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青森県三沢市で起業して考えてること

このエントリは「地方在住ITエンジニア・アドベントカレンダー 2015」の18日目の記事です。

 私は青森県三沢市でクラウドのインテグレーションを主な事業とするヘプタゴンという会社をやっています。人口4万人の三沢市は、米軍基地や航空自衛隊があったり、世界初の太平洋無着陸横断飛行の出発地だったりと空にゆかりの多い街です。農業も盛んで、長芋、にんにく、ごぼうは日本トップクラスの生産量です。

 起業してからよく考えていることをつらつらと書いてみます。


技術のキャッチアップ

 リモートワークやクラウドコンピューティング、クラウドソーシングの普及で場所に関係なく仕事ができるようになってきました。ただ、情報や技術のキャッチアップは、地方にいるだけだとなかなか難しいなと感じています。もちろんインターネット上には情報がありますが、情報が溢れすぎていてどれが本当に価値がある情報なのかを自分だけで見つけるのは難しく、やはり人から直接聞いた方が確度が間違いなく高いです。これらは、情報を持った人が多そうな勉強会やコミュニティで積極的に交流するのが一番かなと思います。海外でないと感じられないものや得られないものがたくさんあるので、国内だけでなく積極的に海外へもいってみるといいと思います。そしてそこで得た情報を地方に持ち帰えるのも地方に住む者の役割です。

 あとは、技術書などの専門書が売ってる本屋が少ない…本屋で立ち読みして情報をつまみ食いできないのは結構痛いです。これは出張の時に時間を作るようにしています。


課題解決の方向性

 ニュースサイトを賑わしたり、何百万人が使ってうようなプロダククトやサービスを作ることが会社のあるべき姿!のように思ってしまいますが、そういうサービスをやるのには人口が多くマーケットの大きい都市の方がチャンスは多いと思います。(もちろん地方からも不可能ではないです!)

 ただ、自分が起業しようと思った時に考えたのは、不特定多数のたくさんの人を幸せにすることよりも、目に見える身近な人を幸せにすることをやりたいなと思って地元へ戻って会社を始めました。たくさんの人を幸せにすることも身近な人を幸せにすることもどちらも素晴らしいことだと思いますが、とはいえやはり人数が多い方に憧れてしまいますw私もよく方向性がぶれかけることがあるので、初心を忘れずにやりたいと思います。


IoTの普及

 弊社が得意なインフラレイヤーの仕事は、これまではIT部門に対してのみしかサービスができなかったので、なかなか地方だと出番が少なかったのですが、昨今のIoTの普及が大きなチャンスだと思っています。ITがさらに生活に近づくので今後は身近な課題に対してソリューションを提供していきたいと思っています。さらに青森は、人が介してIT化がまだまだ進んでいない一次産業や観光業が主要な産業なので、改善できる課題がたくさん転がっています。最先端の技術を身の回りの困っている人のために活用し、幸せにできたらいいなと思っています。


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