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悪魔のまんじゅう屋

ソフトデザイン設立時に声をかけてもらい研究所から今のUXデザインの元となるソフトデザインに移り出たり入ったりしながら長いですが、部門長が定年ではなく
新しい道を見つけて卒業されるとか別の部門に袂分かつとかで入れ替わり、枠組みだけ残って中身が新しく変わっていくことが多くて、大昔に読んだコラムに似てるところあり、このコラムがどうしても読み返したくなって
rockin'onのバックナンバー1987年4月号をヤフオクで買ってしまった。

当時はeurythmixの新譜がでて表紙がANNIE LENNOXだったので買ったんだけどその記事よりもまんじゅう屋(仮)のコラムのほうが頭に残り、UX部門に変化があるたびこのまんじゅう屋コラムを思い出していた。

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コラムの内容は、サラ金の税金対策で運営していたまんじゅう屋が、サラ金が検挙されても不動産屋だかなんだかに買い取られてオーナーがかわり、まんじゅう屋だけは形が残っていくという記事なんだけど
なんの例えかというと、70年代のロックが形式を変えずに残り続けられているのは、70年代ロックを求め続けるファンがいるから変化をすることもなく70年代ロックのスタイルで新譜を出し続けられているといった内容。

UX部門については、新しい人がはいり新しいことをし続けることを部門の指針としているので、記事のように70年代ロックのままということはないのだけど、枠組は必要とされてずっと残り続けなければならない業のようなものがあるという気がするし
会社の可能性はかる側からみてUX部門があるという対外的なアピールは必要と思う。
そして最近はだれもかれもUXと言い出して、やってることを理解されてないのに、名前だけ覚えた人から、ああだこうだと言われるのなら、部門名変えてしまった方がよいのではと思う。

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この文章に結論は何もないのだけど
こうやって若い頃のANNIE LENNOXを見ると、自信に満ち溢れていて、わたしもいつかこんなふうに自信に満ちた大人として存在する日が来るのかと憧れていたのだけど
いま、部門を移りしっくりしない方針に従わないといけない日々を迎えるのなら、はやく見切りをつけた方がいいのだろうかと、名古屋市公会堂の出待ちで至近距離で見たANNIE LENNOXの私の中の亡霊に問いかける。

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