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はじめて自分の商品が売れた話

おととい、初めて自分の作った商品が売れた。

転売ヤーの時は他社商品を売ったり、情報商材屋の時は無形のよくわからないものを売ったり、はたまた貧乏の時はバイトで時間資本を売ったり、ある時は商売そのものが嫌になってニートしたりしていた6年間だったけど、やっと、自分で自信を持って世に出せる商品が、2日前初めて売れた。

僕は、組織が向いていないと思い、勢いで東工大新卒という肩書きを捨てた。どうにか1人で生きていこうと思い、市場のバグを突いて利ざやを得た転売ヤー時代、人心を煽って煽って金を半ば強引に払わせた情報商材屋時代、何もかもが嫌になって人生を諦観していたニート時代。

もう僕は、正社員もダメ、フリーターもダメ、個人事業すらダメで生活すらままならず、お金を稼げる資格すらない、生きる価値すらない。そう思い続けた6年間だった。

だからもういっそのこと、生きるために最低限フリーターをしつつ、自分が惹かれるものを継続してやってやろうと思って始めたのが、ビスマス愛好家だった。

原子番号83のBi(ビスマス)は、純度の高い金属ビスマスを溶かして再度固めると、自然にこんなに綺麗で奇抜な形になる。

(一番気に入っている自作結晶。ずっとみていられる)

昔からビスマス結晶がめちゃくちゃ特徴的で綺麗なことは知っていたけど、ビスマスは一般人でも購入できること、自分でも作れること、結晶作りは誰でもできるけど綺麗に作るとなると難しいという難易度設定がこんなに神ゲーだってことは、全く知らなかった。

僕は人生で初めて、ビジネスしようなんて全く思わずに、「こんなポテンシャルあって綺麗なものがあって、しかも自分で簡単に作れるという事実を、いろんな人に共有したい」と思うようになった。

もう、昔の僕が今をみたら、本当に信じられないと思う。
どうしたら多くの利ざやを得られるかとか、どうすれば人の心を操れるかとか、そんな倫理観のかけらもない腐り切った生き方をずっとしていたんだもの。

そんな経緯で作った、「誰でも気軽にビスマス結晶を作れるキット」がおととい売れた。

転売ヤー時代と比べると、利益率は低いわ発送も面倒だわ、仕入れも大変だし数字的には最悪。
でも、いや、本来こうあるべきだよなぁビジネスって。と本当に腹落ちしたし、やっと僕の第一歩が踏み出せたんじゃないかなと思っている。

購入の通知に気付いた時のあの瞬間、
本当に嬉しかったな…。

これからも気を引き締めて、没頭し続けます。
ありがとうございました。

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