『アイドルプロデュース』って知ってるかい?
『アイドルプロデュース』って知ってるかい?
むかしモバゲー版『アイドルマスターシンデレラガールズ』でイキに暴れまわっていたっていうぜ
いまやデレステあれほうだい
ボヤボヤしてるとサービスもバッサリだ
にっちも!さっちも!にっちもさっちも
とまあ、若い人置いてけぼりの『銀河烈風バクシンガー』ネタはさておき、2024年4月17日に放送された「もっと!デレステ★NIGHT『D-ark L-ily's Grin』&『Teeenage☆Groovin'』発売記念生放送」にて、『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)でのリバイバル版『アイドルプロデュース』の開催が「近日開催予定」とアナウンスされたのだ。
発表自体は昨年末に行なわれていたのだが、デレステのサービス縮小方針発表の方にばかり皆の目が向いていたので、その時は悲しいほどに話題にならなかった。
では、その『アイドルプロデュース』とは何なのか。
字面を見るとアイドルをプロデュースすることそのものだが、普段からのいわゆる「ファン活」などではなく、れっきとしたイベント形式のひとつである。
略称は「アイプロ」。
アイプロはそのイベントに登場するアイドルとコミュニケーションを行ない、成否によって貯まる「思い出ポイント」を競う、元祖無印『アイドルマスター』のゲームシステムの柱の1つを本格的に導入したものだった。
それぞれに定められた絆レベルをクリアするとイベントが発生し、ルートクリア報酬としてそのアイドルのカードを入手することができる。
絆レベルが上がった時の思い出の品としてアイテムなどがプレゼントされるのだが、そのイベントでしか入手できない、特別なアイドルの手作りまたは「一緒に食べた〇〇(食べ物)」が手に入るので記念品として使用せず大事に保管しておいたままにしていたユーザーも多いとか。
上位報酬を狙おうとすれば大袈裟ではなく24時間気が抜けず、最終日の追い上げともなれば消費回復アイテムを購入してまで走るいわゆる「スタミナマラソン」の様相を呈し、冗談ではなく「本業」が本業になってしまう有り様だった。
とはいえユーザーからは支持されており、モバマス6周年アンケートで実に47%もの得票で「好きなイベント」部門で1位を獲得するなどした。
コミュニケーションを通してアイドルの設定の掘り下げが行われることなどがその人気の最大の要因であったことだろう。
アイプロのシステムの基本的な流れとしては、まず「お仕事」中に発生するコミュニケーションイベントでアイドルに対しコミュニケーション結果が良くなるアイテムを使用するかどうかを選ぶ。
使用する場合は必ず「パーフェクト」が出るものか、基本「グッド」でたまに「パーフェクト」が出るもののどちらかを選ぶことになる(所持していれば)。
「グッド」時には一定確率で、「パーフェクト」時は必ず「チャンスモード」に移行し、その間は10分間「スペシャルコミュ」と「エクストラコミュ」の発生率が2倍になる。
「ハート」が5つ貯まるとそのアイドルの絆レベルが1つアップし、さらに「思い出ポイント」、イベント専用アイテム、固有アイテムのどれかが入手できる。
アイドルごとに設定された絆レベルまで到達すると「お仕事完了」となり、そのアイドルのカードをゲットできる。
アニバーサリーアイプロでは「メモリアルプロデュース」、「ドラマチックコミュ」、「アンコールチャンスタイム」、「Anniversaryの思い出」の4つがさらに追加される豪華仕様だった。
記念すべき『第1回 新人アイドルプロデュース』の開催は2012年8月14~27日で、『ニューウェーブ』の3人(村松さくら、大石泉、土屋亜子)と[LIVEゲスト]三村かな子がプロデュースできた。
……のだが、初回ということもあって手探り状態で発車するも裏目。
当時のコミュニケーション判定は「失敗」「成功」「大成功」の3つ。
「失敗」は後の「ノーマル」判定に当たるのだが、「失敗」は「失敗」。
塩対応どころかなんとも厳しくも冷ややかな態度に、皮肉にも逆に満を持して売り出しをかけたニューウェーブにヘイトが集まる結果に。
さすがに運営も反省したのか『アイドルプロデュース the 2nd Anniversary』後半戦初日に『メモリアルプロデュース』として23時間限定復刻された時には攻コスト使用で「グッド」確定になり、「チャンスタイム」も導入された。
……のだが、相も変わらずバッドコミュケーションは存在していた。
なぜだ。
なぜなんだ運営。
その手間だけは惜しんではいけなかったのに。
これは余談だが、1枚目のカード獲得後の「お仕事」が「デビューを目指して・裏」とまるで工口同人誌のタイトルのようで「いかがなものか」と審議の結果イベント期間中に「LIVE準備期間」へと修正された、なんてこともあったりした。
それから幾星霜。
最後に行なわれたアイプロは2022年11月28日15:00~12月14日22:59の『アイドルプロデュース the 11th Anniversary』。
担当アイドルはブルーナポレオンの5人。
2022年4月~開催された『第2回 ドリームユニット決定戦』で見事1位に輝いたご褒美だった。
以上がモバマスでのアイプロの概要だ。
現状デレステ版アイプロで判明している情報は少ない。
今回の記事のサムネイルにしている告知画像から読み取れるのは、イベント担当アイドルが安部菜々&佐藤心の『しゅがしゅが☆みーん』で、そのどちらにも新規SRカードが用意されていることぐらいだ。
デレステでやるからには当然リズムゲームをプレイすることになるのだろうが、それがモバマスでのスタミナ消費での進行に相当するのだろうか。
「ノーマル」「グッド」「パーフェクト」の判定はどのようにしてするのか。
スコアランクで判定するなら「パーフェクト」ばかりになってしまうと思うが、ランダム要素にしてしまうとフラストレーションが溜まることになりそうだし、要注目。
アイドル手作りの料理や「一緒に食べた〇〇」はあるのか。
「スペシャルコミュ」や「エクストラコミュ」、「ドラマチックコミュ」や「チャンスタイム」はあるのか。
あるならデレステ仕様にどんな落とし込み方をしてくるのか。
久々に楽しみで仕方がない。
現在のデレステは看板イベントであったアタポン形式がすっかり鳴りを潜め、新規SRを出さなくなったシンデレラキャラバンを運営が便利に使い回している状況が続いている。
いわゆる虚無期間も伸びた。
そこに来てこのアイプロの登場である。
「新イベント」を謳う以上、まさか一度では終わるまい。
どれぐらいのスパンで開催されるのかも気になる。
なにしろデレステにはもう先がない。
贅沢を言うならボイスなしアイドルにスポットライトを当ててほしかったが、まずはこの第1回をプレイしてみないことには始まらない。
ぶっちゃけた話、新イベントをやる気があったこと自体が嬉しい。
今はこうして期待値が高まりまくってはいるが、蓋を開けてみればがっかり、なんてことだってもちろん考えられる。
それでもだ。
新しいことが始まれば、それに付随して新しい可能性が色々生まれる。
止まっていてはどうにもならない。
停滞は現状維持ではなく衰退していくのをただじっと指を咥えて見ているだけに過ぎない。
我々まだ諦め切れない熱心なデレステアクティブユーザーがすべきことは、このアイプロを全力で楽しみ、それを広言し、真っ当な要望があれば運営へと正規のルートで伝えることだ。
リバイバル版アイプロがデレステそのものをリバイバルさせるきっかけになれば儲けもの。
目指せパーフェクトコミュニケーション!
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