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No News is Good News? ボラティリティのレベルには疑問

米国は Thanksgiving の週ということもあり参加者は少なめ。本日の材料は、週末に中国が政府が知的財産侵害の基準を引き下げたことや、環球時報からら“ネガティブなメディアとは対照的に”フェーズ1の合意は近いと報道があった程度。ダラスやシカゴの地区連銀指数は弱めな内容であったが特に材料視されず。

株はオープンから上昇し、クロス円もしっかりする中で債券は買いが優勢であった。米株については自分自身もそうであるが、S&Pの3100 を手前にロングを閉じた投資家も多く、本日は癒れを切らして週初から買ってきた印象も受ける。本日のように No News is Good News となるのは意外な値動きで、週末まではNo News is Bad News となる反応を予想していた。ただ、No News がマーケットに12/15の関税発動を意識させ、リスクオフ気味になる可能性もまだあると考えており大きくリスクオンサイドにポジションを傾ける気にはならない。

一方、ボラティリティに着目すると VIXや為替のボラは、年末に向けて売ってきたディーラーのショートが溜まっており、ほぼ年初来Low近くで推移している。個人的にはボラティリティの絶対値と、ここから 12/15に向けて米中の交渉が進展(もしくは破談)することや、英国の選挙などを踏まえるとボラティリティをロングメイクするタイミングとしては悪くないと感じており、株と為替のボラをロングしている。金利は月末の需給なども考えると上昇の値幅も知れており、ボラのプレミアムを軽減する意味も含めてロング(金利低下方向)でポジションを取っている。

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