京子

旅行にて。

前述したが、めちゃくちゃテニスした。初めはうまくなかったので大体の得点が相手の凡ミスによるものだったが、上達するにつれて綺麗に得点できる場面が増えていった。そんな得点は、すごく嬉しい。思わずガッツポーズが出る。ハイタッチもする。すごく新鮮な気持ちだった。

思えばガッツポーズもハイタッチも久しくしていなかった。普段の生活でそんな動作をするほど感情が昂ることはない。仕事をしていても、家にいても、ずっと凪。たまに少しイライラするぐらいなもんで、ガッツポーズ/ハイタッチなんて出ようがない。

もっとガッツポーズ/ハイタッチがしたい。あの清々しい気分を普段の生活で味わいたい。

仕事でガッツポーズ/ハイタッチを出すには、思いつく限りでは、プロスポーツ選手かNASAの職員になるしかない。ドラマを除くと、仕事中に盛大なガッツポーズ/ハイタッチをしているのは彼らだけ。苦労した末に勝利したり、ロケット発射に成功したりすれば自然とガッツポーズ/ハイタッチができる。

だけど今からプロスポーツ選手やNASAの職員になるのはすごく難しい。

この現状でどうにかするには、自分の考え方を変えた方が早い。つまり、脳をバグらせて本当に些細なことでもガッツポーズが出るようにすれば良いのだ。ハイタッチは周りの協力が必要だしこのご時世であまり推奨されない行為なので我慢しよう。

朝起きて、まずガッツポーズ。よく眠れた。

用を足してガッツポーズ。健康的な色。

朝ごはんを食べてガッツポーズ。お米が美味しい。

こうやって逐一感情を爆発させていれば毎日けっこうなガッツポーズ量を稼ぐことができる。会社では人目があるのでそこまで稼げない。でも喫煙所で一人のときを狙えば割とできる。

問題は、ふとしたときの客観だけ。「俺なにしてるんだろう」とか考え出したらそれまでのガッツポーズの量だけダメージくらっちゃう。だからこそ脳をバグらせなければいけない。客観を一切排除するか、客観したとしてもそんな自分を許容するか。脳内お花畑にしないといけない。

実際にポジティブなポーズはテストステロンレベルを上昇させコルチゾールレベルを減少させる効果があるらしい。簡単にいうと、やる気が出て、ストレスが減る。ポーズだけでも効果があるというのが驚きだ。

ここまで書いてきて、アニマル浜口が頭から離れなくなっている。自分の目指す先には彼がいる。気合いだ。

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