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10/28 NYヘッジファンドからのマーケットアップデート

1.本日も先週に続きテックセクターを中心にリスクオン地合いが続いている。弱い地区連銀指数には一切反応せず、これまでとは異なり経済データに対する反応関数が変わってきたことを示唆。 アジア時間は4中総合の始まった中国で、習主席がブロックチェーン投資を拡大させると述べたことが大きく報じられて、中国テック株やビットコインが急騰していた。米国ではトランプ大統価から中国との合意に向けて予定より早く進んでいるとのコメントがあった他、2015年から禁輪してきた米産鶏肉の禁輸解除の報道もあり、リスク資産の一段高を後押ししている。ここまでヘッジファンドの間では、半導体を中心としたセクターに景気見通しを上方修正する中、米中間題と Brexit リスクが後退し、それでも FEDは 10月に利下げを実施するということがリスクオンの基本シナリオと考えられてきた。さらに突っ込んだリスクオンシナリオを描く人の中には、対中関税の既存分巻き戻しを考えている人もいる。しかし、先週も述べたように、まずは今週のFOMCで利下げが実施された後もこの地合いが続くかに注目している。

2. Brexitはこれまで長期間の延期に反対してきたフランスが折れたことで、 1月末までの延期が決定した。一方、英国ではジョンソン首相が早期総選挙を目指して動議を起こしたが否決されており、ここからは1/31までの間にEUと合意した離脱協定案を吟味するか別の形での総選挙を探る形となる。離脱協定案の大枠については先週のセカンドリーディングで動議が可決されているが、詳細については与野党でまだ隔たりがあるのですぐに結果は出てこないと思われる。為替市場ではポンドのボラティリティ(1ヶ月物)が連日下がっており、まさに目先大きな動きが出ないだろうというのマーケットの見方を反映している。

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