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「きょうのわんこ」VTR終わりのコメント

「きょうのわんこ」を欠かさずに見ている。
「きょうのわんこ」とは『めざましテレビ』内で月曜〜金曜の7時52分ごろに放送されている、一般の方の飼い犬が紹介される1分ほどのVTRコーナーだ。
どんなに朝方に就寝したとしても私は7時50分には起床してテレビに向かう。

さて本題、「きょうのわんこ」はVTRが終わったあとに7秒程度スタジオでVTRについてのコメントをする時間があり、その後CMに入る。
普段はアナウンサーがコメントをするのだが、ゲストのタレントがいるときはその人がコメントをする。

そのコメントにはある程度の「正解」がある。
ここで言う「正解」というのは、そのタレントの種類(芸人やアイドルなど)としての「正解」ではなく、スタジオの雰囲気から感じられる「きょうのわんこ」のコメントとしての「正解」だ。
決して私が偉そうに正解だ不正解だ判定しているわけではないのであしからず。
だからアナウンサーの場合は必ず「正解」を出すし、ゲストの場合は「不正解」であることも往々にしてある。
いや、少し戻るが「ある程度の『不正解』がある」と言ったほうが正確かもしれない。
というのは「不正解」のときにはある合図が存在するからなのだが、それは後述する。

VTR終わりのコメントはいくつかのパターンに限られるのでパターン別で解説させていただく。

内容ともペットとも関係がない系

不正解中の不正解。
芸人が関係のないボケやギャグをするというのが典型例。
いくらおもしろいものだとしても空気がゆがむ。
俳優でも奇をてらってなぜか告知をしちゃうみたいなパターンがある。
もちろん「犬といえば……」の前ふりがあっても不正解中の不正解。
アナウンサーは笑ってはくれるが、スタジオを「そうじゃない」感が包む。

朝から癒やされました一点系

おそらく犬が特に好きではないであろう俳優に多いパターン。
「かわいかったです、朝から癒やされました」だけで終わる。
気持ちはわかる。
興味がないのは仕方ない。
でも不正解。
このコメントをするとすかさずメインのアナウンサー(現在で言うと井上清華アナ)から「○○なところがよかったですよね」というフォローが入る。
せめて「○○なところが」が必要なのだ。

自分の犬の話だけしちゃう系

「僕も実家で犬を飼ってるんですけど、会いたくなりました」が典型例。
不正解。
とにかく内容に触れないのは不正解。
どんなVTRにでも当てはまるので。
自分の犬の話はこの短い時間では難しい。
こちらも井上アナからのフォローが入る。
そう、井上アナからの「○○なところがよかったですよね」が入ると不正解の合図なのだ(正解コメントでも短くて時間が余った場合には入ることもある)。
どうしても実家で犬飼っているアピールをしたいなら「○○なところが実家の犬と同じで……」というフレーズが必要。
それでもギリ不正解な気もする。

自分の今の状況話しちゃう系

珍しいパターンだがたまにある。
「いつも学校に行く前にテレビで見ていた『きょうのわんこ』をスタジオで見られるなんて……」など。
独自の角度からのコメントをしようという意志が伝わる。
いやでも不正解だよ。
内容に触れてないから。

○○なところがかわいかったです系

もうおわかりだろう。
これが正解。
というよりこれしか正解がないのだ。
アナウンサーは大いに感情を込めてこれを伝える。
無難だとか関係ない。
ここでのコメントはVTRに登場したわんこの飼い主に向けたものだ。
「どう?うちのわんこかわいいでしょ?さあ感想を聞かせて」で見られている。
だから飼い主としては関係のないコメントをされると非常に後味が悪いのだ(以上3文、私の主観)。
特に芸人がこれだけで終わらせるのはある意味勇気がいると思う。
その気持ちはCMと天気予報のあとにある「めざましじゃんけん第4戦」で晴らすしかない。
じゃんけんをした上で自由にふざけられる時間は数分後にあるのだ。

内容を踏まえて粋系

上記の派生系だが、あえてわけさせていただいた。
どうしても独自性を出したいなら、VTRの内容でそこに目をつけるかというコメントをするしかない。
数年前に週1回のゲストで出演していたあるタレントが凄まじかった。
「○○っていう名前なのに○○なんですね」とか、
「あんな性格でしたけど部屋には○○が置いてありましたね」とか。
毎回ちゃんと犬の特徴に触れながら独自の目のつけどころでユーモアのあるコメントをしていた。
明らかに特徴的な行動をする犬だった場合はその点に触れないわけにはいかないので、その中で粋な例えなどが必要になってくる。
こればかりは誰にでもできるものではない。


他にもパターンはあるかもしれないが、ざっくりこんな感じだと思う。
そもそもなぜこんな記事を書いたのかというと、私は「不正解」のときのスタジオの空気感がとても愛おしいのだ。
みなさんにもぜひその空気感を感じていただきたい。
ローテンション気味の俳優さんがゲストのとき、チャンスだ。

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