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シンデレラフェスノワールの現在・過去・未来。【追記あり】

ソーシャルゲームにはガチャというものがあり、運営資金として非常に重要なものとなっている。なんなら最重要要素かもしれないほどに。
『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(通称『デレステ』)にも当然それがある(『ガチャ』ではなく『ガシャ』だが)。
月初の限定(いわゆる季節もの)→恒常SSRがピックアップされる『プラチナオーディションガシャ』→『シンデレラフェスノワール』→特技ごとの『リミテッドスキルピックガシャ』→『ドミナントガシャ』→『復刻プライズガシャ』→『シンデレラフェスブラン』と実に多岐に渡り、これが毎月のルーティンとして開催される仕組みとなっている。
それぞれについてはまたいつか個別に詳しく語ることもあるかもしれないが、今回語るのは『シンデレラフェスノワール』についてだ。

『シンデレラフェスノワール』は2021年1月15日から突如始まったガシャで、元々は今の『シンデレラフェスブラン』『シンデレラフェス』としてのみ存在していたものが、『ブラン(白)』と『ノワール(黒)』に分裂して現在に至る。
様々な特技を持ったアイドルたちが登場する華やかな『シンデレラフェスブラン』に対し、アイドルの別側面を強調した衣装で頑ななまでに「シンデレラマジック12秒中確率しばらく」という特技のみで開催し続けているのが『シンデレラフェスノワール』だ。
実際「シンデレラマジック12秒中確率しばらく」という特技は非常に強力で、未だに各種編成でセンターとして頻繁に採用されているのだが、『シンデレラフェスノワール』はあまりにもそれ一辺倒過ぎてユーザーの殆どが食傷気味になってしまっているのが現状だ。

一応同じ「シンデレラマジック12秒中確率しばらく」と言えども差別化はされていて、キュート、クール、パッションのアイドル3属性+ボーカル、ダンス、ビジュアルのパラメータ3属性があるのでそれぞれの特化型合わせて9人分持っておきたい。
が、ぶっちゃけ特技としてだけ見るのであれば、それ以上は要らないのだ。
イベント『LIVE Carnival』などでは持っていればいるほど編成に困らなくなるのは事実なのだが、他のイベント時にはそこまで必要ない。
まあ自分の担当アイドルなどがノワールで来た時にはお迎えしておきたいのが心情だが、「ノワールアイドル全員揃ってるぜ!」というツワモノがいるのかは疑問だ(いるにはいるだろうが)。

『シンデレラフェスノワール』にはこれまで何度もその動向が注目された時期があった。
特にキュート、クール、パッションのボーカル、ダンス、ビジュアル特化型が一通り出揃った翌月などは、「新特技来るか!?」「新秒数のシンデレラマジック来るか!?」「『シンデレラフェスノワール』は役割を終えて『メモリアルガシャ』のように恒常開催になるのではないか」などなど様々な憶測が飛び交ったものだ。
が、結果として今日までそのどれにも当て嵌まることなく、『シンデレラフェスノワール』は「シンデレラマジック12秒中確率しばらく」をただひたすらに貫き続けている。

ただ、全く変化がなかったわけではない。
ラインナップが変わったのだ。
それは2023年9月17日の『[終宵のエンプレス]財前時子』からだ。
『[終宵のエンプレス]財前時子』は事前に告知がなされ、大いに盛り上がった。
なにしろ『シンデレラフェスノワール』で初めてのボイスなしアイドルの採用だったのだから。
「なぜ?」という疑問の声も当然あるにはあったが、「なにしろ時子様だしなー」でみんな納得した。
財前時子様はキャスト内の人気も高く、それだけの特別感がある。

ところが、流れは意外な方向へと変わる。
翌月の『シンデレラフェスノワール』に登場したのは『[彼方に咲く一輪]黒川千秋』だった。
ここで大半のユーザーがピンと来た。
「もしかして『シンデレラフェスノワール』には今後ボイスなしアイドルがされ続けることになるのでは?」と。
そして注目の2023年11月16日、『[パンクエスト・ザワールド]大原みちる』の登場により、疑念は確信へと変わった。
これにてパッション、クール、キュートのノワールアイドルが揃ったことになる。
おそらく今後はボイスなしアイドルのキュート、クール、パッションのボーカル、ダンス、ビジュアル特化型が続々と登場することになるのだろう。

なぜ『シンデレラフェスノワール』はボイスなしアイドル路線へと転換されたのだろうか。
1つの大きな理由として、『ドミナントガシャ』の実装により『プラチナオーディションガシャ』が1回分減ったことによるボイスなしアイドルの新規SSR実装機会減少の埋め合わせとしてである。
穿った見方をすれば、運営はすっかり飽きられてしまってゼニの稼げなくなった『シンデレラフェスノワール』よりも『ドミナントガシャ』による集金に切り替えたのだ。
事実、セールスランキングを見ても『ドミナントガシャ』開催時の売上は好調だった。
運営の目論見は見事に成功したことになる。

ボイスなしアイドル担当プロデューサーたちの感情しては実際どうなのだろう。
やはり『シンデレラマジック』持ちで来てくれた方がセンターにできるし嬉しいのだろうか。
恒常SSRでの場合、使える特技持ちになってくれるととてもありがたいのだが、その逆に使い途のあまりない特技持ちになってしまう危険性も高い。
となるとやはり、『シンデレラフェスノワール』で一度は来てくれた方がやはり嬉しいのかもしれない。
こうなるとこちらの場合でも運営の目論見は6:4~7:3ぐらいで成功した気がしてきた。
……いやそもそもがボイスなしアイドル担当Pたちがなにかと不遇過ぎるって話なんですがね!?(キレ

前述した通り、『シンデレラフェスノワール』は今後は基本ボイスなしアイドル路線をこれから歩んで行くに違いない。
たまにボイスありアイドルが来たとしてもそこまでは正直知らん。私は未来を知っているわけではないので。
ここまで来ると『シンデレラフェスノワール』ではなく、『シンデレラフェスマジック』でよかったように思うのだが、どこまでが運営の当初の予定通りだったのかを知らない以上結果論かな。
ここまでユーザーの心をかき乱す『シンデレラフェスノワール』、いやあ、まさに『黒い』ッスねえ!

*2023年12月15日追記。
本日15時にシンデレラフェスノワールに[イノセンス☆エンジン]片桐早苗が追加されました。
昨夜の『デレステ★NIGHT』のシルエット発表で早苗さんだと判明してはいましたが、正直「もうこれ分かんねえな」と。
一体何がしたいんでしょうねえ、シンデレラフェスノワール。
言い方は悪いですが、扱いに困るアイドルに与えるのにちょうどいいSSRガシャとして運営は位置付けているんでしょうか。
このままではシンデレラフェスノワールにも今後シンデレラフェスノワールに実装されるボイスアイドルにもいいイメージが付かなさそうで心配です。
どうしてこうなった。

*2024年2月16日追記2。
結局最後のシンデレラフェスノワールアイドルとなったのが上記の追記1の[イノセンス☆エンジン]片桐早苗でした。
翌月からのシンデレラフェスノワールは新規アイドルが追加されることはなく、SSR排出率がさらに2倍になりました。
美味しいことは美味しいのですが、各属性のノワールアイドルを一通り所持しているユーザーには同じ排出率の『リミテッドスキルピックガシャ』の方が未所持の有用なスキルの限定アイドルを入手できることもあってぶっちゃけはるかにお得です。
いっそのことノワールはSSR排出率をさらに3倍まで上げてしまってもよかったのでは。

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