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10/2 NYヘッジファンドからのマーケットアップデート

1. グローバルに株が大きく下落。年初から考えるとこれまで米株は約+16%上昇し、その他の英国株や日本株も10%程上昇してきた。米国では12月までの成績でボーナスが支払われるファンドマネージャーが多く、彼らの頭の中にあるのは「ここから12月までに株で超過収益を狙えるのか?一旦、降りて給料の大半を占めるボーナスを確定させるか?」といったこと。マーケットの環境に目をやると金利が既に年内の利下げを織り込み、米中協議もミニディールの成立がコンセンサスとなる中、もはやポジティブサプライズとなるようなニュースは期待できず、むしろ足許の経済指標やウォーレンが民主党候補になってしまうのではないかという不安の方が大きくなってきている。その為、ボーナスを確定させようという人の方が私の周りでも多くなってきており、まさに昨日のISMを見て先んじて行なっているようだ。また、米株は多くの企業の自社株買い(バイバック)が11月頭までプラックアウト期間となる為、売りフローを吸収する体カに欠けていることも値動きを助長したといえる。ドル円はテクニカルには108.50がダブルトップのような形になっており、次のサポートは先月止められた 107.00. ここを抜けると105.00まで落ちるようなチャートになっている印象。

2.またヘッジファンドの同僚の間でマンハッタンの物件価格が下がっていることが話題になっている。ある記事によるとコンドミニアムの中央値は91.5万ドルで、これは年初から8%も下がっているとのこと。日本人の感覚からすると元の値段が高いのであまり実感が無いが、マンハッタンは高級コンドミニアムが非常に多い。特にこの数年は建設ラッシュであちこちに建設途中の物件がある。来年あたりに建設を終えて売りに出さないといけない物件が多い一方で、既に価格が大きく下落し始めている為、不動産を多く保有する富裕層は肌感覚として景気の減速を感じ始めているようた。

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