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10/23 NYヘッジファンドからのマーケットアップデート

1.材料に乏しい一日。Brexit 関係では EU27 カ国が離脱延期を支持を表明しており、詳細は金曜に発表される模様。フランスは11/15までの延期を望んでおりあくまで短期間の延期のみ認める構えだ。一方、マーケットで取引されているポンドのオプションはボラティリティやリスクリバーサルが縮小しており、Brexit が短期的にテーマから外れていくという市場参加者の思惑を反映した動きとなっている。明日はECBが控えているがこちらはノーイベントとなりそうで、注目されているのはNY11時(東京0時)から予定されているペンス演説となっている。今回はワシントンにあるホテルでウィルソンセンター主催イベントの中で行う予定だが、ウィルソンセンターの運営費の一部は米議会が拠出しており、演説の内容は昨年ハドソン研究所で行ったものと近いものになるだろう。ただ、米国ではペンス副大統領が安全保障面で厳しく出て悪い警官を演じるのは織り込み済みで、そこでリスクオフになったところは逆張りのチャンスとみている人が多い。

2.昨日、中国で国務院から発表された資本規制の構造改革がこちらでも話題に。明らかに米国との通商協議を意識した上での発表であり、割と突っ込んだ内容となっている。具体的には外資事業法人の中国企業への直接投資を促すもので、これまでの投資家による国内投資に関する外商投資法(19年3月に成立、20年1月施行予定)よりも踏み込んだ印象を受ける。本日はこの話を背景にNY時間も人民元が買われていた。中国の今回の発表は、恐らく米国とのフェーズ2の合意に向けた動きと思われ、ポジティブに捉える向きが多い。

その他(ヘッドラインのみ)
*トランプ大統領、トルコへの制裁解除へ
*ブラジル上院で年金改革法案が可決
*FEDがレポの供給金額を引き上げ
*S&P決算発表、本日までに129社が発表を終えており、83%の企業が利益予想を上回っている。

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