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シャネルに憧れて【人生を切り開く力】

1 はじめに


パブロ・ピカソは言いました。
「ヨーロッパでもっともセンスのある女」は、シャネルであると。

好きなブランドは「GU」と「しまむら」、庶民派ライターのメグノンです。
ゆる~い格好で仕事をしている私ですが、シャネルという人の生き方そのものには大いに興味があります。
決してブランド好きではありません。ディオールだのプラダだのブルガリだの、そんな高級なお店には縁もゆかりもございません。
今回は、私が憧れてやまないシャネルの人生や言葉について書いてみました。
どうぞ最後までお付き合いください。

2 シャネルの生い立ち


皆さんは、シャネルが不遇な幼少期を過ごしたことをご存じでしょうか?
彼女は1883年に、5人兄弟の2人目として生まれました。
フルネームはガブリエル・ボヌール・シャネルです。
ちなみに「ココ」はあだ名です。後ほど触れますが、歌手をしていた時代の愛称でした。

病弱だった母親が12歳のときに亡くなり、シャネルは姉のジュリアとともに孤児院に預けられました。というよりは、行商人の父親に捨てられたという言い方が正しいでしょう。それが父親との今生の別れになりました。
シャネルは孤児院で裁縫を習います。デザイナーになるための土台は、少女時代にできていたのでしょう。

シャネルと姉は、ムーラン(フランス中央部の町)の寄宿舎に移ります。その頃から、シャネルはカフェで歌い日銭を稼ぎました。
歌手として舞台に立ったシャネルは、そこそこ人気があったようです。しかしプロにはなれず、歌手の道を諦めました。
愛称である「ココ」は、シャネルの持ち歌だった「ココリコ」という曲から取られたそうです。それほど親しくない人からあだ名で呼ばれることをよく思っていなかったとか。
シャネルがデザイナーとしての一歩を踏み出したのは25歳。帽子を作るところから始まりました。
この事実を知り、「へえ、そうだったんだ」と目からうろこが落ちたのを覚えています。

3 私がシャネルに憧れる理由


1人の人間として、また同じ女性として、シャネルの人生から学んだことはたくさんありました。
彼女の魅力を挙げるならば、この3つに集約されると私は考えています。

① 言い訳をしない
② 世界初の偉業をいくつも成し遂げた
③ やると決めたことは必ずやり通す芯の強さがある

シャネルは、他人に対しても自分に対しても厳しさを持ち続けていました。そうでなければ、ビジネスで成功を収めることはできなかったでしょう。
その厳しさゆえ、言い訳を好みませんでした。
たとえば、「経済力がないから離婚できないと悩む暇があるなら、自立するための努力をすべき」なんて言葉を残しています。

シャネルが成し遂げた偉業は枚挙にいとまがありません。
たとえば、ジャージ素材で動きやすさを追求したドレスを作りました。そのおかげでジャージの便利さが世界中に広まったのでした。
特筆すべきは、「女性は男性に依存して生きる」という固定概念を根底から覆したことです。女性の社会進出が一般的でなかった時代にビジネスウーマンとしての生き方を確立し、「シャネル帝国」を築き上げました。今も世界中で愛されるブランドであり続けています。

そして、シャネルは決して揺らぐことない信念を持ってデザイナー人生を貫き通しました。56歳でとつぜん表舞台から姿を消しますが、71歳にして執念のカムバックを果たします。そして87歳で亡くなるまで、流行の先端を行くトップランナーだったのです。

4 シャネルが残した言葉

シャネル (2)


ここからは、山口路子氏の著作『ココ・シャネルの言葉』(大和書房出版)から一部を引用して彼女の魅力を余すところなく伝えていきます。
シャネルはいくつもの名言を残しました。好きなものがたくさんありすぎて全部書けませんが、厳選した5つをご紹介します。

・人は非常事態のなかで才能をあらわすものだ。

・かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならない。

・欠点は魅力の一つになるのに、みんな隠すことばかり考える。
 欠点をうまく使いこなせばいい。
 これさえうまくゆけば、何だって可能になる。

・人間の生まれの違いからくる幸、不幸。
 そのハンディキャップを考えるとき、出だしが不幸だったことを
 私はぜんぜん恨んでいない。

・20歳の顔は、自然がくれたもの。
 30歳の顔は、あなたの生活によって刻まれる。
 50歳の顔には、あなた自身の価値があらわれる。

悩んだとき、何かにつまずいたとき、私はこれらの言葉を思い返すようにしています。
シャネルと比べたら平凡な人生ですが、それなりに山あり谷ありでした・・・。
強靭な精神の持ち主であっても、口に出さないだけで悩みはあったはず。
そう考えると前向きに生きられる気がしませんか?

5 まとめ


今年はシャネルの没後50年にあたります。
「皆殺しの天使」と呼ばれ、19世紀的なもの(ウエストを細く絞ったドレスや派手な飾りの帽子など)から女性を解放したシャネル。そのバイタリティーには、見習うべき部分が多いと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

Au revoir!(さようなら!またね!)

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