日本の伝統的ジャーナリズム?

歴史クラスタに極めて評判の悪いテレビ局

災害が起こると自然現象を撮影してSNSに投稿する光景は今や日常茶飯事である。我々はそれを元に、天気予報と合わせて天候を判断するのだが、同時にSNSにはもう一つの名物が存在する。

動画投稿主にDMや引リツで「動画をタダで使わせて欲しい」と送ってくるテレビ局と、「クソリプするなマスゴミ」「タダで使おうとか厚かましいんだよボケ」と煽る一般市民の姿である。

それは何も、SNSの一般大衆の話だけではない。専門家に対してもその態度を貫く世間知らずの有様は圧巻である。
「タダで取材させる代わりに店舗や媒体や個人は広告費を削減できる、テレビ局は経費削減できる、双方にとってWin-Winの関係性」てのはテレビ局や新聞社の中の人の結構な数は今だに信じ込んでいるんでしょうけど、そのビジネススキームはほぼ崩壊しているんですよね。

そういえば、歴史クラスタにおけるテレビ局の評価はケチョンケチョンだ。「テレビ番組の制作方針なのか俗説塗れ」なのはまだ許せるが、「一次資料を粗雑に扱うどころか借りパクするクズの集団」という評価(しかも実際に被害を受けた人がツイート)

まぁ故人の日記を借りパクしてすっとぼける新聞記者が『正義のヒロイン』扱いの業界だしね(イソコ、さっさと日記返せよ!)

歴史好きの自分からしても許し難い。


『若者のテレビ離れ』の実相

そんな人間としての道徳に何らかの欠落があるギョーカイジンの方々の作る番組のセンスのなさ。

勘違いして欲しくないのは「テレビ離れ」は進んでいるけど、「テレビ番組離れ」はしていない点だ。

リアルタイム視聴層だけを見れば急激に下がっているので、あたかも深刻な若者のテレビ離れが起こっているといえるだろうが、実は結構な層がアマプラ・TVer・U-NEXT・Netflix・AbemaTVなどのオンデマンド配信やサブスク配信で「CM飛ばし・クライマックスのみ視聴」をしている。
(つまり、新聞やテレビに広告を仲介していた電通の影響力の低下であり、インターネット広告に強いCyberAgentの力の増大を意味するのだが、ここでは割愛しておこう。)

そして何より、若者の主要視聴スタイル「CM飛ばし・クライマックスのみ視聴」はテレビ局の広告効果の減少の象徴だ。

「若者のCM離れ」というのが実相であろう。


黒い犬を隠すジャーナリズム

自称メディア人やらジャーナリスト(笑)は、一般人のジャーナリスト不信の原因の一つが「自分の取材対象の選定にも自分の主観が入るという客観性の欠如」という自覚が全くない点だ。

既にトヨタ自動車が先鞭をつけているが、これからX年後には「人事発表や記者会見は全部Youtubeなど動画サイトで、質問はメールフォームで受け付けて後日公開します」なんて光景が普通になる。

(経費削減の為に)電子政府化を推奨している政府中央官庁が動きに追随するのは当然の成り行きであり、この動きに付随する大企業は続出するだろう(トヨタ自動車がやっているからというエクスキューズが使えるので)

省庁の記者クラブに張り付いて(特権三昧の)番記者なんて不要になる、記者という職業人はリストラを余儀なくされる。あれほど他社や他業種にリストラ圧かけまくった君達も無事にリストラ要員だ、やったぜ!

…まぁ、少数の解説要員は残留できるかもしれない。
日本の庶民の実情を的確に捉えている記者、専門分野に特化した人がその候補だ。

だが、これを見る限り無理だろうなぁ。
日本の記者って驚くほど医歯薬理工(俗に言う理系)に弱いし。


黒い犬は今日も吠える、そして無視される

ただ単に、彼らの紡ぎたい物語に沿う人間を見つけ、編集権という名目で事実を書き換える。ジャーナリズムという人種には、それに対する罪悪感は欠片すらないようだ。

んなもん、金を取るジャーナリズムとは到底言い難い。カクヨムかなろうで素人が書いた無料コラムの方がまだ出来が良い。(カクヨムやなろうには相当数の玄人やセミプロが混入しているという話は置いておこう)

吠えても散々無視してきた黒い犬たちは、君達が檻の中に入る事を心待ちにしている。これまでの分、噛み付く為に。

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