見出し画像

フェンネルってかっこいい

インド料理屋さんに行くとレジの横にフェンネルがおいてあることが多い。食後に食べると消化を助けてくれると言われている。爽やかながら甘い香りが少しくせになる。



フェンネルを上手に使えるとかっこいい。と最初に思ったのは西インドの有名なシェフがマトンにはフェンネルとジンジャーが合うんだよと言ってブレンドしたミックスをさらっと作り、美味しい料理を作ってくれた時である。少し甘い香りがするフェンネルは、火にかけすぎたり、使う量が多すぎたりすると苦くなりすぎてしまったりする。フェンネルがビシッと決まっている料理はそれだけでかっこいい。南イタリアのフェンネル使いにも惚れ惚れしたものである。魚のハーブとも言われ魚料理などにもとても相性が良い。



フェンネルは歴史上でも最も古いハーブの一つらしく、古くから様々なものに使われている。アルコールの毒性を低下させてくれる成分が含まれていると言われバスティスやアクアビットなどのリキュールやお酒を作るのにも使われている。古代ローマ人は野菜として重宝し、胃腸の働きや視力をよくする力があるとされ戦士たちは戦いにフェンネルを携帯し、それがヨーロッパ全土に広まるきっかけになったと言われている。古代ギリシャでがマラトン(marathon)と呼ばれ、「細くなる」という意味のmaraionが言葉の由来だと言われている。フェンネルの原産地と言われている地中海沿岸部から中国にフェンネルが伝わったのは4世紀ごろ。日本には平安時代にはやってきているそうである。中国の五香紛には欠かせないスパイスでもある。全ての部分が活用できるフェンネルは今では世界中で大事にされている。香水、歯磨き粉,、石鹸に薬とその使われ方も幅広い。



フェンネルを使った料理のレシピがうまくできる時ほど嬉しいことはない。



魚に肉にピクルスにスイーツ。フェンネルをアクセントだったり隠し味に加えて、それぞれの料理を際立たせる。



世界中でフェンネルを使っている。そしてかっこいい料理人はフェンネルの使い方もうまい。



フェンネルの花言葉の「賞賛」や「精神の強さ」というものが料理にも表れているようでもある。
いつかはフェンネルをもっと自在に操れる「かっこいい人」になりたいものである。



まずは古代ギリシャ語の「細くなる」と言う意味をもつフェンネルの力を信じ、ダイエットに活かしていこうと思う。昔、キリスト教徒が断食をしていた時空腹を耐えるときはフェンネルを口に含んでいたようである。そして中国では肉や魚の香りを回復する役割もあるという。

フェンネルってやっぱりかっこいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?