よしだみほさんの絵で競馬アニメが見たい!

 お正月に「馬なり1ハロン劇場シアター」kindle版が1冊10円のセールになっていたため、全49冊揃えたのですが、ようやく読み終えました。30巻くらいまでは、紙の本でどこかにあるはずなんですけれどね。
 オグリキャップの時代からアーモンドアイの時代まで一気に駆け抜けて、ちょっと頭がクラクラしてます。

 この作品を知らない人のために少し解説いたしますと、この作品は競走馬擬人化の先駆けと言って良い作品で、1989年の連載開始から発表する媒体を変えながらも2019年まで続きました。第1000話の節目でいったん連載は終了しておりますが、その後もほぼ同じスタイルの漫画を別タイトルで続けているという長寿漫画です。
 擬人化といっても美少女化まではいかず、馬は馬として人間のようにしゃべったり二本足で歩いたりするというレベルです。レースシーンはそのお話の内容によって、騎手が描かれたり描かれなかったり、時には人間のように二本足で走ってみせたり色々。

 最大の魅力はその絵の可愛らしさ。この可愛らしい絵で描かれた競走馬がレースや調教で他の馬と交流したり、過去の名馬が自分の産駒を応援に競馬場にあらわれたり、時にはその時代時代に流行したドラマや映画のパロディを馬たちが演じたり。
 僕の乏しい表現力ではその魅力を語り尽くすことはとてもできません。是非ご贔屓の競走馬が何巻くらいに登場しているかチェックして、機会があればチェックしてみて欲しいと思います。セールは終わってしまいましたが、kindleアンリミテッドの対象にはなっているようですので。

 馬のくせに馬車に乗ってやってくるシンボリルドルフとか、いつまでたっても自分をスーパースターだと思っているオグリキャップとか、娘の応援で火花を散らすスカーレットブーケとビワハイジとかの魅力を、この作品を知らない方には是非伝えたいという気持ちが、ぐっと沸き上がって来る作品です。
 とは言え、週刊で前週のレース結果が即マンガ化されていた都合上、後の名馬よりそのレースの人気馬が主役になっていたり、夏のローカル開催時期などでは小倉記念や函館スプリントステークスのようなレースがテーマになったりします。これに加え、GIでも勝った馬より人気薄で惨敗した馬をメインにした回もありますし、そこにその時代時代の流行りものが絡んだりもするので、若い競馬ファンに勧めにくい部分もあるのですが。

 個々のエピソードから当時の思い出とかを語るのならともかく、シリーズ全体を語ろうとすると内容があまりに幅広すぎて難しいなぁと思いながら、ここまで無理やり続けてきたのは、一つ言いたいことがあるからです。それがタイトルの内容。ウマ娘のアニメ1期の頃から思ってたのですが、1ハロン劇場の作者、よしだみほさんの絵が動いてるところが見たいのです。
 時事ネタやパロディの多い1ハロン劇場をそのままアニメ化は難しいでしょうが、よしだみほさんには名馬の戦績や生涯をまとめた著作も2冊ほどあるのでその感じで、週1頭、またはAパートBパートで1頭ずつとか新旧の名馬の物語をあの絵でアニメ化したら、ぜひ見たいなぁとずっと思っています。

もしサポートいただけたら、創作のモチベーションになります。 よろしくお願いいたします。