムスパーダ 評価:C
 快速スプリンターだが、ここ2戦はゲートの出が悪い。スピードはあるがポジションをとるのに脚を使ってしまっているレースが続いており、今回もタフな馬場コンディションでは持ち味が活きない。
 単騎で逃げられたら面白そうだが、中京の芝1200mで逃げ切るのは難しそうだ。

 4枠8番 ソーダズリング 評価:C
 距離を徐々に短縮し、前走は京都牝馬ステークスで重賞制覇。ハーツクライの子だがスピード能力で短距離に適性を示した。
 とはいえ初のスプリント戦がG1となると不安がある。折り合いに苦労するところもあり、今回のような舞台では脚が溜まらず、厳しいと考える。

 5枠9番 シャンパンカラー 評価:C
 フェブラリーステークスからの転戦。前走は初ダートだったが好位にとりついてから直線で見せ場なく終わった。そこからスプリント路線に来たわけだが、稍重のNHKマイルカップを勝ったように、スピードというよりはパワー型。中京芝1200mはスタミナが重要といえど、流石にスピードが足りない。

 5枠10番 ビクターザウィナー 評価:B
 香港所属の外国馬が参戦。外国馬の高松宮記念参戦は6年ぶりだそうで、馬券とは別に嬉しく思う。
 前走は伏兵評価だったが、抜群のゲートセンスからそのまま押し切りG1初勝利。この時の相手が香港スプリント上位勢で、そもそも香港スプリントも抜群のスタートを切って4着に粘っており、スプリント大国の香港出身馬らしく、実力を見せてくれそう。
 初の海外遠征、そして初の左回りが懸念で若干評価はマイナスしたが、今回のスプリント路線のメンバーは手薄なので、馬券内は充分有り得る。

 6枠11番 メイケイエール 評価:C
 みんな大好きアイドルホースで今回がラストラン。勝利すればまさに大団円で感動的だが、ここ数戦も相変わらずのかかり癖が見られる。それでも掲示板に入るあたり、能力の高さはすさまじいが、その能力を発揮するのは難しそう。
 馬券とは別に応援しているので、勝ってほしい気持ちはあるが……。

 6枠12番 ロータスランド 評価:c
 今年で7歳、熟女と言える年齢に差し掛かった古豪の牝馬。芝1400m戦では上がり最速を使い、度々馬券内に飛び込んでくる穴馬で2年前の高松宮記念では大波乱の立役者となる2着入線を果たしている。
 しかし流石に年齢的にきついか。

 7枠13番 ウインカーネリアン 評価:C
 ロータスランドがおばさんならこっちはおじさん。7歳になるがマイル重賞ではまだまだやれる力がある逃げ馬。とはいえ初の1200mで自分の形に持っていくのは簡単ではないだろう。
 番手でもやれるだろうが、流石に1200mは忙しい。

 7枠14番 ママコチャ 評価:A
 去年のスプリンターズステークス覇者。前走の阪神カップは距離が長かった。連続で1200mを使っていたのもあってか、先行していたが粘りきれず。スピード能力は高く、今回は1200mに戻るし、前走の敗北は気にしない。
 クロフネ産駒はしばらく高松宮記念では好走しておらず、また馬場も渋るのでスピードが活きるかが不安要素だが、外枠を引いて走りやすいのでは。
 前走の敗北でオッズも上がっており、美味しいのではという欲目があることは否定しない。

 7枠15番 ディヴィーナ 評価:C
 モーリスとヴィルシーナの子という良血馬。折り合いに難があるタイプで中距離レースよりはマイル重賞で結果を出した。ここでいきなり1200mを使ってきたが、ウインカーネリアンと同じく1200mは忙しいのでは。
 枠も外で、差せるヴィジョンは思い浮かばない。

 8枠16番 ウインマーベル 評価:B
 1400m重賞を連勝して高松宮記念に臨む。特に前々走の阪神カップは後方勢有利の展開の中、粘って勝利。着差以上に内容が素晴らしく、また去年のスプリンターズステークスも1着と離されてはおらず、実力はG1でも通じる。
 前走1400mのレースを走った馬が馬券に絡むこともしばしばあり、この馬にとってもチャンスと思う。
 できれば良馬場でやりたいタイプで、馬場が回復してくれればさらに上位へ食い込むことも。

 8枠17番 マテンロウオリオン 評価:C
 オーシャンステークスでは前半ついていけず、前で走った馬が垂れてきたのをかわして8着という感じ。スプリントに適性はあまりなさそう。NHKマイルカップ以降は馬券に絡めておらず、今回も厳しい。

 8枠18番 シュバルツカイザー 評価:C
 前々走でOP特別で勝ち星を挙げたが、前走では見せ場なく敗戦。重賞の壁にぶちあたったか。G1で戦うにはもう少し武器が必要か。

【評価まとめ】
 A…
・ルガル
・ママコチャ
 B…
・ナムラクレア
・トウシンマカオ
・ビクターザウィナー
・ウインマーベル

 これらを踏まえた予想印と買い目は

◎ママコチャ
〇ルガル
▲ビクターザウィナー
△ナムラクレア
△トウシンマカオ
△ウインマーベル

・ワイド
ママコチャ(14番)
→ルガル(6番)3000円
→ビクターザウィナー(10番)2000円
→ウインマーベル(16番)1000円

 とする。
 スプリントG1もあまり得意ではないが、ここで苦手払拭したい。

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