見出し画像

続く米株と他アセットの乖離。米中はFT記事よりFOX記者の話に注目

※アップ出来ていなくていつもより更新遅れました。

米金利の低下やクロス円の下落、日経平均などを見ていると典型的なリスクオフの展開にも見えるが、米株だけは NY時間に入ると買いが沸いて出る時間が続いている。本日はイタリア国債が急落(※1) する等、気持ち悪い値動きも見られたが、米株はお構いなしの展開。この動きはここ何日か続いて降り、今後も他のアセット(欧州や新興国)から米国資産(米株、米金利、ドル)へとアロケーションが進むのか、あるいは米株だけが間違っており、他のアセットと同様にリスクオフとなるのかの判断は現時点では難しい。
米国資産へのアロケーションが今後も進むと考える材料を敢えてあげるとするならば、昨日に続きパウエル議長が“リーマン以降緩やかな成長だったかゆえにバブルのリスクは見られず、またインフレもダウンサイドリスクが高い”とハト寄りのコメントをしたことか。
一方、他のアセットと同様に米株が崩れる理由はいくらでもあるように見受けられ、個人的には引き続きリスク資産に慎重なスタンスでいる。

米中協議は引き続きマーケットのテーマの中心で、本日はFT から米中協議が難航しているとの報道が出ていた。ただ、FOXの Edward記者からは米中が電話会談を新たに行い、詰めの作業に入るといった報道も出ており、難航=頓挫というには時期尚早だろう。目先はファーウェイの制裁猶予期限(19日)を延期するか否かといった話と、米上院で止まっている香港人権法案を通すか否かといったところに注目している。特にファーウェイの猶予期限は近いこともあり、今回の米中の電話会談が持つ意味は大きそう。

※1イタリア政府とアルセロールミタルは製鉄所の買収を巡り対立してきが、そのアルセロールミタルが2ヶ月間、イタリア南部の製鉄所を全面閉鎖するとの話が浮上。これがイタリア売り(金利は10bps 近く上昇。1bps=0.01%)のきっかけになったとの声も
あるが、これまで注目されていた話でも無いし、やはり米株以外のセンチメントは良くないと捉えるべきだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?