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家族写真を植本一子さんに撮ってもらう。尚10日後に出てくる次男は腹中より参加

有休を取得して朝から下北沢に。写真家・植本一子さんの営む天然スタジオで妻およびご一家マタニティフォトを撮ってもらうのがその目的だ。

1Kマンションの室内に白いバック紙を広げた空間で、自然光を頼りに植本さんがひとりでポートレートを撮ってくれる。仕上がりはもちろん、採光がその日の天気頼りなど「今の姿」の記録が特別に感じられるのが嬉しくて、2年ぶり2度目の撮影となった。

前回とで一番の違いは、もう腹から出て1年半以上になる第1子の存在だろう。スタジオまでの細い道を好奇心旺盛に進み、しかし生まれて初めて対峙する大きな白いロール紙にビビりまくり。我々3人の大人がいて、彼はぶっちぎりの主人公だ。

そして僕と妻の関係もまた前回とは少し違う。妻は2年前と同じく臨月での撮影ながら中の人が別人になってて、一方のおれはずいぶんふくよかになってる。そんなふたりは結婚3年目に突入し、「新しいユニット組んでみた」って感覚から、経済的にもお気持ち的にも離れるわけにいかない中堅どころの腰つきだ。なので今回の撮影は2度目だが、その姿勢は随分と違う。

さて撮影。スタジオの戸を開けたときの芳香と同じく柔和な物腰の植本さんに迎えられ、身なりを軽く整えたらさっそくスタートする。妻のピンショットからと思いきや、お子が彼女のところへ甘え近づいたらツーショットにといった具合で臨機応変に被写体が切り替わっていった。笑いながらも姿勢や表情のオーダーをしなやかに伝えてくれる植本さんは相変わらず頼もしい。子供の誘い方も手慣れており、最初は慣れない場所に緊張していたお子もいつものマイペースさをすぐに取り戻す。毎月どっかしらに遠征取材する編集者の妻が前回「人ころがしで素晴らしいカメラマン」と絶賛していたのを思い出した。

衣装替え(いいじゃないすかやらせてくださいよ)も含めて撮影は1時間したかしないかで終了。自戒も込めて前回と同じシャツで来た自分はスーパーに並ぶ鶏むね肉のパッケージみたいだったけど、大切なのは今を切り取ることだもんね。それに主役のひとりである女優(と腹ん中の劇団ひまわり)はいつもの表情でいつもとは違うポーズをキメていたので、やっぱりこういうのいいねえと。前回は撮影後の雑談で「私は1人目すっごく痛かったけどすぐ忘れて2人目」なんて話してくれた植本さんは、我々がギリ年子になるのだと話すと自分と一緒だと言い「育てるのがラクになるタイミングが一緒」と、また安心させてくれた。

天然スタジオで撮影して何がいいって、データ即納というところ。その日のうちに送られたデータを見て、おれたちがめちゃくちゃ笑っていることに気づかされる。前回のすました感じではなく、輪郭がいい具合に崩れてきとるじゃん!なんだか「人が変わった」をきれいに収めてもらったような気がして、やはり足を運んでよかったわーとしみじみした。次は腹デカくない妻と男児2名で再訪しよう。

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