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▼ 静かになった部屋に聞き耳を立てる

とれさんが亡くなって半日経った。今日は葬儀屋さんに連絡する予定、だがしかし。

綺麗に拭こうとしたら5時間しか経ってないのにすっかり硬くなっていた。大好きだったタオルできちんと包んでぴったり入る箱を探し、ナショナルのクラシカルなNI-A66ドライアイロンの箱に入れた。
夏場なので傷んだらかわいそうだと、冷蔵庫で休ませることになった。
途中お腹が空いたら動けない、一緒にモルモットセレクションと、あんまり売ってないのに絶対これだけ譲れないと他のおやつに一切口をつけなかった大好きだった「おつまみチモシー」をいれておいた。

食欲がないからと嫁は昨日も追加でニンジン種まきをして、間引きした分を食べさせたそうだ。ニンジンとトウモロコシとパセリとヨモギとクローバーとタンポポと笹が好きだった、今時期アピオスとハコベも楽しみにしてた。
雑草を適度に間引いて「立派なタンポポ!」と傍目に奇妙な畑とか、公園で雑草を集めて不審がられたり、結婚早々にやって来て子供のいない我が家は彼中心の6年だった。小学校1年生、このご時世で通学してないけれど。

起きてきて、なんもすることがない。雑草取りに行かない、お掃除しない、水替えもモルセレや牧草の補充もしない。
静寂を愛し気紛れに呼びつけるので結果的に占領下にあった奥の1室からの物音を自分でも意外なほど気にかけていたと思い知った。

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