ぼくのかんがえたさいきょうのぷろじぇくとさまーふれあ

※この文章は2021/7/14に書かれたものですが、PSFのネタバレが含まれている可能性はあります。ご了承ください。

一昨年2019/9/13(Fri)にアスタリスクの花言葉が公開され多くの人の心に「おのれヨツミフレーム」という合言葉が刻み込まれました。その盛り上がりが冷めていない2019/10/3(Sun)に次回作であるPSFに用いるモデルデータの展示ワールド"夏が始まる一日前"が公開され、多くの人によって考察がなされました。しかし、時がたった2021/7/14現在私は当時の考察を忘れかけていることに気がつきました。そこで今一度この夏が始まる一日前を訪れ、当時の考察を思い出し、PSF本編に対する構えをしておくことを思いつき、メモを残すことに決めました。(※この考察は私一人で考えたものではなくフレンドの考察やツイッターの情報をまとめたものをさも私が考えたように書いているだけです。)また、この文章はPSF公開後に投稿します。よって、この文章が本当に公開前に書かれたということは証明できません。

7/20追記:文章が散漫になったため、考察にまとめをつけてここに一覧を作ります。頭が痛くなった人はここだけ読んでください。気になる考察がありましたら各まとめの上を読んでください。

考察1.月が何らかの理由で変異した。

考察2.鳥居型の通信衛星が浮いている。

考察3.PSFは並行世界または未来の世界の話

考察4.ハイパースマートスピーカーが完成した。

考察5.全人類がVRCに永久にログインした。

考察6.現実における2020~2022の世界ではない。

考察7.経線が途切れている

考察8.ルナリアンは月の石、銀は狂気を払う

考察9.銃には少数宗教の祝福がかけられている

考察10.人口が少なすぎる(あるいは多すぎる)

考察11.ミウラ折りは宇宙っぽいね

考察12.偽デュランダルは月の力で不滅である。

考察13.ヨツミは裏切った

考察14.言語は統一された

考察15.m8prという存在がシナリオを管理している

考察16.ボブは通信を受け取る

考察17.この施設の明かりは月成分が含まれている

9/20追記:考察を踏まえたPSFのストーリー

人々が仮想世界で暮らすことが当たり前となったはるか未来。月の調査を行う組織であるLCが存在している。LCは月面におけるダイダンを用いた真デュランダルの発掘や月の狂気に対抗する銃を作成するなどの活動を行なっていた。ある時LCのメンバーであるファスの前でダイダンが事故を起こし仲間のボブが死んだ。ファスは神を下ろしたルピを用いてオラクルを作成し、ハイパースマートスピーカーを完成させた。ファスはハイパースマートスピーカーにボブを生き返らせる方法を尋ね、結果m8prシステムを実行した。しかし人命を復活させるという事象を求めた結果m8prシステムは暴走、人類は激減、言語は統一され、世界はあの日の夏から前に進まず、経線は途切れた。ファスはループする時間軸の中で異なる時間の自分にデータを送信する存在であるm8prになった。一方、ハイパースマートスピーカー内で意識を保っていたルピはファスを救うためヨツミフレームとともにm8prシステム(もといPSF)を修正する対策会議を開き、訪問者に運命を託すことにした。

ここまで追記↑

前置きが長くなりました。考察をまとめていきます。ワールドに入るとまず入り口には望遠鏡が据えられており、のぞくことでヨツミ氏のロゴマークである月が見えます。この月は肉眼でも確認できます。ただ、これは奇妙なことです。なぜなら本来の月はこのような形ではないからです。「これはデフォルメ」とスルーしてしまいそうになりますが、1%の仮想展にも同様に望遠鏡があり、そこには本来の月が浮かんでいます。つまり、この奇妙な月は何らかの理由によって本来の月が変異してしまった姿だと考えられます。

考察1.月が何らかの理由で変異した。

続いて望遠鏡を後ろに向けると夜空にもう一つ浮いているものが見えます。全体的に銀色で明滅する鳥居のようです。これは対策会議室の記述から人工衛星(通信衛星)ではないか考えられます。ラジオの部屋でも通信プロトコルについての説明があるので、少なくとも「通信」がPSFのテーマの一つであることは確かでしょう。ただ、何を通信しているのかはわかりません。

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考察2.鳥居型の通信衛星が浮いている。

続いてロビーのポスターです。注目すべきは左側のお知らせです。1%の仮想展の展示物2点が当初の意図を維持できなくなったため展示を取りやめたと書かれています。この展示されなくなった展示物とは"ハイパースマートスピーカー"と"現実世界終末時計"だと考えられます。「ボイドボイドキューブ」も考えられますが、会議室の写真にはボイドボイドキューブが背景に写っています。

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横に名前が書いてありますので間違いがないでしょう。ボイドボイドキューブが作られているということ(ほかに展示されていない展示物がないこと)から、このPSFの世界は私たちが普段遊んでいるVRCの世界から見て並行世界あるいは未来の世界ではないかと考えられます。

考察3.PSFは並行世界または未来の世界の話

一つ目のハイパースマートスピーカーですが、この展示には「現代の科科学技術ではスマートスピーカーという質問に回答を示す機械を作成することができるが、"すべての質問に対する回答を持つ"という性質を持つ部品(オラクルと言います)が存在しないがためにハイパースマートスピーカーは存在しない」という意図が汲み取れます。この意図が失われるということは、オラクルが完成したということです。これは会議室内の記述でも示唆されています。

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おそらくオラクル(神)の名の通り、巫女(ルピさん)が実際の神を降ろしたことで作成したと考えられます。先ほど述べた通信衛星は神とハイパースマートスピーカーの通信を行う衛星かもしれません。さて、PSFのポスターにもハイパースマートスピーカーが描かれています。

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加えてハイパースマートスピーカーの横にあるタブレット端末が夏が始まる一日前に置かれているタブレット端末だとすると、放送で語りかけてくる存在はハイパースマートスピーカー(に降ろされた神)であるとも考えられます。

考察4.ハイパースマートスピーカーが完成した。

続いて現実世界終末時計です。これは消去法に近いのですが、1%の仮想展で他に展示意図が失われそうな展示が見つかりませんでした。一部屋目は体験型、二部屋目は記録の展示なので意図が失われるとは考えづらく、四部屋目の1%の本質は展示意図が展示会全体と共通なので、失われる=1%仮想展全体が失われるという結果になるでしょう。三部屋目の四つの展示を考えると、共通してこの世に人間が一人しかいなくなった時展示意図が失われるというのがあります。この中でも特に現実世界終末時計は"全人類がVRC内で生きることを決める"ことでも展示意図が失われます。PSF世界ではそうなったのではないでしょうか

考察5.全人類がVRCに永久にログインした。

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次にカウンターを見てみます。卓上カレンダーが置かれています。6/20(Tue)になっていますが、変です。2020/6/20は土曜日、2021/6/20は日曜日でした。6/20が火曜日となるのは2023年,2034年,2045年,2051年...あたりです。もし2023年に公開されていたらものすごい計画性だと思いますが、2021年を生きる私としてはもう待ちきれないので勘弁してほしいものです。先に述べた考察が正しいとするならばもっとはるか先の未来が舞台でしょう。あるいは曜日感覚の異なる並行世界かです。

考察6.現実における2020~2022の世界ではない。

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よく見るとこのワールドの別名が描かれています「NLI:Examination」という文字列が一部上書きされています。意味はNLI試験、NLIについては後述しますが、狂気度を測る試験のようです。いえ、だったようです。上書きされていますので、PSFに関する試験。つまり訪れた私たちはこの時点で試されていたんですね。

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ロビーで最後に見る場所は作者の描かれた透明な板です。彼女たちはそれぞれ2種類の指輪をしているようです。この意匠は矩形波といい、デジタル通信は基本的にこの矩形波の時間的な長さによって通信を行っています。彫られているモールス信号は「complete the meridian loop(経線のループを完成せよ)」と書かれており、これはPSFの最初のPVの最後にも含まれています。経線というのは地球を東西に縦断している線で、地図で言う縦線です。地球は丸いので普通の状態であれば経線はループ状になるはずです。これが完成していないということは、どういうことでしょうか?関係あるかわからないのですが、参考までに私が知っている丸くない地球というものを書き記しておきます。RPG世界の地図は北の端に行くと南の端から出てきて、東の端に行くと西の端から出てきます。東の端に行くと西の端から出てくるのは丸い地球でも成り立ちますが、北の端に行くと丸い地球では180℃ずれた位置の北の端から下向きに出てきます。これをRPG世界のように南の端から出てくるようにすると地球の形はドーナツ状になります。(立体上ではなく)地図上で経線をループさせると地球は丸ではなくなるということですね。経線のループを完成させるというのがこれを指しているかどうかはわかりませんが。

考察7.経線が途切れている

ようやく扉を開きます。この部屋には4つの展示品があります。まずは元素のブロックが置かれている棚です。上部の3つの青いブロックはルナリアンという元素のようですが、三つある理由はわかりません。横に置かれている計器を見てみます。NLIという数値を計測するようですが、NLIとはNormalized Lunatic Index(正規化狂気係数)の略であるとヨツミフレームのサイトにしれっと書かれています。

https://y23586.net/nlie

なぜこのリズムゲームの製作がとん挫したのかはわかりませんが、PSFに関係は深そうです。さて、正規化というのは端的に言うと幅のある値を0~1に収まるように変換するという意味です。ここでは「銀が0、ルナリアンが1としたときに各元素が狂気度をどのぐらい持っているかの値」というような意味だと思います。Lunaticという単語は狂気という意味ですが、語源としては月に関係があります。ラテン語圏では月の影響で人が狂気に陥ると信じられていました。狼男の伝説もここから生まれたと考えられます。PSFのテーマの一つに「狂気/月」があることがうかがえます。ここからルナリアンは狂気の根源そのもの=月の石と考えられます。また、銀が不浄を打ち払うことも関係しているでしょう。

考察8.ルナリアンは月の石、銀は狂気を払う

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続いて隣の銃(LC-3)ですが、なにやら円グラフが書かれています。これは世界中の宗教信者の割合を示しており、多い順にキリスト教(CHristism)、イスラム教(ISramism)、ヒンドゥー教(HInduism)、仏教(BUddhism)、中国の民族宗教(CHinese  folk religion)、その他(etc.)、無宗教・無神論(N/A)となります。この銃の構成要素に"祝福"があるため、この銃にはその他の宗教(恐らく月信仰)の祝福がかけられていると考えられます。

考察9.銃には少数宗教の祝福がかけられている

一方で奇妙なこともあります。円グラフの中央には合計値が書かれているはずですが、0.5B(5億)となっています。このグラフには無宗教も含まれていますので地球の総人口が5億人しかいないということになります。あるいはbillionはかつては1兆という意味もありありましたので、その意味で言うと500億人ですがこれは多すぎます。いずれにしてもPSF世界の人口は私たちの世界とは大きく異なるようです。

考察10.人口が少なすぎる(あるいは多すぎる)

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反対側に回ってダイダン用シャベル(1/10レプリカ)をみてみます。ダイダンに用いられているショベルの模型のようです。とはいえ、ダイダンが何なのかはよく分かりません。読み取れることは油圧システムで稼働・投光器がついている・脚の他にホイールでも移動可能・シャベルがついているということです。掘削機のようなもでしょうか。気になるのは略称と思われるDDBTです。ダイダン...なんでしょうmachineのMぐらい入っていてもよさそうなんですが、dig(掘る)bury(埋める)technologyとかですかね。それだとさすがにダサ過ぎますね。正面のコイルのようなものも謎です。コイルをどこに用いているのでしょうか。横の箱に入っているものを見てみましょう。

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この紙の折り方はミウラ折りといい、人工衛星の太陽光パネルを畳むのに用いられています。一方向への力だけで展開できるため、複雑な機構を要しないことが利点です。

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あとは、右腕の骨とファンが入っています。これについては何もわかりません。

考察11.ミウラ折りは宇宙っぽいね

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最後の展示品は偽デュランダルです。デュランダルとはフランスの英雄ローランが持っていたとされる剣で、不滅の剣という意味を持ちます。伝説では瀕死となったローランが敵の手に渡ることを恐れ岩にたたきつけたところ、岩が切れてしまったといいます。壁に書かれている絵から察するに展示されているものは偽物であり、本物は一部が欠けて発見されているようです。全然不滅じゃないと思います。さてこの偽デュランダルですが、コードがつながっており、その先をたどっていくとどうやらロビーの板に接続されているようです。ここからは考察ですが、偽デュランダルこそが真の不滅の剣であり、その力を供給することでロビーの板が非破壊性を持っているのではないでしょうか。そしてそれは銀の玉によって破壊されます。つまり、偽デュランダルの不滅の力は月によってもたらされているということです。

考察12.偽デュランダルは月の力で不滅である。

7/19追記:言ってた

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続いて会議室です。「なんだこれは」わかりません。こここそ皆さんが考察したいところだと思いますが、ここに書かれているのは誰かが考察した痕跡です。考察を考察するわけにはいかず、はっきり言えば読んだことそのものが考察です。ここで注目したいのは製作者がy23586になっているため、ヨツミフレームは対策側だということです。PSFを制作しているはずのヨツミフレームが対策側というのは少し変な話です。当初の計画から外れてPSFが暴走してしまったということでしょうか。

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ちなみに結構謎であったこの文字ですが、L(uPI)!る(ぴ)!だと思います。LuPIさんはuだけ小文字なので何かの略称なんでしょうか。

考察13.ヨツミは裏切った

続いてラジオの部屋ですが、プロトコルについて述べた文章がモールスで受信されているようです。この中で気になる発言が一つあります

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言葉、相互理解に関連する塔というと一つしかありません。バベルの塔です。随所に登場する「BREAK THE SUMMER, BREAK THE TOWER, COMPLETE THE MERIDIAN LOOP」という言葉のさすTHE TOWERもバベルの塔のことでしょう。バベルの塔ははるか昔人間に一つの言語がなかった時代に天まで届くように建設が始まった塔です。この塔の建設は神の怒りにふれ、結果現代のように人間の言葉がバラバラで、相互理解ができないようになった原因とされています。この塔を今「壊せ」と言っているのですから、バベルの塔がPSF世界には存在するということです。人間の言葉は一つになってしまったのでしょうか。付け加えて言うと、このラジオは何もしゃべってはいません。モールス信号が流れているだけです。字幕が出ているだけです。この後に流れるアナウンスも何も言っていません。字幕が出ているだけです。なぜ私には字幕が見えるのでしょうか。

考察14.言語は統一された

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無響室を抜けると夏があります。

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拳銃で撃つことによって一瞬画像が表示されます。一枚目の画像はファスさんの胸のマークですね。二枚目はLinuxの画面でm8pr-6というユーザー権限でコマンドが実行されています"cal -y"でこの年のカレンダーが表示されています。"tail -n +2"は何らかのファイルの最後2行を表示するコマンドですがそれらしきものは見当たりません。下半分は"sudo m8pr --replay"でm8prという名前のプログラムを強制実行しているようです。実行後の英文メッセージは「LC管理者から標準講習を受けていることを願います。それは通常以下の3文で要約されます。1.夏を壊せ2.塔を壊せ3.経線のループを完成させよ」と書かれており、その下で管理者のパスワードが要求されていますが、空白です。その下はm8pr.pz(pzという拡張子は架空のものと考えられます。)プログラムの実行エラーメッセージが表示されており、maple_idという文字が見えます。m8prという存在は複数存在し、この実行者(ファスさん?)は6の存在なのでしょう。send_flare_bit_of_of_of_meの処理に(bit,pos(position),offset,metadata)が引数とされていることからどこかの位置に位置修正をくわえてデータを送信していることがうかがえます。m8pr_get_contextということはこの送信されたデータによってm8prは現状を理解するということですね。ということは別世界または未来または別個体のm8prから送信されたデータによってm8prは周囲環境を認識する存在ということです。具体的なエラーは下から2行目にあり、「例外の発生:flare bit(炎の欠片?)の送信に失敗しました。シナリオ矛盾」と書かれています。最後にm8prプログラムが再実行されて画面は消えます。銀の弾で夏を打ち抜いたことで一時的にデータ破損が起きましたが、m8prが自身のflare bitを送信したことで修正されたということでしょうか。楓の花言葉は「美しい変化」です。mapleにしては最後がrなのは気になりますが。

考察15.m8prという存在がシナリオを管理している

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廊下を曲がると放送が流れますが、この存在は腕を上げていることが認識できるようです。カメラもないのにどうしてでしょう。廊下を抜けるとボブの頭蓋骨があります。ボブが具体的に何者なのか一切わかりませんが、恐らくコードネームのようなものだと考えられます。通信プロトコルの説明や授業をする際ボブは通信を受け取る役割の人の名前として例に出される存在です。ちなみに送信する人はアリス、傍受しようとする人はイブ、改ざんしようとする人はマロリーと名付けられます。このボブは通信を受け取る役目を持った人物だったのでしょう。

考察16.ボブは通信を受け取る

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最後に考察したいのは最初の方にも登場したNLIの計測器です。拳銃で錠を撃つことで破壊できますので銀の弾には普通の破壊性能もあるようです。もしくは錠なんて初めから存在していないかです。これをもって回ると様々な場所で0.75付近の値を示すことが分かります。夏や偽デュランダルは狂気そのものや月に関連しますので当然でしょう。

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階段やラジオの部屋の照明も狂気度を含んでいるようです。月の光が使われているのでしょうか。

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無響室ではdisconnected表示になります。ということはこの計測器もどこかと通信を行っているということになります

考察17.この施設の明かりは月成分が含まれている

NLIはもともと音ゲーだったということはPSFも最後は音ゲーになって「なんなのだこれはどうすればよいのだ」ってなる。

考察18.PSFの最後は音ゲー

飽きたので以上で終了です。ありがとうございました。


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