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『あなたにもできる!貯蓄賢者のボーナスの使い方』という記事について

また少し違ったテイストのnoteとしてスマホ版googleのトップに出てきたおすすめ記事を取り上げて論じてみようと思います。

この記事の趣旨としてはボーナスを以下の配分で使おうというものです。

貯蓄=4割

自分へのご褒美=3割

自己投資=2割

金融資産への投資=1割

『「4・3・2・1の法則」はあくまでも目安なので、例えば、普段から自己投資にお金をかけていて、金融資産への投資をあまりやっていない方は、自己投資への割合を減らし、金融資産への割合を増やしても良いでしょう。ボーナスから貯蓄に配分する割合は4~5割を確保したいところです。』

最後に上記のような補足付きです。


出ました、「自分へのご褒美」

この「自分へのご褒美」という考え方について私の思うところを以前書いていますので是非チェックしてみてください。


さて、話を戻します。

割合の話をする前にそもそもこの分け方自体が誤っているということに少しでも金融をかじったことがある人はお気付きかと思います。

貯金と金融資産は同じです。もう少し正確に言うと、貯金も金融資産の内です。例えば、貯金=ビール、金融資産=お酒みたいに貯金は金融資産という大枠の内に属します。

貯金をこの記事では「定期預貯金や普通預貯金など貯蓄」と言及していますが、それは金融資産です。記事の言わんとしていることは勿論分かります。ただ、少々混乱する書き方です。

なぜ銀行に預けているお金に利息が付くか考えたことはありますでしょうか。それは銀行がそのお金をその利息以上の利回りを出せるように運用しているからです。国債を購入したり、ローンとして貸し付けて金利を得たりしています。銀行が間接金融と言われる所以はそこにあります。よって全国民が預けているお金を一斉に引き出そうとしたら当然銀行に存在しているお金は足りないです。


そもそもの配分項目がイマイチですしボーナスと普段の給与所得等を分けて考える意味もよく分かりませんが、話を進めます。よって、貯蓄=低リスク金融資産(普通預金、定期預金、MRF、MMF、国債、一部保険等)、金融資産への投資=中~高リスク金融資産(株式、ETF、社債、デリバティブ等)、「自分へのご褒美」=消費財と置き換えます。所謂、贅沢品(旅行や外食等含む)です。そしてボーナスに限らず、収入全般の使用配分について考えを書きます。

年齢等によっても変えて然るべきと思いますが、私を含め20代、あるいは30代は以下の比率が良いと個人的に考えます。

低リスク金融商品:消費財:自己投資:中~高リスク金融資産
=2:1:3:4

※ちなみに居住費や光熱費、食費(外食除く)等生きていく上で基本的には必要となってくるお金を引いた後の話です。

自己投資と消費財は割と境界線が曖昧な部分もあるため比率の数字を記事の例に倣わないとすると2:1:2:5でも良いかなと思います。

それはなぜか?以前この記事で20代は時間があるということについて言及しています。

ここでは損失に耐えられるということを書いているのですが、それに加えて更に大きいメリットとして「複利」が挙げられます。

例えば、10万円株式に投資するとします。アメリカの株式の統計的な年間リターンは7%ですので年7%で運用できたとします。7%というのはちょうど10年で2倍になるという便利な数字です。

45歳で始めたとして、65歳で全部引き上げるとすると10万円が約40万円になります。

一方で25歳で始め、40年間複利を働かせて運用したとすると約160万円になりその差は4倍にもなります。


勿論、そんな単純に損せずいくわけではありませんが、過去の米国株式のリターンからするとS&P500という株式指数にコツコツ投資をして変なことをしなければそうなっていますというあくまで1つのシナリオです。

ただ、若いうちに極力投資をすることで大きい損が出てもリカバリーが可能なことや複利が効くことについてお分かりいただけると思います。

だからこのような配分としています。

低リスク金融商品:消費財:自己投資:中~高リスク金融資産
=2:1:3:4


これが50代とかになってくるとそもそもの項目自体を変えた方が良いと考えています。自己投資を相続対策に変更し、以下のような配分にするのが良いのではないかと思います。

低リスク金融商品:消費財:相続対策:中~高リスク金融資産
=4:1:3:2

一番シンプルなものでは生前贈与でしょうか。年間110万円まで非課税です。残念ながら私は税理士ではないですし、詳しく調べるには若すぎるのであまり詳細は書けませんが、できることは沢山あると思います。

もし独身、子なしであれば残す必要がなければ老後も割と近いところまで来ているので元気なうちに消費を活発化させ、充実な人生の後半にするのが良いのではないでしょうか。

低リスク金融商品:消費財:中~高リスク金融資産
=3:5:2

そもそも、今の時代消費をして豊かさが手に入れられるかは疑問ですが、旅行や経験にお金を使うのもありだと思います。

そういう意味では自由を手に入れる為に(セミ)リタイアをして必要最低限の消費、可能であれば多少の自給でのんびり生きていくのもありかなと思います。そうなるともはやお金を使う配分も何もないですね。


私はと言うと現在このような配分です。

低リスク金融商品:消費財:自己投資:中~高リスク金融資産
=8.5:0.5
:1:0

ただし、私の所得は大半が米ドルなので仮に日本円に替えることを考えると「外貨預金」ということになります。ある程度対円で値動きのある金融資産という意味では0:0.5:1:8.5になるのかもしれません。

ちなみに今年のボーナスに限って言うと(なぜか日本円で日本の口座に支給されるので)一切触っていません。勿体ないですね。渡米する前に投資したものはありますが、今は日本では非居住者扱いなので自由に投資ができないです。

#お金 #投資 #ボーナス



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