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女子スキージャンプ選手紹介ロシア編

ロシアについて

ソ連時代からクロスカントリースキーでは無類の強さを誇っていた国である。スキージャンプにおいては1968年グルノーブル五輪LHでブラディミール・ベロソフが金メダルを獲得。54年経った2022年、北京五輪の混合団体では銀メダルを獲得した。女子ジャンプではポーランドに代わり所謂BIG6を形成し続けている。サンクトペテルブルクの拠点は老朽化が進んでいたがイゴール・ビノグラドフという2020年当時91歳の女性がサンクトペテルブルクのスポーツ施設の老朽化をプーチンに嘆いたところ、大統領の鶴の一声により設備が整えられた様である。

女子チームはソチ近辺までスロベニア人がコーチをしていた記憶があるが現在ではロシア人ロマン・ケロフがコーチをしている。彼は2020年の蔵王W杯最終日の試合後に日本語で「さようなら」と声をかけてくれた本当に感じのいい人である。

男子ではワシリエフ、コルニロフ、マキシモチキン、クリモフ、そしてサドレフが有名。

Ирина Аввакумова (Irina Avvakumova) イリーナ・アバクモバ (1991)

モスクワ出身でご存知ロシアの絶対的エース。13/14シーズン(ソチイヤー)では6回表彰台に登り通算表彰台数は13とロシア人選手の中でも圧倒的な記録を残している。18/19シーズンは産休により数試合出場があったもの休養を取ったが19/20シーズンに復帰。20/21シーズンは表彰台こそないものの総合7位と復活。今季は若干苦戦したが北京五輪では個人戦から好調。混合団体での銀メダル獲得に貢献した。

お腹には五輪マークのタトゥーを入れていてインスタではそれが見れる。キャリアをどこまで続けるかという問いには未定と答えた。

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この様にクールビューティーに見えるが

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2ショットを頼むとこの笑顔

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参考文献  https://www.skokipolska.pl/2021/11/08/irina-avvakumova-bycie-gwiazda-to-zdecydowanie-nie-jest-opowiesc-o-mnie/

Со́фья Ти́хонова(Sofia Tikhonova) ソフィア・チホノワ (1998)

この選手もW杯黎明期から参戦し続けている選手。長身を生かし力強いサッツに高い飛行曲線が特徴の選手。18/19、19/20シーズンは何度か表彰台を期待させるジャンプをしたが個人の表彰台はキャリアの中で無い。日本をとても気に入ってくれていて蔵王W杯の際は山形駅周辺を満喫していた。今シーズンは苦しんでいたがヒンツェンバッハでは8位→5位と得意のNHで活躍。しかし2022年2月ロシアのウクライナ”侵略“によりシーズンをシャットダウンされてしまった。

ファン対応が物凄く良く優しい性格が直に伝わってくる。

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Лидия Артёмовна Яковлева(Lidiia Iakovleva)リディア・ヤコブレワ (2001)

2018年12月、開幕第二戦リレハンメルで優勝を果たし女子ジャンプ界に彗星の如く現れた選手。20/21シーズンは何かしらの理由で全休した。ロシアの選手の情報を集めるのは非常に苦労する。今季は元日のリュブノが最終出場となっているがどうやら最悪の時期は脱した様であり来季は期待を持ちたいと思う。日本贔屓でありインスタグラムに投稿された我が国を満喫している写真は必見である。

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Александра Кустова(Alexandra Kustova) アレクサンドラ・クストワ (1998)

モスクワ出身でチホノワと同級生。18/19シーズンにブレイク。表彰台を狙える位置で戦っていた試合もあった。要求された情報を出さなかったことにより2019年にドーピングに引っかかり18ヶ月出場停止。自分の不注意さを責めた。オーべ世界選手権は出れなかったが北京五輪は無事出場できた。2022年1月のビリンゲンでは自身初めて個人表彰台に立った。リアクションが非常に良くいい人。

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Ирма Махиня(Irma Makhinia) イルマ・マヒニア (2002)

私と同じ学年の選手。初W杯は2020年の札幌。翌週の蔵王では現地で実際ジャンプを見させてもらったが空中のブレない姿勢が非常に上手く学校をサボり仙山線に1時間揺られながら行った木曜日の予選で一番印象に残った選手である。試合後速攻でサインを頂きに行った記憶がある。昨季はコンスタントにポイントを稼いだが今季は苦戦。竹内元康さん曰く体の成長とジャンプがアジャスト出来ておらずそれが原因と仰っていたが五輪では個人、混合団体ともに大活躍。ロシアの混合団体銀メダルに大いに貢献した。彼女も日本好きである。

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Александра  Баранцева (Aleksandra Barantceva) アレクサンドラ・バランツェワ (2001)

17/18シーズンに40ポイント獲得した選手。具体的にどの部分だったかは覚えていないが当時は上手さを感じた。近年はコンチネンタルカップに回っている。この人もリアクションが非常に良い。

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Ксения Каблукова (Ksenia Kablukova) クセーニャ・カブルコワ (1998)

2015-2018年近辺でよく見かけた選手。美人でスタイルが良く蔵王W杯では若い女性ファン(ルンビ推し)から「あの選手の名前はなんて言うんですか?」と良く聞かれた事を覚えている。

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Кристина Прокопьева(Kristina Prokopieva) クリスティーナ・プロコピエヴァ (2000)

今シーズン44ポイントを獲得している選手。2022年1月のビリンゲンでは自己最高21位を記録。身長がとても小さいが力強いジャンプが特徴。19/20シーズンからW杯を転戦している。

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Анна Шпынёва (Anna Shpyneva) アンナ・スプイニョーワ (2001)

2019年ラハティ世界ジュニア個人NH、誰もがヤコブレワの価値を予想していた中彼女の上に来た選手はこの人。その勢いのままロシア女子チームはチーム戦も制した。翌2020年、ユース五輪ではパニエとの激戦の末優勝し金メダル。ここ2年W杯では苦戦しているが持っているものはピカイチであろう。

サドレーフの年上彼女でありSNSではラブラブな姿を見せる。

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追記

ロシアチームはなかなか文献が見つからず苦労しました。実体験重視の記事です。先日ロシアチーム関係者(カメラマン)とSNSを通して話す機会がありました。ロシアチームはサドーレフが有名ですが日本の文化(特にアニメ)好きが多く札幌や蔵王を楽しみにしているとのことです。プーチンらの政治家による侵略戦争が早く終結し何も罪がないロシア人が差別を受けることのない世界が訪れる事を切に願います。私はファンサービスが最高なロシアチームが大好きです。

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