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ほぼ毎LoL#8「LPL Playoff EDGvsTES 振り返り」

こんばんは。今日の試合EDGとTESの戦いの末、3-2でTESが勝利しWinners決勝にコマを進めました。自分の予想ではTESが圧勝するかと思っていましたがEDGの完成度はかなり高かったです。シーズン中のEDGはJGのJieJieとJunjiaoのどちらで行くのかをシーズン終盤まで迷っていた印象でしたがJieJieで行くと決めてからのチームとしての完成度は昨年のWorldsを彷彿とさせるものでした。特に今はBotが重要なメタになっているのでそれもEDGにとって追い風になりました。また、Meikoが得意なエンチャンター系のSupを使うことができるメタになったこともEDGの快進撃の要因になったように思います。
対するTESの今シーズンの完成度はLPLの中でも1.2を争うレベルで、今日の試合もTESの強さがいかんなく発揮されたシリーズとなりました。
レギュラーシーズンの成績も初戦でJDGには負けてしまったものの、その後は怒涛の13連勝を記録し1位通過を決めています。TESは全レーナーのパフォーマンスが非常に高く、レーニングから集団戦まで隙のないチームになっています。何よりも今年から新たに加入したWayward.Tian.MarkがTESに上手くマッチしています。Markが入ったことでBotレーンが安定し、JackyLoveのパフォーマンスも良くなりました。また、Tianはレーンの有利を広げることが得意な選手で、レーンが強いTESの強みを最大限に生かすことができています。
そして今のTESの強さを裏で支えているのはAcademyから新たに加入したWaywardの存在です。この選手はゲーム理解度が非常に高く必要な場面で必ずと言っていいほど求められている仕事をこなしてくれます。また、チャンピオンプールも広く、タンクからキャリーまで幅広い構成に対応することができます。個人的にはLPLのBest Topレーナーは誰かと聞かれればWaywardと答えるでしょう。
前置きが長くなってしまいましたが、試合の方を見ていきます。

Game1

 

EDGはTIanを警戒してJGに3Banを割き、ユーミシヴィアのBot duoにウーコンと今のメタで強いとされているPickを取りながら、ソロレーンではアーリに対してリサンドラ、ナーに対してケネンとしっかりとカウンターを当てることができています。
それに対してTESはナミルシアンのBot duoで対抗し、自分達からエンゲージを仕掛けるMidゲーム構成を取ります。TESは自分達から仕掛けることができれば強い構成ですが、EDGの構成はエンゲージ.ディスエンゲージが非常に強力な構成で、TESが先手を取るのは難しいように見えます。
インゲームではシヴィアユーミのエンゲージ能力によってEDGが常に先手を取って仕掛け、TESとしては自分たちの形で集団戦をすることができませんでした。

Game2

 

EDGはゼリに対してドレイブンラカンで序盤から有利を取りに行こうとします。しかし、序盤に動かすことのできるJGをBanされ、JGがセジュアニになってしまいます。そしてTESにTopMidにレネクトンアカリを抑えられたことでドレイブンの強い時間に戦うことが難しくなりました。
それでも序盤に有利を取ったEDGはヘラルドファイトで勝負を仕掛けます。
しかし、この時間帯のセジュアニとウーコン、レネクトンとジャックスのパワースパイクの差から集団戦にはTESが勝利しました。

EDGとしてはドレイブンの強い時間帯を活かすにはJGセジュアニとジャックスのパワースパイクが間に合わず、少しちぐはぐな構成になってしまいました。対してTESはドレイブンを見た段階でレネクトンとアカリを抑え、序盤から戦える構成にしたことで上手く対応することができました。次のヘラルドファイトでも大きく有利を取ったTESがこの試合に勝利します。

Game3

Game3では、ここまでBanされていたヴァイが空きます。ヴァイはADCが強い今のメタでADCに確実にエンゲージすることができる上に、序盤のパワーが高いため、序盤の強さが重要視されるLPLでは高い評価を受けています。
EDGの構成はルシアンにダメージリソースが寄っているのでルシアンのスノーボールが必要不可欠になります。対するTESは試合中盤の集団戦に強い構成でイーブンで試合が進めば有利な構成になっています。
インゲーム、上手くやっていたTESでしたがTianが少し無理をしてしまいルシアンにキルが入ってしまいます。

そこからEDGは一気にテンポを上げ、ヴァイの序盤の強さを活かしてルシアンをスノーボールさせることに成功します。そして相手がルシアンを倒すために無理矢理入ってきたところにスウェインがカウンターとして機能しました。終わってみればViperのルシアンは11/2/3の活躍で、Viperにルシアンを渡してはいけないなと感じる試合でした。

Game4

ここから最後の試合までヴァイとルシアンが空くことはありませんでした。
TESはゼリに対して強力なユーミシヴィアを当てることができた上に、セジュアニをJGに逃がすことでレネクトンをナーでカウンターすることにも成功します。やはりユーミシヴィアの追撃性能とカイト性能の前にはレネクトンやシンジャオといった逃げるスキルを持たないオールインチャンピオンは無力感を感じる試合となりました。最後にはJackyloveがクアドラキルを獲得しTESが勝利します。

Game5

Game5ではここまでの試合とは打って変わってアフェリオスとセナのADC対決になります。TESとしては序盤のダメージ不足感が否めない構成で、いかにしてレイトゲームに持ち込むかが勝負のカギを握ります。対してEDGは試合中盤から戦える構成を取れており、1度集団戦に勝つことができればそのままスノーボールして勝つことができる構成になっています。

インゲーム

EDGはヘラルドのタイミングで上手くレーンスワップを決めて1stタワーを獲得します。

その後試合時間14分のBotでの集団戦、TESは上手く対処したかに見えましたがやはりダメージ不足なこともあり、ここでの集団戦に負けて1-3交換になってしまいます。


構成的にもここからは耐えることがさらに難しくなるので勝負あったかのように思えましたが、ここから巻き返すことができるのが今シーズンのTESの強さです。Waywardが苦しい中でもアグレッシブにプレーすることでタワーのトレードに持っていき、20分のドラゴン集団戦。この時点でTESは約4kゴールド差をつけられ、かなり不利な状況です。ここでもWaywardがチームを救います。Waywardは味方とは離れて上サイドのブッシュからプレッシャーをかけて自分がエンゲージされない絶妙な距離感を保ちながら相手にプレッシャーをかけます。これによってEDGとしても無理に仕掛けてしまうと後ろからナーに入られてしまうので裏に回っていたケネンがナーを抑えるために味方に合流せざるを得なくなります。

そして、意識が分散したところにタリヤのウィーバーウォールによって前後が分断されてしまいトランドルが浮いてしまいます。

EDGとしてはナーに入っていかざるを得なくなりナーにオールインを試みますが絶妙な距離感を保ったWaywardは引くことに成功。味方に合流しTESがドラゴンとキルを獲得します。
その後もWaywardはエンゲージの要であるリサンドラのフラッシュとストップウォッチを落とします。

Scoutとしては2手目に砂時計にいっていなかったので、次のドラゴンに砂時計とフラッシュが間に合わなくなります。これはリサンドラにとってかなり大きな痛手になりました。
EDGとしてもこのドラゴンを抑えなければさらに試合が長引いてしまいTESのレイトゲーム構成に勝てなくなってしまうので何としても押さえたい所ですが、リサンドラのフラッシュとストップウォッチが無いことが響いてきます。ここでもナーが上のブッシュからプレッシャーをかけ敵を追い出したことでEDGとしては下から回らざるを得なくなります。

ナーのポジショニングでBOT側に回らざるを得ないEDG

これを見てTESはドラゴンをラッシュして獲得。その後EDGもエンゲージを狙いますがストップウォッチでいなされてしまいTESが0-5エースを獲得。

構成のパワースパイクを迎えたTESがそのまま勝ち切りこのシリーズを3-2で勝利します。EDGは自分たちが有利な状態で迎えた集団戦をWaywardによって2回もいなされてしまいました。この5ゲーム目においてWaywardが果たした役割はスコア以上のもので、Topの影響力が低いといわれている今のメタでWaywardは試合を決めたといっても過言ではないほどの役割を果たしました。自分がエンゲージされてキャッチされてしまえばそれだけで負けてしまう状況で、的確な距離感と立ち位置でプレッシャーをかけ続け不利な場面を一人で打開してみせる強靭なメンタルとゲーム理解度の高さからくる的確なポジショニングはどこかXiaohuのTopと似たもの感じます。それをルーキーであるWaywardがやってのける凄さは計り知れないものでしょう。

まとめ

EDGの強さもさることながら今回の対決ではTESの強さが再確認された試合でもありました。少しのビハインドをものともしない集団戦の強さは、最後にはTESが勝っているという今シーズンのTESを象徴するものでした。
後半はWaywardの記事みたいになってしまいましたが、今のTESの好調を支える裏の立役者はWaywardだと思っています。
ですがそんなTESもまだ優勝したわけではありません。明日にはJDGvsLNGが行われます。JDGにはTESをも倒す力を秘めていると思っているのでここからのLPL Playoffにも注目です。自分で書いていても疲れる記事だったのでここまで読んでくださった方は物好きだと思います。
今回は、この辺でありがとうございました。

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