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#12 G2の用意したJDG対策
Words グループステージDay 4でJDGvs G2の試合が行われた。この試合でG2はJDGに対する対策を準備していた。その対策が今までには見た事がないもので、非常に面白いものだったので紹介しようと思う。
JDGのMAPコントロールには付き合わないという選択
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JDGは自分達の得意な 序盤からのスノーボールを狙った構成に対して、G2はスケールを意識した集団選構成を取る。
この試合を振り返ると、G2のラストピックがダリウスでは無く、オーンだったらと思わせる試合展開となった。
インゲーム
この試合では、BOTが2v2で負けてしまいシヴィアユーミを使うJDGが、中盤からMIDのプッシュ主導権を握る。
レーン戦が終わった後のJDGは、サイドレーンの選手を人数差をかけて狙う事でゴールド差を付け、有利を広げる。この形をやられてしまうとJDGの選手のスノーボールが進む上に、視界の面で不利を背負うというJDGの得意なマップコントロールの形に持ち込まれてしまう。
そこで、G2はマップコントロールの面で不利を背負うことはある程度許容することで、JDGのサイドレーンの駆け引きには付き合わないという選択を取った。
実際、これはかなり理にかなっていた。
JDGはMIDのプッシュ主導権がある事で、先にロームする事を可能にしている。
相手は押されたMIDのウェーブを処理しなければならず、JDGが先に寄ることができるので、サイドレーンでは、おのずと人数差が発生してしまう。
その為、MIDのプッシュ主導権がない状態でJDG相手にサイドレーンで張り合うことは無理がある。
序盤に有利を取られた時点でサイドレーンのコントロールは諦めるべきで、JDG相手にMAPの半分よりも前に出る事はリスクでしかない。
この試合でもJDGは、MIDをプッシュしてからサイドに出てくるG2の選手を探していた。
しかし、この試合G2はサイドレーンの選手が狙われる事を理解して、自分達のタワー下までウェーブが押されるか、JDGの選手の位置が見えるまでサイドレーンには一切顔を出さず、JDGのマップコントロールには付き合わないという選択を取った。
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もちろんダリウスがTPを持っていなかったので、グループしておく必要があった事もあるが、この試合を通してTPを持っているサイラスさえもJDGの選手の位置が見えるまではサイドレーンに姿を出すことはなかった。
もちろんこんな事をしていればマップコントロールをJDGに奪われてしまい、不利になることに変わりない。
では、G2はどこで勝負をしかけるのだろうか。
JDGは、一向に前に出てこないG2に痺れを切らし、バロンをスタートする。
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G2は、無理やり反転を狙ってきたJDGを返り討ちにしてバロンを獲得する。G2の駆け引きがJDGのテンポを狂わせる。
その後も、G2はMIDのウェーブとともに進行して、5人全員でオブジェクト前の視界を取り返しに行く。もちろん一点突破になるのでリスクはある。ただ、そこからオブジェクト前にポジションを取ることができれば、そこからは集団戦の勝負に持ち込む事ができる。JDGとしてもサイドのキャッチなどでスノーボールすることが出来ていないので、大きくゴールド差を広げることはできていなかった。
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G2側がここでの集団戦で上手くやれれば十分にチャンスがあっただろう。
この試合では、エンゲージをする前にユーミシヴィアのポークで削られてしまい、思う様に集団戦をする事ができなかったが、ダリウスではなくエンゲージができるオーンの様なキャラだったらもっと面白い展開になっていただろう。
G2のJDG対策は凄く面白いもので、サイドレーンのコントロールをある程度捨てる事で、大きく有利を取られる事なく集団戦に持ち込む事が出来た。この戦術に磨きがかかってくるとJDGは負けるかもしれないと思わせるほどに、JDGの強みをしっかりと理解した戦術だった。
G2が世界大会で結果を残し続けられる理由は相手の強みをしっかりと理解して対応できる点で、自分が思っているよりももっと戦略的なチームなのかもしれない。
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