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多くの経済指標が発表された1日。引き続きオプションにチャンスか。

今月は実質的に今日が最終取引日ということで多くの経済指標が集中(明日はThanksgiving、金曜は半ドン ン)。本日、出てきた米国経済指標は以下の通り。

<GDP>
3Q二次速報は前期比年率+2.1%とー次速報+1.9%から大きく上方修正。ただし、在庫が$10bln引き上げられたことが主な要因で、企業収益は+0.2%と 2Qの+3.8%から大きく低下しており、内容は良くないという評価。

<耐久材受注>
GDP と同じタイミングで発表された耐久受注は 10月速報値が+0.6%と予想▲0.9%を大幅に上回った。マーケットでは耐久材受注の方がGDP よりも話題になりドル買い・米金利上昇へと繋がった印象。

<新規失業保険申請件数>
雇用環境が足許で懸念されていたが、213,000 件と前月の 227,000件から低下。今月発表された地区連銀指数は雇用の項目が悪化していたが、本日発表された新規失業保険申請件数を見る限りハードデータには波及していない。

<MNI シカゴPMI>
11月は46.3 と前月の43.2からは改善したが予想の47.0を下回る内容。GMストライキの影響が掃けたことで反発が期待されたが弱く、地区連銀指数も合わせて考えても来週のISM製造業は悪い数字が出そう。

<個人支出·所得>
個人支出は前月比+0.3%と予想通り。ただし、インフレ調整後では+0.1%の伸びに留まっており伸びは控えめ。主に自動車需要の低下が背景。
個人所得は前月比+0.0%と予想+0.3%を下回っており、 インフレ調整後では▲0.3%となった。

本日は実質最終取引日で、株売り/債券買いの月末リバランスフローも出ていたと噂されるが、値動きは真逆。29日は半ドンで参加者が一層少なくなる為、29日に本格的な月末フローが集中すると値幅は大きくなりそう。

一方、マーケットでは先日も書いたようにボラティリティが非常に安く、割安に放置されていると感じている。裏を返すとファンドやディーラーのボラティリティショートが溜まっており、アンワインドされるときのスピードは速くなると思われる。為替では特にドル円のアップサイドのボラティリティショートが溜まっており、ここに一番妙味があると考えている。引き続きオプションを通じたポジションにしている。

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