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アジマリカム

つい先日知った『アチマリカム』

1977年に書かれた『言霊精義』に載っていた。

宝音図は阿字観である。阿字は真言宗の根拠であるが、禅でも阿字を目差して修行して居る。浄土真宗で「南無阿弥陀仏」の阿が判れば弥陀仏のふところに抱かれる。筆者の知人の一派の神道家で「アジマリカム」と云う呪文を祖先から伝えられて後生大事に担ぎ廻って居る人が居る。その意義を知ろうとして未だに釈けない様だ。これは「阿字埋り神」であって、阿字の中にこそ神が在しますと云う事である。宝音図の根底はこの阿字である。と云うことは生命意志の現象に現われる根拠がア言霊のア段に存すると見ることで、すなわち父韻はア段にあると云うことである。

言霊精義 小笠原孝次