9月6日 光の中が苦しい詩

喜びが苦しい時


日差しの中にいると
時折苦しくなる
輝かしい余韻に浸ると
今の切なさが寂しくて
愛おしい幻想も
恐ろしい観念になりそうで
この全てが どこか 怖い
そういう時は大きな喜びに眩暈を起こして
光る余韻に溺れかけて
甘い想いに胸やけを起こして
どこか 遠くへ 逃げようとしている
そういう時は夜風を浴びて
曇った夜空やまばらな星々を見て
薄明かりの月光浴びて
ちょうどいい光の中で
漂流するみたいに 何にも 考えず
ただ上を見上げている
そのうちきっと喜びを受け入れて
煌めく余韻の流れに沿って
甘い想いに舌鼓して
たぶん明日は良い日でしょ


雑想取り


甘い嫉妬も時にはいい味
特別な思いも他人には毒
くだらない幻想は罪悪感
温かい想いはきっと届かん
歩み出ることもできなかった
手を差し伸べることもできなかった
反省することもできなかった
出来なかったことばかりだと多く数える
出来たことを数えるのは下手なもの
一人で歯を磨けたね
一人で眠れたね
一人でトイレに行けたね
一人で買い物で来たね
一人で学校に行けたね
一人で受験できたね
一人で生きられたね
そのうち一人で死ぬのでしょうか
陰鬱な思いを吹き消して
きっと特別じゃないことを受け入れて
大きすぎる想いに押しつぶされないで
必ず歩めるその時を求めて
今日も今日とて二の足踏んで
ないものばっかり数えてないで
とにかく手を伸ばし続けるんだよ
それでも
自分を犠牲にしたくて堪らないのだな
自分が幸せに値しないと思うから
慰められたくて
そんなの知るか 手を伸ばすんだよ

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