コミケも黄金週間もオリンピックも、インハイもない年。

2020年。数字の見た目だけでもなんだか特別な気がしていて、昨年から2020年というこの年を迎えることを、楽しみにしている自分が居た。

1月は中旬まで観劇に情熱を注ぎ、上京するなどしていたが、月末にはうちの地元の田舎でも、マスクの購入制限が始まった。

2月はまだ、全国的にも危機感は薄く、大阪遠征していたが、中国人によるマスクの買い占め騒動をそこかしこで目にした。

3月、圧倒的にマスクと消毒液が品薄となり、手ピカジェルが異様な高騰。趣味がドラッグストア巡りになるほど、とにかく入手できないマスク。

4月、国内、国外に於けるコロナ感染者の増加に伴い、けつの重い政府によるナンチャッテ鎖国がはじまる。

日常の娯楽がどんどん奪われ、大好きなイオンモールもららぽーとも臨時休業が決まり、なじみの飲食店も次々営業自粛。

身内の高校生が、自由に部活できなくなり、練習場所を奪われ、自宅待機となった経過を、不憫に思いながら見守る中、インハイの中止が決まった。

2020年を迎えた頃、誰がこんな悲惨な年になると、予想できただろう。

コミケのために予約した宿からは「しばらく休業しますので予約を一旦キャンセルとさせていただきます」という電話が入った。

インターハイ観戦のために予約した宿には、自らキャンセルの処理をした。

多くの業種の人が、経済的活動の機会を失い、様々な損失を出し、それでも「家に居よう」を念頭に、なるべく自宅に居て、外出を控えるように心がけている。

ただでさえ負担の大きい医療現場に、一人でも搬送される人が少なくなるよう。これ以上、医療従事者の皆さんに、身体的、精神的に負担がかかることがないよう。

そして、高齢の親、乳飲み子の命を守るための行動を、心がけている人たちが、数多く居る。

その方々の努力の成果を、私は通勤、および帰宅時、東名高速道路の交通量の少なさに見る。

県を跨がないで、という呼びかけも多少は功を奏したのか、この週末も、高速道路の一般車は非常に少ないように見受けられた。

のだが。

勤務先の市内にある大きなスーパーには、他県ナンバーの車が並び、家族連れが大挙して押し寄せ、自粛とは何ぞやな頭の悪い人々がフードコートに長蛇の列を作っている。

町の中では、県内他地域ナンバーの車に若葉マークを張り付けた、明らかに用もなくフラフラしているドライバーも目につく。

頼むから go home そして stay home  

感染を抑え込めるか、蔓延たらしめるか。それは各人の行動にかかっている。

自分ひとりくらいなら。

海くらいなら。

山くらいなら。


そう思う人が百人、千人居れば、勝手なことをする人間はどんどん増長して、どんどん活動範囲を広げていく。

あなた方が、好き放題遊び呆けて、好き勝手に感染して、死ぬほど苦しい目に遭うのはご勝手ですが、

花を見ることも、素敵な風景を見ることもじっと我慢して、家で耐えている人たちの努力を台無しにすることは許されない。

自粛を要請されている最中に観光地にのこのこ出かけた人たちは、10万円の給付は辞退されるか、医療機関へのご寄付をお願いします。

あなた方に給付される10万円ほど、無駄金はない。


あと、「密になりにくい」なんて抜かしている御殿場とらや工房。

ようやく休業したようだけれど


3月の三連休にどれほど込み合っていたか。クソほど行列ができている画像を目にしたし、店舗に入るまで数時間待ちだったとも聞き及んでいる。




ちなみにそれほどまでして並ぶほどの価値が、あのどら焼きにあるとは到底思えない、のですけどね。







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