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re:Invent2016で感じたこと

re:Invent は、年に1度開催されるAWS最大のイベントで、今年で5回目となります。

今年は全世界から30000人を超える参加者がラスベガスへ集まりました。

私は2014年にも参加していますが、その時の参加者数が15000人弱だったので、2年間で倍以上の規模になっていました。

セッションの多くはスライドや動画で公開されていたり、新サービスの詳細はでいろいろなところで書かれているので、今回参加して感じたことをいくつか書きたいと思います。

1、「Super Power」

AWSのCEOであるAndy Jassyによるキーノートのテーマが「Super Power」=「超能力」でした。これからビジネスにも生活にもITが利用される機会がますます増え、ITを上手に活用することで今までできなかったことが簡単にできるようになったり、便利になったりすることは間違いなく、そう意味ではITは超能力と言えると思います。

これまで、超能力を使うためには、まず超能力を作ることころから始めなければならず、エンジニアのリソースが超能力を作る部分に力が注がれたり、超能力を作ることができるエンジニアが価値があるとされてきていたと思います。しかし、これから先はクラウドネイティブとなることで、クラウドベンダーが用意してくれる超能力をどのようにうまく使いこなせるかITエンジニア、IT事業者の価値につながってくるのだと感じました。特に我々のような中小IT企業にとっては、クラウドベンダーが用意された超能力をどのようにうまく顧客に合わせた形で組み合わせて、提供できるかが問われてくると思います。(もちろん超能力を作れるエンジニアも素晴らしいです)

特にうちのようなインフラ屋にとっては、これまではサーバやミドルウェア、ネットワークを用意したり、安定して稼働させることが主な仕事だったわけですが、その辺はどんどんクラウドベンダーがやってくれるようになるので、これまでの仕事の市場の拡大は中々見込めなくなってくると思います。でも逆にクラウドの特性をしっかりと理解して超能力を使いこなせれば、地方にも新しい価値を届けられるようになるはずです。

2、ユーザーインターフェイスの音声へのシフト

今回のre:Inventでは音声やAI技術の新サービスが出ましたし、音声認識技術のAlexa関連のセッションがかなり多かったように感じました。ユーザーインターフェイスがこれからどんどん音声や自然言語にどんどんシフトしてくのでしょう。これは、ITリテラシーが低いとされる地方にとってどんな影響をもたらすのか非常に楽しみです。音声認識技術やAI技術などにこれから積極的に取り組んでいこうと思います。

3、海外のユーザーグループとの交流

今回のre:inventでは、各国のAWSユーザーグループとの交流ができるイベント、セッションがいくつか開催されたので参加してきました。2014年に初めてre:inventに参加した時はほとんど外国に方に話しかけることができませんでしたが、今回は積極的に話しかけ、韓国、シンガポール、上海、アメリカ、ドイツ、カナダ、コロンビアなどなどたくさんの国の様々なバックグラウンドを持った方と話をすることできました。

海外のユーザーグループでも普段日本のユーザーグループと同じ問題を抱えていたり、逆に日本にはないような企画、運営方式などの話も聞くことができ非常に有意義な時間を過ごすことができました。

私が話をしたほとんどのユーザーグループは、参加者が50人くらいから数百人くらいの参加者が集まるイベントを開催しているとのことでした。日本の地方だともっと少ない規模でも定期的に開催している支部があったり、逆にJASDAYS/JAWSFESTAのような複数の支部が協力して500人〜1000人規模のイベントを行うノウハウや経験は日本独自のものなのかなと感じました。これからはその辺りの経験を積極的にシェアできればいいかなと感じました。


来年是非行きたいと思える素晴らしい経験になりました!

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